【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第1四半期累計期間(2023年4月1日から2023年6月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に見直され、経済活動及び社会活動の正常化が徐々に進みました。しかし、世界的な金融引き締めによる海外経済の下振れリスク、エネルギーや原材料価格の高騰等により、依然として先行きが不透明な状況が継続しました。
外食業界におきましては、2023年3月にマスクの着用が個人の判断に委ねられたこと、2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に見直されたこと等から、人流は増加傾向となり、インバウンド需要も回復しております。一方で、飲食店においては、原材料の値上げや光熱費の高騰が進むと共に人手不足は深刻化しており、新型コロナウイルス感染症の影響により消費者の行動も変化しております。これらの問題に対して早急な対応が求められている状況です。
このような環境のもと、当社は業務用食材通販のパイオニアとしてお客様の日々の厨房を支えると共に、飲食店の皆様の満足度を向上させるため、特別感がある商品やロス対策・人手不足対策商品の拡充、より使いやすいECサイトにするためのシステム投資など、お客様のニーズにお応えする活動を継続してまいりました。
これらの取り組みの結果、当第1四半期の売上高は前年同期比34.5%増の1,420百万円となりました。売上高の前年同月比を月別で見ますと、2023年3月以降人流が大きく回復したこと等により、4月は前年同月比43.4%増、5月は前年同月比35.8%増、6月は前年同月比24.9%増となっております。
以上の結果、当社の当第1四半期累計期間における経営成績は、売上高1,420百万円(前年同期比34.5%増)、営業利益85百万円(前年同期比88.1%増)、経常利益86百万円(前年同期比81.0%増)、四半期純利益56百万円(前年同期比81.0%増)となりました。
なお、当社は業務用食材通販事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載しておりません。
② 財政状態の分析
(流動資産)
当第1四半期会計期間末における流動資産は1,520百万円と前事業年度末に比べ32百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が46百万円増加したことなどによるものです。
(固定資産)
当第1四半期会計期間末における固定資産は175百万円と前事業年度末に比べ22百万円減少いたしました。これは主に、無形固定資産が減価償却などにより23百万円減少したことなどによるものです。
この結果、総資産は1,695百万円となり、前事業年度末に比べ9百万円増加いたしました。
(流動負債)
当第1四半期会計期間末における流動負債は642百万円と前事業年度末に比べ20百万円減少いたしました。これは主に、買掛金が28百万円減少したこと、未払消費税等が6百万円減少したこと、預り金が3百万円減少したこと、未払金が24百万円増加したことなどによるものです。
(固定負債)
当第1四半期会計期間末における固定負債は21百万円と前事業年度末に比べ0百万円増加いたしました。
この結果、負債合計は663百万円となり、前事業年度末に比べ19百万円減少いたしました。
(純資産)
当第1四半期会計期間末における純資産合計は1,032百万円と前事業年度末に比べ29百万円増加いたしました。これは主に、四半期純利益の計上により利益剰余金が29百万円増加したことなどによるものです。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)従業員数
当第1四半期累計期間において、従業員数に著しい変動はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
2023年3月にマスクの着用が個人の判断に委ねられたこと、2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に見直されたこと等から人流は増加傾向となりました。コロナ禍において、お客様のニーズに可能な限り対応して継続的に支持いただける基盤作りに取り組んできたこと等から、当第1四半期累計期間における売上高は前年同期比34.5%増となりました。
(7)主要な設備
当第1四半期累計期間において、主要な設備について重要な変更はありません。