【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルスに関わる行動制限の緩和を受けて、国内旅行や外食等の個人消費が拡大し、景気回復を後押ししているものの、急速な円安進行に伴う物価上昇に加えて、半導体を中心とした部品や原材料の供給不足、ウクライナ情勢長期化等の影響により、全体としては景気回復途上の状況です。
当社が属する情報通信・エレクトロニクス業界におきましては、自動車の電動化や産業機器の自動化に向けた需要増加等により、大規模な設備投資が期待されるものの、世界的な半導体供給不足の影響を受け、先行き不透明な状況が続いております。
このような事業環境の下、当社では、継続的で安定した事業基盤の構築に向けて、長年培ったストリーミング技術を基に、要件定義から設計・実装、各種標準規格提案、アプリケーション開発、検証環境構築まで一気通貫で技術提供可能なエンジニアリング・サービスを展開し、ストリーミング製品(ソフトウェア製品、システムプラットフォーム製品)を組み合わせた付加価値の高いソリューション提案活動に注力してまいりました。
以上のような取り組みの結果、需要先各社における新規開発プロジェクト受注獲得に繋がり、当第2四半期累計期間の売上高は4億23百万円(前年同四半期比23.6%増加)となりました。損益面では、営業利益は64百万円(前年同四半期比608.2%増加)、経常利益は64百万円(前年同四半期比615.5%増加)となり、四半期純利益は53百万円(前年同四半期比859.6%増加)となりました。
当第2四半期会計期間末における総資産は、8億45百万円となり、前事業年度末に比べ39百万円増加いたしました。これは主に、受取手形及び売掛金の増加45百万円、仕掛品の減少2百万円等によるものであります。
負債の部は、1億81百万円となり、前事業年度末に比べ13百万円減少いたしました。これは主に、前受収益の増加5百万円、未払法人税等の減少7百万円、未払金等流動負債のその他の減少13百万円等によるものであります。
純資産の部は、6億64百万円となり、前事業年度末に比べ53百万円増加いたしました。これは、利益剰余金の増加53百万円によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ0百万円増加し、5億92百万円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において、営業活動の結果得られた資金は10百万円(前年同四半期比74.7%減少)となりました。これは主に、税引前四半期純利益64百万円(前年同四半期比615.5%増加)、減価償却費7百万円(前年同四半期比29.2%増加)等の増加要因と、売上債権の増加額45百万円(前年同四半期は売上債権の減少額27百万円)、法人税等の支払額17百万円(前年同四半期は法人税等の還付額1百万円)等の減少要因によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において、投資活動の結果使用した資金は7百万円(前年同四半期比584.2%増加)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出5百万円(前年同四半期比2,208.2%増加)等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において、財務活動の結果使用した資金は2百万円(前年同四半期比2.5%増加)となりました。これは、リース債務の返済による支出2百万円(前年同四半期比2.5%増加)によるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は7百万円(前年同四半期比13.5%減少)であります。
なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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