【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の売上収益は、日本での半導体不足等による主要顧客の減産はあったものの、
海外での生産回復や円安による為替影響等により、4,542億円(前年同四半期比 17.3%増)と増収と
なりました。
利益については、米州・アジアでの顧客の増産や原材料価格高騰分の価格交渉の進展等により順調に
回復したものの、日本での減販影響や製品構成の悪化、子会社の固定資産減損に伴う一過性の損失等により、
営業利益は 122億円(前年同四半期比 5.6%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は 82億円
(前年同四半期比 8.8%減)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の資産は、主に有形固定資産の増加に伴い 245億円増加し 8,838億円と
なりました。
負債は、主に社債及び借入金の減少により 31億円減少し 3,933億円となりました。
なお、資本については、主にその他の資本の構成要素の増加により 276億円増加し 4,904億円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりです。
①日本
売上収益は、半導体不足等による主要顧客の減産等により 1,836億円(前年同四半期比 5.9%減)と
なりました。利益については、減販影響や製品構成の悪化、子会社の固定資産減損に伴う一過性の損失等に
より、セグメント損失は 22億円(前年同四半期のセグメント利益 60億円)となりました。
②米州
売上収益は、顧客の生産回復や円安による為替影響等により 1,574億円(前年同四半期比 39.1%増)と
なりました。利益については、増販効果や原材料価格高騰分の価格交渉の進展等により、セグメント利益は
60億円(前年同四半期比 132.6%増)となりました。
③アジア
売上収益は、中国やタイ、インド等各地域での顧客の生産回復や円安による為替影響等により 1,367億円
(前年同四半期比 41.4%増)となりました。利益については、増販効果等により、セグメント利益は 96億円
(前年同四半期比 113.9%増)となりました。
④欧州・アフリカ
売上収益は、円安による為替影響等により 133億円(前年同四半期比 3.2%増)となりました。
利益については、原材料価格やエネルギー費の高騰等により、セグメント損失は 9億円
(前年同四半期のセグメント損失 2億円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前期末 1,091億円に比べ 164億円
減少し、927億円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは 145億円の収入となり、前年同四半期に比べ 40億円収入が減少
しました。これは主に、棚卸資産の増減額で 41億円収入が増加したものの、営業債権及びその他の債権の
増減額で 89億円収入が減少したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは 180億円の支出となり、前年同四半期に比べ 41億円支出が減少
しました。これは主に、有形固定資産及び無形資産の取得による支出が 22億円増加したものの、定期預金の
払戻による収入が 42億円増加し、定期預金の預入による支出が 18億円減少したこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは 155億円の支出となり、前年同四半期に比べ 100億円支出が増加
しました。これは主に、長期借入金の返済による支出が 220億円減少したものの、長期借入れによる収入が
221億円減少し、短期借入れによる収入と短期借入金の返済による支出のネットで 105億円支出が増加した
こと等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の金額は 167億円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況について重要な変更は
ありません。
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