【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、各種政策の効果により景気の持ち直しの動きがあったものの、円安傾向の継続、ロシア・ウクライナ情勢に起因する世界的な資源価格・原材料価格の高騰に伴う消費者物価の上昇が景気に与える影響など、世界情勢は依然として不透明な状況が続いております。ジュエリー業界においても、商業施設への人出も戻り始め、インバウンド需要の復活や催事販売会の再開により一部で消費回復の動きは見られましたが、相次ぐ消費財の値上がりの影響による節約志向の高まりから、市場環境は厳しい状況が続いております。このような状況の中、当社は長期にわたって安定的に収益を生み出す構造改革を目指すべく、3か年を対象とした中期経営計画「Challenge for innovation」を推進しました。海外においては、3月に香港で開催された「香港インターナショナル・ジュエリー・ショー2023」に参加し、「Single Dancing Stone」(※1)、「EXL-LOCK」(※2)および「ブリリアントブレス」(※3)など次世代の柱となる新商品を中心に提案し、新たな市場の開拓に努めました。加えて、海外大手小売店各社へのフォローアップを継続し、導入に向けての取り組みは順調に進展しております。これらの取り組みを継続し、海外大手取引先への売上依存から脱却し安定した売り上げ確保に向けて強い成長基盤を築いてまいります。一方、国内においては、4月に開催された「山梨ジュエリーフェア2023」に参加したほか、多様化する市場ニーズに対してSFAツールを活用した企画提案型営業を推し進めております。また、昨今の原材料価格や経費の高騰を受け、異素材を組み合わせた商品や当社特許技術を用いた商品開発に取り組み、利益の最大化に努めてまいります。こうした活動を行ってまいりましたが、当第3四半期連結会計期間において海外大手取引先からの受注減少をカバーすることができず、国内売上高は、1,633,124千円となり、海外売上高は、585,587千円となりました。この結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループの売上高は2,218,712千円(前年同四半期2.2%減)、営業損失は161,510千円(前年同四半期は営業損失1,327千円)、経常損失は165,408千円(前年同四半期は経常利益45,861千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は212,388千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益179,767千円)となりました。なお、当社グループの事業セグメントは、「ジュエリー事業」の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。
※1 「Single Dancing Stone」とは、当社の特許技術である「Dancing Stone」を応用した宝石がまるで生きているかのような予測不能な動きで揺れ、輝きが何倍にもなる宝石のセッティング方法であります。※2 「EXL-LOCK」とは、当社が開発したネックレスやブレスレットに使用する片手で簡単に脱着できるダブルロック式の留め金具であります。※3 「ブリリアントブレス」とは、医療用器具にも使われるサージカルステンレスを使用した時計ブレスレットに、当社の特許技術で宝石をセッテイングしたジュエリーのような豪華さと、アクセサリーのようなカジュアルさを合わせもつブレスレットであります。
地域別売上高・比率
当第3四半期連結累計期間
地域名
売上高(千円)
売上比率(%)
日本
1,633,124
73.6
中国
131,717
5.9
タイ
214,186
9.7
インド
146,271
6.6
その他
93,412
4.2
(資産の部)当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ81,173千円増加し、5,266,586千円となりました。これは主に、商品及び製品が216,428千円、仕掛品が165,532千円増加し、現金及び預金が298,034千円減少したこと等によるものであります。(負債の部)当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ341,306千円増加し、3,397,444千円となりました。これは主に、長期借入金(1年内返済予定を含む)が317,391千円増加したこと等によるものであります。(純資産の部)当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ260,132千円減少し、1,869,142千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失212,388千円を計上したこと等によるものであります。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は6,249千円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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