【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中で、国際的な資源価格の高騰や急速な円安の進行に伴う物価の上昇等、景気の先行きが不透明な状況が続いております。
当社グループが事業を展開する情報サービス産業におきましては、生産性向上や業務効率化、新しい働き方を目的としたDX化に引き続き高い関心と期待が寄せられております。企業の競争力強化に向けた情報システムへの設備投資も回復基調が続くものと思われます。
このような情勢のもと、当社グループは「①ローコード開発ツールの充実とシェア拡大」「②業務アプリケーションのターゲット市場を拡大」「③クラウド・サブスクリプションへの転換」「④ビジネス変革全般のサポート強化」を重点方針として掲げ、業績の向上に努めてまいりました。
具体的には「①ローコード開発ツールの充実とシェア拡大」として、ローコード開発基盤として利用可能なクラウドサービス「Accel-Mart」の運用、保守をワンストップで支援する「Accel-Mart マネージドサービス」をリリースいたしました。Accel-Mart の運用、保守にかかる負担を軽減し、お問い合わせ対応や監視、維持管理などの充実したサービスを展開いたします。また、これまで製品強化とサービス向上を積み重ねた結果、当社製品が株式会社富士キメラ総研『ソフトウェアビジネス新市場 2022 年版』の「ワークフロー市場」分野において、15年連続第1位を獲得しました。
「②業務アプリケーションのターゲット市場を拡大」「③クラウド・サブスクリプションへの転換」として、子会社の株式会社NTTデータ・イントラマート CSI(本社:東京都品川区、代表取締役社長:加藤 聡司)が LGWAN-ASP サービス認定の自治体向けソリューション「intra-mart Accel Platform for LGWAN」(以下、IM-LGWAN)をリリースいたしました。「IM-LGWAN」は、LGWAN のネットワークに繋がる端末から、ワークフロー機能をベースに、ビジネスプロセスの改革と改善をスピーディーに行える次世代型のBPM ツールなど、業務全体のプロセスの自動化、最適化に向けた機能群を利用することができます。また、自治体向けのデジタルフォーム、チャット Bot 機能によって、職員は外部機関との円滑な情報連携を可能とし、時間削減・作業効率化・職員の負担軽減を図り、市民へのサービス向上に貢献いたします。
「④ビジネス変革全般のサポート強化」につきましては、当社が運営するユーザー会「intra-mart User Group」の会員企業数が100社を超え、IT技術者の育成及びICTに関する情報共有/情報発信等を通じ、顧客リレーションを強化してまいりました。
この結果、売上高3,907,772千円(前年同四半期比13.2%増)、営業利益412,235千円(前年同四半期比6.7%減)、経常利益411,783千円(前年同四半期比7.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益281,302千円(前年同四半期比8.7%減)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりです。
① ソフトウェア事業
「intra-mart」は、全国の特約店パートナを通じて販売しており、上位基盤製品を中心としたライセンス販売やクラウドサービスが伸長したことにより、全般に好調に推移しました。
この結果、売上高は2,351,388千円(前年同四半期比23.3%増)となりました。
② サービス事業
「intra-mart」を利用したシステム開発やコンサルティングなどの周辺サービスは、全般に堅調に推移しました。
この結果、売上高は1,556,384千円(前年同四半期比0.7%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ184,872千円増加し、当第2四半期連結会計期間末は、4,070,362千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は785,448千円となり、前年同四半期連結累計期間に比べ571,962千円減少しました。
これは主に、法人税等の支払額の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は433,612千円となり、前年同四半期連結累計期間に比べ95,663千円増加しました。
これは主に、無形固定資産の取得による支出が増加したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は169,339千円となり、前年同四半期連結累計期間に比べ116,147千円増加しました。
これは主に、配当金の支払額の増加によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、39,743千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動について重要な変更はありません。
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