【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、雇用や所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されております。ただし、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクに十分注意する必要があります。
そのような状況の中、当社グループが属するゲーム業界を取り巻く環境につきましては、2023年の世界のゲーム市場の収益はマクロ経済が厳しい状況にもかかわらず、前年比で2.6%増加の1,877億ドルと予測されており、その中でも最も大きな割合を占めているモバイルゲームにつきましては前年比0.8%増の926億ドルの市場規模へ成長することが見込まれております。また2026年までに世界のゲーム市場の収益は2,124億ドルに成長することが見込まれているため、引続きグローバルで成長し続ける業界であると考えられております。(出典:Newzoo「Global Games Market Forecast」)
また、前連結会計年度において当社グループが新規参入したコミック事業を取り巻く環境につきましては、国内の2022年コミック市場全体で前年比0.2%増の6,770億円と過去最高を更新しております。その中でも電子コミック市場は巣ごもり需要終息の影響で伸び率は縮小しているものの、前年比8.9%増の4,479億円と成長しております。(出典:公益社団法人全国出版協会「出版月報」)さらに、当社グループが提供を始めた縦読みフルカラーコミック「ウェブトゥーン」の世界市場は、2027年に約2兆円規模にまで成長すると予想されております。(出典:QYResearch)
このような環境の中、当社グループは今後、さらなる成長を加速させるため、責任と権限を一体化して事業を運営するベンチャーグループを目指し、前連結会計年度においてゲーム事業とコミック事業の分社化及びDawn Capital1号投資事業有限責任組合の組成等を進め、国内市場に閉じたプロジェクトへの事業投資を凍結し、グローバルポテンシャルを持つ大型プロジェクトへ集中投資することで、長期間の継続運営で大きなリターンを目指してまいりました。当社グループの主力事業であるゲーム事業では、既存タイトルの堅実な運用の下でも収益の落ち込みがあった他、3D×マルチデバイス×多言語を見据えた大型プロジェクトにリソースの大部分を集中させ、新規開発タイトルへの積極的な投資を進めてまいりました。また、コミック事業では当初予算内で検証フェーズを継続し、作品制作および他社プラットフォームでの販売強化を優先する方針のなか、有名クリエイターとの協業によるオリジナル作品の制作を進めてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高11,562百万円(前年同期比10.2%減)、営業利益1,980百万円(同47.6%減)、経常利益2,031百万円(同45.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,113百万円(同40.6%減)となっております。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(ゲーム事業)
当社グループのゲーム事業につきましては、より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発・運用していく方針の下、既存タイトルの堅実な運用と、3D×マルチデバイス×多言語を見据えた大型プロジェクトにリソースの大部分を集中させ、新規開発タイトルへの積極的な投資を進めてまいりました。主力タイトルである株式会社バンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」につきましては、国内外で複数の大型イベントを開催し、国内だけでなく米仏を含む8の国と地域にてストアセールスランキング(注)1位を獲得しました。また、株式会社スクウェア・エニックスとの協業タイトル「ロマンシング サガ リ・ユニバース」では、3,000万ダウンロード記念イベントや佐賀県とのコラボイベント等を開催するなど、コアファンを惹きつける長期目線での安定運営を継続してまいりました。また新規タイトルにつきましては、株式会社コーエーテクモゲームスとの協業タイトル「レスレリアーナのアトリエ ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~」が9月23日にリリースされ、初月に100万ダウンロードを突破するなど順調な滑り出しとなりました。
しかしながら、前年6月に櫻坂46・日向坂46応援[公式]音楽アプリ「UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)」の運営体制変更等、ポートフォリオの見直しをおこなった影響や、新規タイトルへの投資が進捗したことを受けて、前年同期比では減収・減益となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間においては、売上高10,898百万円(前年同期比14.0%減)、セグメント利益2,675百万円(同42.4%減)となっております。
(注)ストアセールスランキング:App Store またはGoogle Playのセールスランキング
(コミック事業)
当社グループのコミック事業につきましては、当初予算内で引続き検証フェーズを継続し、作品制作および他社プラットフォームでの販売強化を優先する方針のなか、有名クリエイターと協業によるオリジナル作品の制作に注力し、複数タイトルの連載を開始するなど積極的な投資を行っております。またオリジナル作品の他社プラットフォームへの展開の推進に伴って、作品の販売が堅調に推移し売上高が伸長しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間においては、売上高345百万円(前年同期比615.6%増)、セグメント損失231百万円(前年同期はセグメント損失456百万円)となっております。
(その他)
当社グループのその他事業はIP事業等が含まれており、当第2四半期連結累計期間においては、売上高318百万円(前年同期比123.4%増)、セグメント損失81百万円(前年同期はセグメント損失121百万円)となっております。
② 財政状態の状況
(資産) 当第2四半期連結会計期間末の総資産につきましては、前連結会計年度末に比べて4,747百万円減少し48,409百万円となりました。主な要因として売掛金及び契約資産の増加2,274百万円があった一方で、現金及び預金の減少6,548百万円があった影響によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べて1,099百万円減少し13,304百万円となりました。主な要因としてその他流動負債の増加702百万円があった一方で、社債の償還による減少1,000百万円(1年内償還予定の社債を含む)、未払法人税等の減少664百万円及び賞与引当金の減少331百万円があった影響によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて3,647百万円減少し35,104百万円となりました。主な要因として、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上1,113百万円があった一方で、剰余金の配当545百万円及び自己株式の取得等4,426百万円によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ6,548百万円減少し、27,423百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、営業活動の結果支出した資金は405百万円となりました(前年同期は2,823百万円の収入)。これは主に、税金等調整前四半期純利益1,639百万円の計上、その他の資産の減少額473百万円及びその他の負債の増加額610百万円があった一方で、売上債権及び契約資産の増加額2,273百万円及び法人税等の支払額1,202百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、投資活動の結果支出した資金は389百万円となりました(前年同期は56百万円の収入)。これは主に、投資有価証券の取得による支出397百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、財務活動の結果支出した資金は6,004百万円となりました(前年同期は5,463百万円の収入)。これは主に、社債の償還による支出1,000百万円、自己株式の取得による支出4,484百万円及び配当金の支払額545百万円があったことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費は2,317百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
#C3932JP #アカツキ #情報通信業セクター
