【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社グループは「Creativity × Techで、世の中をもっと便利に、もっと楽しくすること」という“Ateam Purpose”を掲げております。この“Ateam Purpose”のもとすべての役員及び従業員が一丸となり、様々な技術領域・ビジネス領域において、インターネットを通じて利用者の皆様に支持・利用していただける比較サイトや情報サイト、ゲームコンテンツ、ECサイトなどの企画・開発及び運営を行っています。具体的には、人生のイベントや日常生活に密着し、有益な情報を提供する様々なウェブサービスの企画・開発及び運営を行う「ライフスタイルサポート事業」、「人と人とのつながりの実現」をテーマに、世界中の人々に娯楽を提供するゲームやツールアプリケーションの企画・開発及び運営を行う「エンターテインメント事業」、様々な商材を取り扱う複数のECサイトの企画・開発及び運営を行う「EC事業」の3つの事業軸でビジネスを展開しています。
第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの順序を変更しております。なお、化粧品・ヘルスケア領域のブランド (「lujo(ルジョー)」「minorie(ミノリエ)」)を展開する事業につきましては、ライフスタイルサポート事業のサブセグメント区分「その他」からEC事業へセグメント区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
当第3四半期連結会計期間において、自転車専門通販サイト「cyma-サイマ-」を運営する自転車小売事業を、株式会社cymaに承継し、その全株式を2023年3月1日に譲渡した(以下、「自転車小売事業の譲渡」という。)ため、当譲渡日以降、当事業に係る売上高及び費用は計上しておりません。
当第3四半期連結累計期間の売上高につきましては、主にEC事業が自転車小売事業の譲渡により、前年同四半期比で大幅に減少したため、全体としては前年同四半期比で減少となりました。営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、EC事業が前年同四半期比で減少となるも、ライフスタイルサポート事業及びエンターテインメント事業において増加となり、全体では前年同四半期比で大幅に増加となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は21,245百万円(前年同四半期比9.8%減)、営業利益は373百万円(前年同四半期は営業損失963百万円)、経常利益は422百万円(前年同四半期は経常損失935百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失834百万円)となりました。
当第3四半期連結累計期間におけるセグメント別の経営成績は次のとおりであります。
<ライフスタイルサポート事業>
ライフスタイルサポート事業では、様々な事業領域において、個人の利用者に向けてサービスを展開する事業者と連携し、「三方よし」のサービス理念のもと、人生のイベントや日常生活に密着した比較サイト・情報サイト等様々な便利なウェブサービスを展開しております。
第1四半期連結会計期間より、サブセグメント区分「その他」に含まれていた化粧品・ヘルスケア領域のブランド(「lujo(ルジョー)」「minorie(ミノリエ)」)を展開する事業はEC事業へセグメント区分を変更したため、ライフスタイルサポート事業のサブセグメント区分は「デジタルマーケティング支援ビジネス」「プラットフォームビジネス」の2つになりました。
「デジタルマーケティング支援ビジネス」は、オウンドメディア等を通じて、提携事業者へ見込顧客を送客するデジタルマーケティング支援を中心に、スピーディに事業を横展開できる特徴を持っています。多様な事業領域におけるサービスを急速に立ち上げ、拡張させることで、収益を積み上げるビジネスモデルです。
個人の利用者へは基本無料でサービスを提供し、主な売上はパートナー企業に当該利用者を見込客として紹介することに対する紹介手数料及び成約報酬であります。
「プラットフォームビジネス」はアプリケーションやウェブサイトなどを通じて情報を集めた「場」を提供し、ユーザーデータの蓄積と活用、そして独自価値の向上により、市場での優位性を構築し、さらにデータを活用したソリューションを提供することで、価値向上のサイクルを図っていくビジネスモデルです。
主な売上は広告収入や有料会員向けの利用料、ツール等のソリューション提供によるものであります。
現在、ヘルスケア及びエンジニア領域においてプラットフォームを展開しています。
