【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。これに伴い、当第2四半期連結累計期間における売上高は、前第2四半期連結累計期間と比較して大きく減少しております。そのため、当第2四半期連結累計期間における経営成績に関する説明は、売上高については前第2四半期連結累計期間と比較しての前年同四半期比(%)を記載せず、(前年同四半期比-%)として表示しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更等)」に記載のとおりであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウクライナ情勢をめぐる地政学的リスクの高まりに加えて、欧米諸国と日本の金融政策の違いなどから為替が円安に進行したことにより、エネルギー価格をはじめとする諸資材価格が高騰し、非常に厳しい状況で推移しました。このような状況の中、長期的な視点で会社の方向を示すべきと考え、2019年に制定した新たな企業理念を踏まえ、ISHIZUKA GROUP 2030~挑戦し続けることにより、躍動する企業へ~を策定しました。また、これに基づき、2024年度中期経営計画「変化するスピードに負けない」を当期よりスタートし、①2024年度連結営業利益3,500百万円、②中堅・若手人財の育成への取り組み、③2030年CO2排出量50%削減(2015年対比)に向けたロードマップ作りとその実践に取り組んでおります。業績につきましては、地政学的リスクの高まりに加えて為替が円安に進行したことにより、LNG及び電力などのエネルギー価格が高騰し、これに対する一部値上げとグループを挙げてのコスト削減に取り組むものの、売上高29,413百万円(前年同四半期比-%)、営業利益1,563百万円(前年同四半期比22.8%減)、経常利益1,858百万円(前年同四半期比14.8%減)となりました。姫路工場の生産停止に伴う損失として工場閉鎖関連損失を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は126百万円(前年同四半期比93.4%減)となりました。なお、先行きにつきましては、LNG価格のさらなる高騰が予想され、各電力会社においても公表されている燃料費調整単価も大きく上昇しており、今後の業績の下振れ要因となる見込みです。
セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
<ガラスびん関連事業>ガラスびんは、前年の度重なる緊急事態宣言下に比べて市況が一部回復し、清酒びんや飲食店向けの飲料水びんを中心に出荷が伸び、売上高は7,256百万円(前年同四半期比-%)となりました。
<ハウスウェア関連事業>ガラス食器は、企業向け景品の受注と「アデリアレトロ」などの一般市場向けの販売が堅調に推移しました。陶磁器は、国内及び海外ともに需要が回復したことにより、セグメント全体の売上高は6,694百万円(前年同四半期比-%)となりました。
<紙容器関連事業>紙容器は、製品の主原料である海外産原紙の調達コスト高騰に対する販売価格是正の取り組みを進めており、売上高は3,648百万円(前年同四半期比-%)となりました。
<プラスチック容器関連事業>PETボトル用プリフォームは、3年ぶりに5月の大型連休で行動制限がなかったことや夏場の猛暑の影響もあり主要ユーザーからの受注が増加し、売上高は7,910百万円(前年同四半期比-%)となりました。
<産業器材関連事業>産業器材は、調理器用トッププレートの受注が堅調に推移し、売上高は1,186百万円(前年同四半期比-%)となりました。
<その他事業>抗菌剤は、海外からの旺盛な需要が落ち着いたこともあり出荷が伸び悩みました。金属キャップは、酒類及び医薬品向けともに前年並みの出荷となり、セグメント全体の売上高は2,716百万円(前年同四半期比-%)となりました。
② 財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて3,392百万円増加し、85,490百万円となりました。また、負債合計は3,610百万円増加し、56,843百万円となりました。これは主に、運転資本が増加したことによるものです。純資産合計は217百万円減少し、28,646百万円となりました。これらの結果、自己資本比率は29.3%(前連結会計年度末は30.8%)となりました。
③ キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ271百万円減少し、5,053百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果増加した資金は、2,428百万円(前年同四半期は4,130百万円の資金増加)となりました。資金増加の主な要因は、税金等調整前四半期純利益、減価償却費及び仕入債務の増加によるものです。一方、資金減少の主な要因は、売上債権の増加によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果減少した資金は、2,500百万円(前年同四半期は437百万円の資金増加)となりました。資金減少の主な要因は、有形固定資産の取得による支出によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果減少した資金は、283百万円(前年同四半期は4,319百万円の資金減少)となりました。これは主に、短期借入金の減少、リース債務の返済による支出によるものです。一方、資金増加の主な要因は、長期借入れによる収入によるものです。また、金融機関と総額2,000百万円のコミットメントライン契約を締結しており、資金の流動性を確保しております。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針、経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上の課題について重要な変更はありません。
(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、382百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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