【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 業績の状況 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響は収束しつつあり、経済活動は持ち直しの動きがみられました。一方で、エネルギー価格の上昇や円安に伴う物価上昇、ウクライナ情勢の長期化など、依然として先行き不透明な状態が続いております。外食産業におきましては、感染症対策の緩和等により人流が戻りつつありますが、物価上昇や労働力不足など、厳しい経営環境が続いております。このような環境のもと、当社グループでは、人員配置の適正化や生産性の向上、本社費用の削減に引き続き取り組むとともに、既存店舗のリニューアル、及び業態開発に取り組んでおります。当第2四半期連結累計期間の直営店の出退店におきましては、2店舗を新規出店し、3店舗をリニューアルし、8店舗を閉店いたしました。これらにより、2023年8月末日現在の業態数及び店舗数は、61業態112店舗(国内111店舗、海外1店舗)となりました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は5,105百万円(前年同期比42.5%増)、営業利益は116百万円(前年同期は営業損失670百万円)、経常利益は127百万円(前年同期は経常損失612百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は122百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失166百万円)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、当第2四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。① 飲食事業飲食事業におきましては、既存店舗のリニューアルに取り組みました。新規出店といたしましては、2023年7月「吉珍樓」(名古屋市西区)、「博多かわ屋」(大阪府大阪市)を新規オープンいたしました。リニューアルでは、2023年8月「サーモンパンチ」(名古屋市中村区)を「寿司と串とわたくし」にリニューアルオープンいたしました。また、2023年6月「大治郎」(スペイン国カタルーニャ州)、7月「博多かわ屋」(名古屋市中区)を閉店いたしました。その結果、飲食事業における売上高は4,776百万円(前年同期比46.5%増)、営業利益は506百万円(前年同期は営業損失390百万円)となりました。② 不動産事業吸収合併の影響により、セグメント間の賃貸売上が減少いたしました。その結果、不動産事業における売上高は491百万円(前年同期比34.8%減)、営業利益は69百万円(同28.1%減)となりました。③ その他の事業卸売業及び人材派遣業等のその他の事業における売上高は185百万円(前年同期比19.6%減)、営業損失は63百万円(前年同期は営業損失136百万円)となりました。
(2) 財政状態 当第2四半期連結会計期間末における総資産は8,826百万円(前連結会計年度末比497百万円減少)となり、負債は7,524百万円(同639百万円減少)、純資産は1,302百万円(同141百万円増加)となりました。流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ総額で408百万円減少し1,522百万円となりました。これは、借入金の返済などにより現金及び預金が512百万円減少したこと、売掛金が95百万円増加したことなどが主な要因であります。固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ89百万円減少し7,304百万円となりました。これは、店舗設備の減損損失の計上などにより有形固定資産が75百万円、償却によりのれんが14百万円それぞれ減少したことなどが主な要因であります。流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ449百万円減少し1,575百万円となりました。これは、未払金が209百万円、1年内返済予定の長期借入金が116百万円、預り金が101百万円それぞれ減少したことなどが主な要因であります。固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ190百万円減少し5,948百万円となりました。これは、長期借入金が131百万円減少したことなどが主な要因であります。純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ141百万円増加し1,302百万円となりました。これは、新株予約権の行使により資本金及び資本準備金がそれぞれ31百万円増加したこと、剰余金の配当により資本剰余金が40百万円減少したこと、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が122百万円増加したことなどが主な要因であります。
(3) キャッシュ・フローの状況 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローが94百万円の資金減(前年同期は301百万円の資金減)、投資活動によるキャッシュ・フローが214百万円の資金減(前年同期は20百万円の資金増)、財務活動によるキャッシュ・フローが206百万円の資金減(前年同期は497百万円の資金減)となりました。その結果、当第2四半期連結会計期間末の資金残高は831百万円となり、前連結会計年度末の1,345百万円に比べ513百万円減少しております。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、減少した資金は94百万円(前年同期は301百万円の資金減)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益を97百万円、非資金項目である減価償却費を140百万円、減損損失を88百万円計上し、売上債権の増加額が95百万円、未払金の減少額が217百万円、未払消費税等の減少額が80百万円あったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、減少した資金は214百万円(前年同期は20百万円の資金増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が217百万円あったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、減少した資金は206百万円(前年同期は497百万円の資金減)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が75百万円、長期借入金の返済による支出が298百万円あったことなどによるものであります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動特記すべき事項はありません。
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