【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態に関する説明
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して1,425,921千円増加し、13,726,368千円となりました。主な増減要因は、次のとおりであります。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して553,198千円増加し、12,070,131千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加1,417,172千円、売掛金の減少660,669千円、製品の減少409,892千円、流動資産「その他」に含まれる前払費用の増加171,560千円によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して872,722千円増加し、1,656,237千円となりました。これは主に、のれんの増加561,942千円によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して1,464,674千円増加し、5,417,101千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して、565,586千円増加し、3,786,127千円となりました。これは主に、短期借入金の増加758,000千円、未払金の減少381,931千円によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して、899,087千円増加し、1,630,974千円となりました。これは主に、長期借入金の増加815,140千円によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して38,753千円減少し、8,309,267千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失26,013千円によるものであります。
その結果、自己資本比率は60.5%になりました。
② 経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、ワクチン普及の効果により3年ぶりに行動制限のない年末年始となるなど、経済活動の正常化が徐々に進み、国内の個人消費は緩やかに持ち直しております。一方、各種消費財の値上げが続いており、幅広い分野での値上げが、嗜好性の高い消費財の購買の足かせとなり、国内化粧品市場の本格的な回復には引き続き時間がかかることが予想されます。
このような状況の下、当社グループは、設立以来「uniqueであること」にこだわりを持ち、当社の強みである「商品企画力」「マーケティング力」に「定期販売モデル」を組み合わせ、インナーケア事業においてシントー、エックスの2つの新ブランドをローンチしました。また、リカバリー事業領域におけるブランドと研究開発機能の獲得を目途にベネクス社を買収するなど、アンチエイジングに関わる事業の拡大を推進してまいりました。
「デュオ」ブランドは、昨年9月から新たなテレビCMを展開し、新商品「デュオ ザ クレンジングバーム ホット」を投入するなど梃入れを図ってまいりましたが、「デュオ ザ クレンジングバーム ブラックリペア」のブームの一巡に加え、クレンジング市場及びバーム剤型の競争激化が継続していることや、投資効率を重視した広告投資の実行により新規獲得件数が減少し、売上高は、通信販売・卸売販売ともに減少しました。本年2月からは、新たなテレビCM「バームの王様」をスタートし、限定商品「デュオ ザ キングダム クレンジングバーム」を投入、ロイヤルカスタマー施策としてアンバサダー座談会を実施し、既存顧客へのアプローチを強化するなど、主力ブランド「デュオ」の売上減少に歯止めをかける施策を展開しています。
「カナデル」ブランドは、「カナデル プレミアバリアフィックス」などのユニークな新商品が着実に売上を伸ばしています。9月にはレフィル品を投入、10月からは新CMを中心としたプロモーションを展開、11月にはユニークな金箔入りの新商品を投入するなど、オールインワン化粧品市場のメイン・ターゲット層への拡大を図っております。
昨年3月に発売した「クレイエンス」ブランドは、10月からのテレビCMに合わせ小売店舗へ展開し、10月末までに小売店8,000店舗への配荷が完了しました。昨年度までは通信販売のみの取り扱いとなっておりましたが、テレビCM等のマスマーケティングを活用したメディアミックス戦略により認知度を高め、通信販売・卸売販売の両輪で売上を伸ばしています。またカラートリートメント特有の使用感に対する不満を解消し、正しい使用方法を啓発するため、使い方のチラシの同梱やコンタクトセンターの強化等を通じて継続率の向上を図っています。
上記活動の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は14,258,716千円(前年同期比3,711,423千円減)、営業利益は109,034千円(前年同期比2,139,345千円減)、経常利益は95,237千円(前年同期比2,226,669千円減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は26,013千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益1,360,409千円)となりました。
なお、当社グループは化粧品の製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、4,379,740千円(前連結会計年度末比1,416,573千円の増加)となりました。
また、当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動により減少した資金は、773,554千円(前年同期は1,833,203千円の使用)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益95,237千円の計上、売上債権の減少844,374千円、支出の主な内訳は、未払金の減少437,553千円、法人税等の支払額143,001千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動により減少した資金は、436,754千円(前年同期は33,539千円の使用)となりました。支出の主な内訳は、無形固定資産の取得による支出278,925千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出124,013千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動により獲得した資金は、1,094,454千円(前年同期は562,581千円の獲得)となりました。収入の内訳は、短期借入金の純増額758,000千円、長期借入れによる収入500,000千円、支出の内訳は、長期借入金の返済による支出163,546千円であります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた当社グループの仮定について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は230,454千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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