【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結会計期間末(2023年12月31日)における財政状態について、総資産額は、前連結会計年度末(2023年3月31日)比785億円増加し、3兆9,288億円となりました。また、純資産額は、前連結会計年度末比290億円増加し、3,078億円となりました。譲渡性預金を含めた預金は、個人預金が増加したものの、法人預金、公金預金が減少したことから、前連結会計年度末比579億円減少し、3兆3,226億円となりました。貸出金は、地公体等向け貸出金が減少したものの、事業性貸出金や個人ローンが増加したことから、前連結会計年度末比827億円増加し、2兆2,550億円となりました。有価証券は、市場動向を注視し、安定的な収益を確保するとともに機動的な運用に努めた結果、株式及び投資信託の増加を主因として前連結会計年度末比514億円増加し、9,868億円となりました。当第3四半期連結累計期間(自2023年4月1日
至2023年12月31日)の経営成績について、経常収益は、資金運用収益が増収となったものの、金融派生商品収益や株式等売却益が減収となったことなどから、前第3四半期連結累計期間(自2022年4月1日 至2022年12月31日)比125億76百万円減収の569億55百万円となりました。一方、経常費用は、国債等債券売却損が減少したことなどから、前第3四半期連結累計期間比144億78百万円減少の440億36百万円となりました。この結果、経常利益は、前第3四半期連結累計期間比19億2百万円増益の129億18百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前第3四半期連結累計期間比12億57百万円増益の90億8百万円となりました。
国内・国際業務部門別収支当第3四半期連結累計期間の資金運用収支は、貸出金利息及び有価証券利息配当金など資金運用収益が増収となったものの、資金調達費用が増加したことなどから、前第3四半期連結累計期間比3億94百万円減益の267億21百万円となりました。役務取引等収支は、前第3四半期連結累計期間比1億48百万円増益の64億20百万円となりました。その他業務収支は、金融派生商品収益などその他業務収益が減収となったものの、国債等債券売却損などその他業務費用が減少したことなどから、前第3四半期連結累計期間比160億69百万円増益の15億54百万円となりました。
種類
期別
国内業務部門
国際業務部門
相殺消去額(△)
合計
金額(百万円)
金額(百万円)
金額(百万円)
金額(百万円)
資金運用収支
前第3四半期連結累計期間
24,663
2,452
―
27,116
当第3四半期連結累計期間
25,715
1,006
―
26,721
うち資金運用収益
前第3四半期連結累計期間
25,141
7,233
25
32,349
当第3四半期連結累計期間
26,434
7,295
12
33,717
うち資金調達費用
前第3四半期連結累計期間
477
4,780
25
5,232
当第3四半期連結累計期間
719
6,289
12
6,996
信託報酬
前第3四半期連結累計期間
―
―
―
―
当第3四半期連結累計期間
―
―
―
―
役務取引等収支
前第3四半期連結累計期間
6,221
51
―
6,272
当第3四半期連結累計期間
6,318
102
―
6,420
うち役務取引等
収益
前第3四半期連結累計期間
7,088
111
―
7,199
当第3四半期連結累計期間
7,193
151
―
7,344
うち役務取引等
費用
前第3四半期連結累計期間
867
60
―
927
当第3四半期連結累計期間
874
48
―
923
その他業務収支
前第3四半期連結累計期間
1,737
△16,252
―
△14,514
当第3四半期連結累計期間
1,450
104
―
1,554
うちその他業務
収益
前第3四半期連結累計期間
13,966
624
―
14,591
当第3四半期連結累計期間
12,587
232
―
12,819
うちその他業務
費用
前第3四半期連結累計期間
12,228
16,876
―
29,105
当第3四半期連結累計期間
11,136
128
―
11,265
(注)
1
国内業務部門は国内店の円建取引、国際業務部門は国内店の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分は国際業務部門に含めております。2
相殺消去額は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の利息であります。3
資金調達費用は金銭の信託運用見合額の利息(前第3四半期連結累計期間0百万円、当第3四半期連結累計期間0百万円)を控除して表示しております。
国内・国際業務部門別役務取引の状況当第3四半期連結累計期間の役務取引等収益は、前第3四半期連結累計期間比1億44百万円増収の73億44百万円となりました。また、役務取引等費用は、前第3四半期連結累計期間比3百万円減少し、9億23百万円となりました。
種類
期別
国内業務部門
国際業務部門
合計
金額(百万円)
金額(百万円)
金額(百万円)
役務取引等収益
前第3四半期連結累計期間
7,088
111
7,199
当第3四半期連結累計期間
7,193
151
7,344
うち預金・貸出業務
前第3四半期連結累計期間
1,507
―
1,507
当第3四半期連結累計期間
1,490
―
1,490
うち為替業務
前第3四半期連結累計期間
892
105
997
当第3四半期連結累計期間
859
141
1,000
うち証券関連業務
前第3四半期連結累計期間
1,385
―
1,385
当第3四半期連結累計期間
1,736
―
1,736
うち代理業務
前第3四半期連結累計期間
1,290
―
1,290
当第3四半期連結累計期間
1,043
―
1,043
役務取引等費用
前第3四半期連結累計期間
867
60
927
当第3四半期連結累計期間
874
48
923
うち為替業務
前第3四半期連結累計期間
140
35
175
当第3四半期連結累計期間
128
36
164
(注)
国内業務部門は国内店の円建取引、国際業務部門は国内店の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分は国際業務部門に含めております。
