【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社グループは「Creativity × Techで、世の中をもっと便利に、もっと楽しくすること」という“Ateam Purpose”を掲げております。この“Ateam Purpose”のもとすべての役員及び従業員が一丸となり、様々な技術領域・ビジネス領域において、インターネットを通じて利用者の皆様に支持・利用していただける比較サイトや情報サイト、ゲームコンテンツ、ECサイトなどの企画・開発及び運営を行っています。具体的には、「人と人とのつながりの実現」をテーマに、人生のイベントや日常生活に密着し、有益な情報を提供する様々なウェブサービスの企画・開発及び運営を行う「ライフスタイルサポート事業」、世界中の人々に娯楽を提供するゲームやツールアプリケーションの企画・開発及び運営を行う「エンターテインメント事業」、様々な商材を取り扱う複数のECサイトの企画・開発及び運営を行う「EC事業」の3つの事業軸でビジネスを展開しています。
第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの順序を変更しております。なお、化粧品・ヘルスケア領域のブランド (「lujo(ルジョー)」「minorie(ミノリエ)」)を展開する事業につきましては、ライフスタイルサポート事業のサブセグメント区分「その他」からEC事業へセグメント区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
当第2四半期連結累計期間の売上高につきましては、主にエンターテインメント事業において『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER(ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー)』のクローズ及び既存ゲームアプリでのダウントレンドにより、全体では前年同四半期比で減収となりました。営業利益・経常利益につきましては、在宅勤務と出社のハイブリッドな働き方を継続するため、本社オフィスの一部エリアを縮小することを決定し、減価償却費等の増加がありましたが、エンターテインメント事業での損失幅の縮小及びライフスタイルサポート事業での増加により、全体では前年同四半期比で増加となりました。親会社株主に帰属する四半期純損失につきましては、関係会社株式の譲渡に伴い、関係会社株式売却損失引当金繰入額等の計上による特別損失を計上しましたが、営業利益・経常利益の増加により、前年同四半期比では損失幅が大幅に縮小いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は14,474百万円(前年同四半期比3.4%減)、営業利益は210百万円(前年同四半期は営業損失1,143百万円)、経常利益は219百万円(前年同四半期は経常損失1,136百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は151百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失729百万円)となりました。
当第2四半期連結累計期間におけるセグメント別の経営成績は次のとおりであります。
<ライフスタイルサポート事業>
ライフスタイルサポート事業では、様々な事業領域において利用者に向けてサービスを展開する事業者と連携し、「三方よし」のサービス理念のもと、人生のイベントや日常生活に密着した比較サイト・情報サイト等様々な便利なウェブサービスを展開しております。
第1四半期連結会計期間より、サブセグメント区分「その他」に含まれていた化粧品・ヘルスケア領域のブランド(「lujo(ルジョー)」「minorie(ミノリエ)」)を展開する事業はEC事業へセグメント区分を変更したため、ライフスタイルサポート事業のサブセグメント区分は「デジタルマーケティング支援ビジネス」「プラットフォームビジネス」の2つになりました。
「デジタルマーケティング支援ビジネス」は、オウンドメディア等を通じて、提携事業者へ見込顧客を送客するデジタルマーケティング支援を中心に、スピーディに事業を横展開できる特徴を持っています。多様な事業領域におけるサービスを急速に立ち上げ、拡張させることで、収益を積み上げるビジネスモデルです。
個人の利用者へは基本無料でサービスを提供し、主な売上はパートナー企業に当該利用者を見込客として紹介することに対する紹介手数料及び成約報酬であります。
「プラットフォームビジネス」はアプリケーションやウェブサイトなどを通じて情報を集めた「場」を提供し、ユーザーデータの蓄積と活用、そして独自価値の向上により、市場での優位性を構築し、さらにデータを活用したソリューションを提供することで、価値向上のサイクルを図っていくビジネスモデルです。
主な売上は広告収入や有料会員向けの利用料、ツール等のソリューション提供によるものであります。
現在、ヘルスケア・エンジニア領域においてプラットフォームを展開しています。
当第2四半期連結累計期間の売上高につきましては、引越し関連事業の一部である新電力会社及び通信事業者への送客事業において、資源価格の高騰や通信関連市場における顧客獲得競争の激化等、市場環境の変化に伴う取引先への送客制限及び送客停止が影響するも、車の査定・買取サイトの「ナビクル」及び人材メディア事業が集客強化により引き続き好調に推移し、全体としては前年同四半期比で増加となりました。セグメント利益につきましては、主に金融メディア事業でのWebマーケティングの運用改善による増益に加え、引越し関連事業の一部で一時的に取引が発生し、全体では前年同四半期比で大きく増加しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるライフスタイルサポート事業の売上高は9,266百万円(前年同四半期比1.1%増)、セグメント利益は921百万円(前年同四半期比188.8%増)となりました。
<エンターテインメント事業>
