【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績当第2四半期累計期間の経営成績につきましては、以下のとおりです。
2022年12月期第2四半期累計期間(百万円)
2023年12月期第2四半期累計期間(百万円)
増減額(百万円)
増減率(%)
売上高
23,102
25,699
2,596
11.2
営業利益
2,682
1,510
△1,171
△43.7
研究開発費控除前営業利益
3,266
3,924
658
20.2
経常利益
2,468
1,543
△925
△37.5
四半期純利益
1,845
1,086
△758
△41.1
(注)研究開発費は、中長期的な成長に向けた積極的な事業投資により大きく変動するため、中期経営計画の利益面における指標は、研究開発費を控除する前の営業利益を計数指標としております。
売上高は、薬価改定による減少があったものの、アレルゲン領域、皮膚疾患領域における販売数量の伸長等により、25,699百万円と前年同期に比べ2,596百万円(11.2%)増加しました。
各フランチャイズ領域における主要な製品・商品の販売状況につきましては、以下のとおりです。・腎・透析領域におきましては、「リオナ錠(高リン血症治療剤、鉄欠乏性貧血治療剤)」が3,493百万円と前年同期に比べ260百万円(8.1%)増加しましたが、「レミッチ(透析患者における経口そう痒症改善剤)」は後発品の影響に加えて薬価改定もあり1,366百万円と前年同期に比べ415百万円(23.3%)減少しました。・皮膚疾患領域におきましては、「コレクチム軟膏(外用JAK阻害剤)」は小児向け処方を含む販売数量の伸長により3,570百万円と前年同期に比べ886百万円(33.0%)増加し、「アンテベート(外用副腎皮質ホルモン剤)」は2,086百万円と前年同期に比べ47百万円(2.3%)増加しました。・アレルゲン領域におきましては、アレルゲン免疫療法のさらなる普及により「シダキュア スギ花粉舌下錠(アレルゲン免疫療法薬)」は5,223百万円と前年同期に比べ916百万円(21.3%)増加し、「ミティキュア ダニ舌下錠(アレルゲン免疫療法薬)」は4,685百万円と前年同期に比べ689百万円(17.3%)増加しました。
費用面におきましては、売上原価は販売数量が伸長したほか、仕入単価の上昇及び為替影響等により13,770百万円と前年同期に比べ1,720百万円(14.3%)増加し、販売費及び一般管理費は主にライセンス契約一時金の支払により研究開発費が大幅に増加したことから10,418百万円と前年同期に比べ2,047百万円(24.5%)増加しました。
以上の結果、営業利益は1,510百万円と前年同期に比べ1,171百万円(43.7%)、経常利益は前年同期において営業外費用に製造委託契約の解約違約金を計上したこと等により1,543百万円と前年同期に比べ925百万円(37.5%)、四半期純利益は前年同期において特別利益に政策保有株式の縮減に伴う投資有価証券売却益を計上したこと等により1,086百万円と前年同期に比べ758百万円(41.1%)それぞれ減少しました。なお、研究開発費控除前営業利益は3,924百万円と前年同期に比べ658百万円(20.2%)増加しました。
(2) 財政状態当第2四半期会計期間末の総資産は、131,670百万円と前事業年度末に比べ2,019百万円(1.5%)減少しました。これは、投資有価証券が6,162百万円、商品及び製品が1,231百万円、原材料及び貯蔵品が717百万円、受取手形及び売掛金が688百万円増加しましたが、流動資産のその他に含まれるキャッシュ・マネージメント・システム預託金が7,233百万円、現金及び預金が1,696百万円、有価証券が1,489百万円減少したこと等によるものです。負債につきましては、13,004百万円と前事業年度末に比べ1,460百万円(10.1%)減少しました。これは、買掛金が1,158百万円増加しましたが、流動負債のその他に含まれる未払金が1,626百万円、未払法人税等が558百万円、流動負債のその他に含まれる未払消費税等が172百万円減少したこと等によるものです。純資産につきましては、118,666百万円と前事業年度末に比べ558百万円(0.5%)減少しました。これは、その他有価証券評価差額金が469百万円増加しましたが、剰余金の配当が2,135百万円、四半期純利益が1,086百万円となったこと等によるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、36,490百万円と前事業年度末に比べ8,930百万円(19.7%)減少しました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期純利益が1,540百万円、減価償却費が222百万円、仕入債務の増加額が1,158百万円、長期前払費用の減少額が298百万円となりましたが、棚卸資産の増加額が1,949百万円、売上債権の増加額が688百万円、未払金の減少額が566百万円、法人税等の支払額が1,013百万円となったこと等により1,461百万円の支出となりました。(前第2四半期累計期間は694百万円の収入)
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却及び償還による収入が9,500百万円、投資有価証券の売却及び償還による収入が2,000百万円となりましたが、投資有価証券の取得による支出が10,571百万円、有価証券の取得による支出が6,000百万円となったこと等により5,180百万円の支出となりました。(前第2四半期累計期間は3,581百万円の支出)
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、主に配当金の支払額が2,135百万円となったことにより2,287百万円の支出となりました。(前第2四半期累計期間は829百万円の支出)
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は2,413百万円です。