【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、景気に緩やかな持ち直しの動きがみられるものの、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められるなか、食料品や日用品など身近な物の相次ぐ値上げや世界的な金融引き締めなど、国内外の動向に引き続き留意が必要な状況です。
美容業界におきましては、F2層(35歳~49歳の女性)のコロナ禍での高付加価値商品の需要をはじめとした「こだわり消費」のスタイルが増加しており、シャンプーや基礎化粧品が堅調に推移しておりますが、その一方で仕上用化粧品を見直すユーザーが増加するなどしております。当社グループ商品を販売するアジュバンサロンにおいても同様の影響がありました。
売上高につきましては、依然続く営業の活動制限下でオンラインを活用するなど、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止に十分注意しながら活動を推進した結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,171百万円(前年同期比3.4%減)となりました。詳細は区分別売上高の概要を参照ください。なお、アジュバンサロン実稼働軒数は、7,737軒(前年同期比1,943軒増)となりました。利益面におきましては、売上高の減少、広告宣伝費、人件費、研究開発費などの増加により、営業利益33百万円(前年同期比87.4%減)、経常利益65百万円(前年同期比76.0%減)となりました。また、投資有価証券の譲渡による特別利益263百万円の計上により、親会社株主に帰属する四半期純利益207百万円(前年同期比20.7%増)となりました。
区分別売上高は、売上割戻金を含めて次のとおりであります。
区分
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
増減額
増減率
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
(%)
スキンケア
897
39.9
808
37.2
△88
△9.9
ヘアケア
1,476
65.7
1,425
65.6
△51
△3.5
その他
45
2.0
97
4.5
51
113.1
売上割戻金
△170
△7.6
△159
△7.3
11
-
合計
2,248
100.0
2,171
100.0
△76
△3.4
(注)1.ADJUVANT HONG KONG COMPANY LIMITED(連結子会社)及び株式会社2C(連結子会社)の売上高は、「その他」に含んでおります。
2.売上割戻金は、商品ごとではなく売上高の合計を基準として割戻率を設定しているため、区分ごとに配賦せず合計額で表示しております。
国内海外別売上高は、次のとおりであります。
区分
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
増減額
増減率
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
(%)
国内売上高
2,140
95.2
2,030
93.5
△110
△5.2
海外売上高
107
4.8
141
6.5
33
31.4
合計
2,248
100.0
2,171
100.0
△76
△3.4
当社グループは、単一セグメントであるためセグメント別の記載はしておりませんが、区分別売上高の概要は以下のとおりであります。
(スキンケア:アジュバンコスメジャパン)
スキンケア商品の売上高は、新メイクブランド「rafuna(ラフナ)-base make-」の上市がありましたが、巣ごもり需要向けに前期上市した「INCHLOSS(フェイス&ボディクリーム)」が一服したこと、全身用日焼け止め及びハイエンドジェル状美容液キャンペーンの今期未実施などにより前期を下回る結果となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は808百万円(前年同期比9.9%減)となりました。
(ヘアケア:アジュバンコスメジャパン)
ヘアケア商品の売上高は、「Reベーシックライン」のリニューアル(商品廃棄ロス削減の為の初めての取り組みとして、リニューアル品の先出しを実施)によって、仕入れ・在庫調整が流通過程の一部で行われたことなどによりスタートに苦戦したため、前期を下回る結果となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,425百万円(前年同期比3.5%減)となりました。
(その他)
ADJUVANT HONG KONG COMPANY LIMITEDの売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に小さくなっており、回復基調にあります。
株式会社2Cの売上高は、実質当期が販促活動のスタート期であり、7月度より少しずつ顧客数が増加し、スタートは遅れましたが順調に推移しております。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は97百万円(前年同期比113.1%増)となりました。
②財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して285百万円減少の5,376百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末と比較して212百万円減少の3,032百万円となりました。主な変動要因は、現金及び預金417百万円の減少、商品及び製品246百万円の増加などによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して73百万円減少の2,343百万円となりました。主な変動要因は、繰延税金資産の取崩しなどによる投資その他の資産合計の減少51百万円によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末と比較して265百万円減少の1,078百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して261百万円減少の618百万円となりました。主な変動要因は、未払法人税等の減少148百万円などによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して4百万円減少の460百万円となりました。
純資産は、前連結会計年度末と比較して19百万円減少の4,297百万円となりました。主な変動要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益による増加207百万円、配当金の支払による減少192百万円によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて417百万円減少し、当第2四半期連結会計期間末には1,326百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は357百万円(前年同期は97百万円の収入)となりました。これは主に、棚卸資産の増加額184百万円、法人税等の支払額161百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、獲得した資金は159百万円(前年同期は323百万円の支出)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出500百万円、投資有価証券の売却による収入698百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は251百万円(前年同期比56百万円増)となりました。これは主に、配当金の支払額193百万円、自己株式の取得による支出52百万円によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、89百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。