【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の分析当第1四半期における経済環境は、世界的な部材不足や価格の高止まり、欧米を中心としたインフレの進行や金融引き締め、またロシアによるウクライナへの軍事侵攻の長期化等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような経済環境にあって当社グループは、『「医・食・住」に関する社会的課題を解決し、豊かな社会づくりに貢献します。』を経営理念に掲げ、「尖ったDXで、世界を丸く。」をスローガンに、持続可能な社会の実現に向け、医・食・住の諸課題をDXソリューションで解決するグローバル企業として、企業価値向上の実現に取り組んでまいりました。 こうした中で、当第1四半期の当社グループの[連結]業績は、次のようになりました。
当第1四半期より、後述の(セグメント情報等)に記載の通り、従来の「スマートインフラ事業」と「ポジショニング・カンパニー」の報告セグメントの区分を「ポジショニング事業」に変更しております。
売上高は、ポジショニング事業は前年並み、アイケア事業は好調に推移し、また円安の影響もあり、49,695百万円(前年同期と比べ5.7%の増加)となりました。利益面では、売上高の増加はあったものの、人員増やインフレ影響に伴う経費の増加等を吸収できず、営業利益は1,717百万円(前年同期と比べ△55.2%の減少)となり、経常利益は1,840百万円(前年同期と比べ△53.9%の減少)となりました。また一過性の減損損失の影響により、親会社株主に帰属する四半期純損失は△199百万円(前年同期と比べ△2,990百万円の減少)となりました。
(事業セグメント毎の経営成績)ポジショニング事業は、北米建設市場での足元の市中在庫調整や買い控えで販売が伸び悩みましたが、国内やアジアが堅調だったことに加え、円安の恩恵もあり、売上高は32,858百万円(前年同期と比べ0.3%の増加)となりました。営業利益は、事業活動活発化、人員増やインフレ影響に伴う経費の増加等により1,772百万円(前年同期と比べ△60.4%の減少)となりました。
アイケア事業では、欧米を中心に、大手眼鏡チェーン店の堅調な設備投資意欲を背景に、スクリーニングビジネスが順調に進捗したことに加え、スクリーニングビジネスの強みを生かした基盤事業の拡大等により、売上高は16,573百万円(前年同期と比べ17.9%の増加)となりました。営業利益は、主に売上高の増加により、1,053百万円(前年同期と比べ88.4%の増加)となりました。
(2) 財政状態の分析当第1四半期末の財政状態は、総資産が231,018百万円、純資産が101,994百万円、自己資本比率が43.4%となりました。総資産は、主に売上債権等が減少したものの、棚卸資産やのれんの増加、円安の進行による在外子会社資産の増加等により、前期末(2023年3月期末)に比べ、23,127百万円増加いたしました。また、純資産は、配当金の支払による減少があったものの、為替換算調整勘定等が増加したこと等により、4,954百万円増加いたしました。これらの結果、自己資本比率は、前期末(2023年3月期末)から2.5%の減少となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は5,880百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。