当第3四半期連結累計期間の売上高につきましては、当第3四半期連結会計期間が繁忙期であった人材メディア事業、及び車の査定・買取サイトの「ナビクル」が好調を維持するも、引き続き引越し関連事業の一部である新電力会社及び通信事業者への送客事業において、資源価格の高騰や通信関連市場における顧客獲得競争の激化等、市場環境の変化に伴う取引先への送客制限及び停止が影響し、全体としては前年同四半期比で減少となりました。セグメント利益につきましては、前述のとおり引越し関連事業の一部が減収に伴い減益となるも、主に、人材メディア事業及び金融メディア事業での増収に伴う増益により、全体としては前年同四半期比で大幅に増加となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるライフスタイルサポート事業の売上高は14,176百万円(前年同四半期比2.3%減)、セグメント利益は1,477百万円(前年同四半期比74.5%増)となりました。
<エンターテインメント事業>
エンターテインメント事業では、主に自社で開発したスマートデバイス向けゲームアプリケーション(以下「ゲームアプリ」という。)をApple Inc.が運営するApp Store及びGoogle LLCが運営するGoogle Play等の専用配信プラットフォームを通じて、世界中の人々に提供しております。ゲームアプリ自体は基本無料で提供しており、主な売上はユーザーがゲームをより効率よく優位に進めるためのゲーム内アイテム購入代金であります。
近年のグローバルにおけるゲーム市場環境及びユーザーニーズの変化、そして技術の進化等を踏まえ、エンターテインメント事業はスマートフォンゲームのみならず、グローバルのデジタル配信ゲーム市場(モバイルゲーム、PCゲームデジタル配信、家庭用ゲームデジタル配信)全体をターゲットに、グローバルで人気のIPと連携し、展開することを中長期方針とし、さらなる成長を狙います。また、今後は、これまでのゲームアプリ開発で培ったスキルやノウハウを活かし、NFTゲームなど新領域での企画・開発・運営も進めてまいります。
当第3四半期連結累計期間の売上高につきましては、既存ゲームアプリでの減少が続き、前年同四半期比で減少となりました。セグメント利益につきましては、既存ゲームアプリの効率的な運用に加え、『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER(ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー)』が2023年1月11日にサービス終了となったことに伴い、当ゲームアプリに係る広告宣伝費及び開発費が発生しなくなったため、前年同四半期比では増加となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるエンターテインメント事業の売上高は3,945百万円(前年同四半期比14.4%減)、セグメント利益は25百万円(前年同四半期は1,059百万円の損失)となりました。
<EC事業>
EC事業では、化粧品ブランド「lujo(ルジョー)」をはじめ、複数の商材を取り扱うECサイトを運営しております。当社内で商品の企画・開発・販促を行い、製造のみ外部に委託するOEM(Original Equipment Manufacturer)生産を行っており、主に、継続的にご購入いただく定期販売モデルです。
今後も品揃えや販売方法、配送品質を日々改善し、ユーザーの期待を大きく超える購買体験ができるサービスを提供してまいります。
当第3四半期連結累計期間の売上高につきましては、「lujo(ルジョー)」が前年同四半期比で大幅に増収となるも、自転車小売事業の譲渡により、全体としては前年同四半期比で大幅に減少となりました。セグメント損失につきましては、自転車小売事業の譲渡に伴う減益に加え、ペットフードブランド「Obremo」への投資により、前年同四半期比で大幅に増加となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるEC事業の売上高は3,123百万円(前年同四半期比29.4%減)、セグメント損失は366百万円(前年同四半期は19百万円の損失)となりました。
(2)財政状態の状況
① 資産
当第3四半期連結会計期間末における総資産は14,205百万円となり、前連結会計年度末に比べ556百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金の増加758百万円があったものの、棚卸資産の減少407百万円、建物(純額)の減少362百万円及び売掛金の減少312百万円によるものであります。
② 負債
当第3四半期連結会計期間末における負債は4,679百万円となり、前連結会計年度末に比べ200百万円減少いたしました。これは主に、未払金の増加205百万円があったものの、買掛金の減少337百万円によるものであります。
③ 純資産
当第3四半期連結会計期間末における純資産は9,526百万円となり、前連結会計年度末に比べ356百万円減少いたしました。これは主に、利益剰余金の減少294百万円によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、105百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、前年同期に比べ、生産、受注及び販売の実績が著しく減少しております。これは主にEC事業において、連結子会社であった株式会社cymaを連結の範囲から除外したことによるものであります。
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