エンターテインメント事業では、主に自社で開発したスマートデバイス向けゲームアプリケーション(以下「ゲームアプリ」という。)をApple Inc.が運営するApp Store及びGoogle LLCが運営するGoogle Play等の専用配信プラットフォームを通じて、世界中の人々に提供しております。ゲームアプリ自体は基本無料で提供しており、主な売上はユーザーがゲームをより効率よく優位に進めるためのゲーム内アイテム購入代金であります。
近年のグローバルにおけるゲーム市場環境及びユーザーニーズの変化、そして技術の進化等を踏まえ、エンターテインメント事業はスマートフォンゲームのみならず、グローバルのデジタル配信ゲーム市場(モバイルゲーム、PCゲームデジタル配信、家庭用ゲームデジタル配信)全体をターゲットに、グローバルで人気のIPと連携し、展開することを中長期方針とし、さらなる成長を狙います。また、今後は、これまでのゲームアプリ開発で培ったスキルやノウハウを活かし、NFTゲームやメタバースといった新領域での企画・開発・運営も進めてまいります。
当第2四半期連結累計期間の売上高につきましては、既存ゲームアプリにおいて季節イベント及び周年イベントを開催するも前年同四半期比では減収となったことに加え、2022年11月にリリースした『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER(ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー)』が2023年1月11日にサービス終了となり、全体としても前年同四半期比で減少となりました。セグメント利益につきましては、引き続き既存ゲームアプリの効率的な運営を進めるとともに、新規ゲームアプリへの開発投資は進めているものの前年同四半期ほどの投資規模に至らず開発投資コストが減少したため、前年同四半期比で大きく増加しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるエンターテインメント事業の売上高は2,779百万円(前年同四半期比15.8%減)、セグメント利益は100百万円(前年同四半期は897百万円の損失)となりました。
<EC事業>
EC事業では、化粧品ブランド「lujo(ルジョー)」をはじめ、複数の商材を取り扱うECサイトを運営しております。当社内で商品の企画・開発・販促を行い、製造のみ外部に委託するOEM(Original Equipment Manufacturer)生産を行っており、主に、継続的にご購入いただく定期販売モデルです。
今後も品揃えや販売方法、配送品質を日々改善し、ユーザーの期待を大きく超える購買体験ができるサービスを提供してまいります。
当第2四半期連結累計期間の売上高につきましては、「lujo(ルジョー)」及びペットフードブランド「Obremo(オブレモ)」において新規獲得件数が増加となるも、自転車専門通販サイト「cyma-サイマ-」では引き続き中国のロックダウン及び円安・資源価格の高騰に伴うメーカーの値上げの影響で減収となり、全体では前年同四半期比で減少となりました。セグメント損失につきましては、「cyma-サイマ-」の減収に伴う減益、及び「Obremo(オブレモ)」への投資拡大により、前年同四半期で増加となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるEC事業の売上高は2,428百万円(前年同四半期比3.3%減)、セグメント損失は266百万円(前年同四半期は62百万円の損失)となりました。
(2)財政状態の状況
① 資産
当第2四半期連結会計期間末における総資産は14,055百万円となり、前連結会計年度末に比べ707百万円減少いたしました。これは主に、建物(純額)の減少346百万円、流動資産の「その他」に含まれる未収還付法人税等の減少190百万円及び投資有価証券の減少105百万円によるものであります。
② 負債
当第2四半期連結会計期間末における負債は4,678百万円となり、前連結会計年度末に比べ201百万円減少いたしました。これは主に、買掛金の減少207百万円によるものであります。
③ 純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産は9,376百万円となり、前連結会計年度末に比べ506百万円減少いたしました。これは主に、利益剰余金の減少448百万円によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、5,189百万円(前年同四半期比28.9%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果獲得した資金は329百万円(前年同四半期は1,476百万円の支出)となりました。これは主に、法人税等の支払額260百万円及び棚卸資産の増加額213百万円による減少があったものの、減価償却費462百万円及び法人税等の還付額354百万円の影響によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は47百万円(前年同四半期は311百万円の収入)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入58百万円があったものの、投資有価証券の取得による支出96百万円及び無形固定資産の取得による支出27百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果使用した資金は312百万円(前年同四半期は853百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額298百万円によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、68百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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