【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の売上収益は、日本での半導体不足等による主要顧客の減産はあったものの、海外
での生産回復や円安による為替影響等により、7,018億円(前年同四半期比 16.9%増)と増収となりました。
利益については、増販効果に加えて、当期の収益改善活動の三本柱「原価改善の促進」「市況影響の圧縮」
「生産量変動への対応」に当社グループをあげて取り組んだことにより 、営業利益は236億円
(前年同四半期比 24.7%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は 140億円(前年同四半期比 4.2%増)
となりました。
当第3四半期連結会計期間末の資産は、主に現金及び現金同等物の減少に伴い 227億円減少し 8,365億円と
なりました。
負債は、主に社債及び借入金の減少により 371億円減少し 3,593億円となりました。
なお、資本については、主に利益剰余金の増加により 143億円増加し 4,771億円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
①日本
売上収益は、半導体不足等による主要顧客の減産等により 2,890億円(前年同四半期比 2.0%減)と
なりました。利益については、減販影響や製品構成の変動、固定費の増加等により、セグメント利益は 8億円(前年同四半期比 90.2%減)となりました。
②米州
売上収益は、顧客の生産回復や円安による為替影響等により 2,403億円(前年同四半期比 40.4%増)と
なりました。利益については、増販効果や原価改善に加え材料費・輸送費・エネルギー費等の価格高騰分の
売価反映等により、セグメント利益は 92億円(前年同四半期比 903.1%増)となりました。
③アジア
売上収益は、中国やタイ、インド等各地域での顧客の生産回復や円安による為替影響等により 2,090億円
(前年同四半期比 30.0%増)となりました。利益については、増販効果等により、セグメント利益は 153億円(前年同四半期比 52.2%増)となりました。
④欧州・アフリカ
売上収益は、円安による為替影響等により 213億円(前年同四半期比 8.5%増)となりました。
利益については、英国子会社の生産縮小、材料費やエネルギー費の価格高騰等により、セグメント損失は
14億円(前年同四半期のセグメント損失 4億円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前期末 1,091億円に比べ 228億円
減少し、862億円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは 285億円の収入となり、前年同四半期に比べ 102億円収入が増加
しました。これは主に、営業債務及びその他の債務の増減額で 230億円支出が増加したものの、営業債権及び
その他の債権の増減額で 208億円、棚卸資産の増減額で 87億円、減価償却費及び償却費で 40億円収入が増加
したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは 198億円の支出となり、前年同四半期に比べ 197億円支出が減少
しました。これは主に、定期預金の払戻による収入が 100億円増加し、定期預金の預入による支出が
68億円、有形固定資産及び無形資産の取得による支出が 32億円減少したこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは 340億円の支出となり、前年同四半期に比べ 318億円支出が増加
しました。これは主に、長期借入金の返済による支出が 205億円減少したものの、短期借入れによる収入と
短期借入金の返済による支出のネットで 306億円支出が増加し、長期借入れによる収入が 229億円減少した
こと等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の金額は 253億円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況について重要な変更は
ありません。
#C7282JP #豊田合成 #輸送用機器セクター