【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態に関する説明
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して961,730千円増加し、13,262,177千円となりました。主な増減要因は、次のとおりであります。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して187,948千円減少し、11,328,984千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加1,474,755千円、売掛金の減少811,128千円、製品の減少1,306,279千円、流動資産「その他」に含まれる未収還付法人税等の増加378,976千円によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して1,149,678円増加し、1,933,193千円となりました。これは主に、無形固定資産「その他」に含まれるソフトウエア仮勘定の増加446,403千円及びのれんの増加547,893千円によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して1,126,978千円増加し、5,079,406千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して、301,838千円増加し、3,522,380千円となりました。これは主に、短期借入金の増加346,000千円によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して、825,139千円増加し、1,557,026千円となりました。これは主に、長期借入金の増加741,048千円によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して165,248千円減少し、8,182,771千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失153,280千円によるものであります。
その結果、自己資本比率は61.70%になりました。
② 経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、一部に弱さがみられるものの、経済活動の正常化が徐々に進み、緩やかに持ち直しております。また景気の先行きについては、ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあり、引き続き回復していくことが期待されます。このような中、国内化粧品市場についても、3月からのマスク着用義務の解除、5月からのコロナの5類への引き下げにより、街中ではマスクを外す人も見かけるようになり、回復が続くと予想されます。ただし、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっており、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。
このような状況の下、当社グループは、設立以来「uniqueであること」にこだわりを持ち、当社の強みである「商品企画力」「マーケティング力」に「定期販売モデル」を組み合わせ、主力の化粧品事業の伸長を図るとともに、新たにインナーケア事業やリカバリー事業に進出するなど、アンチエイジングに関わる事業領域の拡大を推進してまいりました。
「デュオ」ブランドは、本年2月から新たなテレビCM「バームの王様」をスタートし、限定商品「デュオ ザ キングダム クレンジングバーム」を投入、既存顧客へのアプローチを強化するなど、主力ブランド「デュオ」の減少に歯止めをかける施策を展開していますが、クレンジング市場及びバーム剤型の競争激化が継続していることや、より一層のLTV改善に向けた新規獲得施策が想定通りに効果を出せず、新規獲得が低位で推移しており、売上高は、通信販売・卸売販売ともに減少しました。本年5月からは、インバウンド需要の獲得を目指した新商品「抹茶バーム」を投入するなど、引き続き「デュオ」ブランドの売上回復を図っています。
「カナデル」ブランドは、「カナデル プレミアリフト」を医薬部外品化したリニューアル商品をリテールにおいて販売を始めるなど、引き続きユニークな新商品が着実に売上を伸ばしています。CPOとLTVの関係性が良好であったことから新規獲得を強化し、オールインワン化粧品市場のメイン・ターゲット層への拡大を図っております。
「クレイエンス」ブランドは、テレビCM等のマスマーケティングを活用したメディアミックス戦略により認知度を高め、通信販売・卸売販売のチャネルを通じて売上の拡大を図っています。足許では、積極的なクロスセル施策によりLTVが上昇傾向にあることから、新規獲得を強化しています。6月以降、医薬部外品の白髪染めや育毛剤を新商品として投入し、若年層を中心とした白髪の悩みを解消する商品ラインナップの充実を図ってまいります。
上記活動の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は20,609,823千円(前年同期比5,287,067千円減)、営業利益は42,547千円(前年同期比1,914,942千円減)、経常利益は43,447千円(前年同期比2,098,185千円減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は153,280千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益1,222,406千円)となりました。
なお、当社グループは化粧品の製造・販売事業とその他の事業を行っておりますが、その他の事業については金額的な重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた当社グループの仮定について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の総額は376,948千円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
#C4934JP #プレミアアンチエイジング #化学セクター