【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
本項の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年6月30日)において、当社グループは、本年度が最終年度となる中期経営計画“Accelerate Growth 2023”に基づき、「IA2IA/Smart manufacturing の実行と存在価値の変革」、「業種対応力の強化と非業種依存のビジネス拡大」、「収益性の確保と健全な成長」、「社内オペレーション最適化とマインドセットの変革」の4つの基本戦略を中心に、成長に向けて社会共通課題の解決を軸とした事業構造の確立に向け取り組んでいます。
当第1四半期の当社グループの業績は、長らく続いたCOVID-19の影響からの回復などにより、売上高は前年同期比で246億円増加しました。営業利益は、主に売上の増加に伴う粗利増などにより、前年同期比で116億円増加しました。経常利益は前年同期比で123億円の増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は、投資有価証券売却益を特別利益に計上したことなどにより、前年同期比で233億円の増加となりました。
業績の概況は以下のとおりです。
2023年3月期
第1四半期連結累計期間
2024年3月期
第1四半期連結累計期間
差異
増減率
売上高
939億99百万円
1,186億46百万円
246億47百万円
26.2%
営業利益
13億87百万円
130億75百万円
116億87百万円
842.1%
経常利益
25億82百万円
149億67百万円
123億84百万円
479.5%
親会社株主に帰属する
四半期純利益
13億19百万円
246億75百万円
233億55百万円
1,770.2%
(参考)1米ドル平均レート
131.25円
139.63円
8.38円
–
セグメント別の概況は以下のとおりです。
<制御事業>
2023年3月期
第1四半期連結累計期間
2024年3月期
第1四半期連結累計期間
差異
増減率
売上高
881億80百万円
1,101億35百万円
219億55百万円
24.9%
営業利益
10億98百万円
114億92百万円
103億93百万円
946.4%
制御事業の売上高は、長らく続いたCOVID-19の影響からの回復などにより、前年同期比で219億円増加しました。営業利益は、主に売上の増加に伴う粗利増などにより、前年同期比で103億円増加しました。
<測定器事業>
2023年3月期
第1四半期連結累計期間
2024年3月期
第1四半期連結累計期間
差異
増減率
売上高
49億24百万円
74億71百万円
25億46百万円
51.7%
営業利益
4億11百万円
16億97百万円
12億85百万円
312.2%
測定器事業の売上高は、昨年第1四半期の上海ロックダウンの反動などにより、前年同期比で25億円増加しました。営業利益は、主に売上の増加に伴う粗利増などにより、前年同期比で12億円増加しました。
<新事業他>
2023年3月期
第1四半期連結累計期間
2024年3月期
第1四半期連結累計期間
差異
増減率
売上高
8億93百万円
10億38百万円
1億45百万円
16.2%
営業利益
△1億22百万円
△1億14百万円
7百万円
–
新事業他については、売上高及び営業損失はほぼ前年同期並みとなりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、投資有価証券が減少した一方で、商品及び製品が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ151億円増加し6,337億円となりました。
また、負債合計は、契約負債やその他流動負債が増加した一方で、コマーシャル・ペーパーや賞与引当金が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ182億円減少し2,135億円となりました。
純資産は、配当金の支払いや自己株式の取得といった株主還元に係る減少等があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や為替換算調整勘定の増加等により、前連結会計年度末に比べ333億円増加し4,201億円となりました。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ3.6ポイント増加し、65.0%となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題に重要な変更はなく、また、新たに生じた
課題はありません。
(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第1四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について、重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるセグメント別の研究開発の金額は次のとおりです。
セグメントの名称
当第1四半期連結累計期間
(百万円)
前年同期比
(百万円)
制御事業
6,698
226
測定器事業
654
170
新事業他
158
△53
合計
7,510
343
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。