国内・国際業務部門別預金残高の状況○
預金の種類別残高(末残)
種類
期別
国内業務部門
国際業務部門
合計
金額(百万円)
金額(百万円)
金額(百万円)
預金合計
前第3四半期連結会計期間
3,101,883
60,829
3,162,712
当第3四半期連結会計期間
3,105,538
53,206
3,158,744
うち流動性預金
前第3四半期連結会計期間
2,154,056
―
2,154,056
当第3四半期連結会計期間
2,187,740
―
2,187,740
うち定期性預金
前第3四半期連結会計期間
943,685
―
943,685
当第3四半期連結会計期間
911,414
―
911,414
うちその他
前第3四半期連結会計期間
4,141
60,829
64,971
当第3四半期連結会計期間
6,383
53,206
59,589
譲渡性預金
前第3四半期連結会計期間
161,962
―
161,962
当第3四半期連結会計期間
163,922
―
163,922
総合計
前第3四半期連結会計期間
3,263,846
60,829
3,324,675
当第3四半期連結会計期間
3,269,460
53,206
3,322,667
(注)
1
国内業務部門は国内店の円建取引、国際業務部門は国内店の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分は国際業務部門に含めております。2
流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金、定期性預金=定期預金+定期積金
国内店業種別貸出金残高の状況○
業種別貸出状況(末残・構成比)
業種別
前第3四半期連結会計期間
当第3四半期連結会計期間
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
国内店(除く特別国際金融取引勘定分)
2,153,185
100.00
2,255,093
100.00
製造業
296,072
13.75
314,522
13.95
農業,林業
7,762
0.36
7,770
0.34
漁業
1,056
0.05
1,368
0.06
鉱業,採石業,砂利採取業
1,297
0.06
1,120
0.05
建設業
93,132
4.32
94,057
4.17
電気・ガス・熱供給・水道業
59,988
2.78
60,696
2.69
情報通信業
13,185
0.61
12,609
0.56
運輸業,郵便業
126,123
5.86
136,172
6.04
卸売業,小売業
278,406
12.93
289,410
12.83
金融業,保険業
106,083
4.93
154,582
6.86
不動産業,物品賃貸業
279,189
12.97
287,946
12.77
各種サービス業
302,068
14.03
294,801
13.07
地方公共団体
181,500
8.43
174,744
7.75
その他
373,747
17.36
379,176
16.81
国内店名義現地貸
33,569
1.56
46,108
2.05
特別国際金融取引勘定分
―
―
―
―
政府等
―
―
―
―
金融機関
―
―
―
―
その他
―
―
―
―
合計
2,153,185
―
2,255,093
―
(注)
「各種サービス業」の内訳は、「学術研究,専門・技術サービス業」「宿泊業」「飲食業」「生活関連サービス業,娯楽業」「教育,学習支援業」「医療・福祉」「その他のサービス」となっております。
「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づく信託業務の状況「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づき信託業務を営む会社は提出会社1社であります。
信託財産の運用/受入状況(信託財産残高表)
資産
科目
前連結会計年度(2023年3月31日)
当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
有価証券
82
23.50
82
23.62
現金預け金
267
76.50
265
76.38
合計
349
100.00
347
100.00
負債
科目
前連結会計年度(2023年3月31日)
当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)
金額(百万円)
構成比(%)
金額(百万円)
構成比(%)
金銭信託
349
100.00
347
100.00
合計
349
100.00
347
100.00
(注) 1
共同信託他社管理財産
前連結会計年度―百万円、当第3四半期連結会計期間―百万円2
元本補填契約のある信託については、前連結会計年度及び当第3四半期連結会計期間の取扱残高はありません。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。①銀行業銀行業の経常収益は、資金運用収益が増収となったものの、金融派生商品収益や株式等売却益が減収となったことなどから、前第3四半期連結累計期間比131億36百万円減収の451億46百万円となりました。一方、経常利益は、国債等債券売却損など経常費用が減少したことから、前第3四半期連結累計期間比21億90百万円増益の125億28百万円となりました。
②リース業リース業の経常収益は、リース売上高の増収から、前第3四半期連結累計期間比5億80百万円増収の120億81百万円となりました。一方、経常利益は、与信費用の増加などにより経常費用が増加したことから、前第3四半期連結累計期間比2億89百万円減益の3億86百万円となりました。
(2) 主要な設備当第3四半期連結累計期間中に完成した新築、改修等は次のとおりであります。
会社名
店舗名その他
所在地
区分
セグメントの名称
設備の内容
改修等の内容
完了年月
当行
鴨島センター
徳島県吉野川市
改修等
銀行業
事務センター
電気設備工事等
2023年7月
会社名
店舗名その他
所在地
区分
セグメントの名称
設備の内容
敷地面積(㎡)
建物延面積(㎡)
完了年月
阿波銀リース㈱
本社
徳島県徳島市
新築
リース業
本社
930
1,767
2023年10月