【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績及び財政状態の状況
(経営成績の状況)
当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、緩やかな回復基調で推移しております。一方で、世界的な金融引き締めや不安定な世界情勢の長期化の影響を受けた物価上昇が継続し、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社の主な事業分野である携帯電話業界におきましては、円安や製造原価の上昇による端末価格の高騰、物価上昇による家計の圧迫、買い替えサイクルの長期化等により、新品端末の出荷台数は減少傾向にあります。その一方で、高機能な最新技術よりもリーズナブルな実用性を求める需要が個人・法人ともに増大しており、普及が進む低価格帯の回線サービスとも組み合わせる形で、リユースモバイル端末の市場は順調に成長しております。今後の市場規模につきましても、リユースモバイル端末の品質や安全性が認知されていくとともに、拡大が加速していくことが見込まれます。
このような事業環境の中、当社は社名の一部でもある「ReYuu(注)」に表現されるコーポレート・アイデンティティに基づき、リユースの輪を広げ、人・物・価値を繋いで新たなビジネスを生み出し、顧客への貢献と社会の持続的な発展に寄与するとともに、選ばれる理由がある企業として企業価値の向上を目指しております。
モバイル端末を中心にリユース品を取扱うリユース関連事業におきましては、販売促進へと注力した結果、以前からの継続的な取り組みも相まって、新規顧客の獲得や既存取引先との関係強化、オンラインチャネルの販売力強化により、前年比で大幅な売上高の増加となりました。さらに、調達力の強化に取り組んだことで、法人買取案件が増加し、利益面で業績に寄与いたしました。また、グローバル展開においても、調達と販売の両面で取引体制の構築が進んでおります。
これらの結果、当第1四半期累計期間における売上高は1,245百万円(前年同四半期比16.1%増)、営業損失は32百万円(前年同四半期営業損失36百万円)、経常損失は34百万円(前年同四半期経常損失43百万円)、四半期純損失は34百万円(前年同四半期四半期純損失44百万円)となりました。
(注)「ReYuu(リユー)」は、「①『リユー』スの輪を広げる、②選ばれる『理由』がある、③『Re(何度も)』+『Yuu(結う=繋げる)』」という想いを込めた、当社の目指す姿を示すコーポレート・アイデンティティです。
事業部門別の状況は次のとおりであります。
当社の事業は、情報通信関連事業の単一セグメントでありますが、業績の状況を事業部門別に記載しております。
(リユース関連事業)
当第1四半期累計期間におけるリユース関連事業におきましては、調達力強化のため、調達専門部署を編成し、商品の再生や物流を担う管理拠点とも連携して、課題解決型の提案を軸とする調達営業活動を促進してまいりました。結果として、利益率の高い法人買取案件を中心に調達案件が増加し、利益面で貢献いたしました。また、他社とのオンライン買取連携についても順調にパートナー網を拡大しております。
販売面におきましては、国内法人に対して、卸販売・買取・レンタル・商品保証・キッティングを一体化した総合的な端末サービスを強みとして、既存取引先に対する深耕営業および新規顧客の開拓を積極的に実行し、売上高と利益の双方が拡大しております。MVNO事業者チャネルでは、主としてBtoBtoC領域での取引を基盤としながら、BtoBtoB領域での取引拡大に焦点を当てた取り組みを実施しております。その他の国内法人チャネルにおいては、成約率上昇を目的として、細やかな価格調整と課題解決型の営業活動を通じた既存ネットワーク内の関係強化を行っております。
グローバルチャネルにおいては、中古端末の国際的な集積地となっている香港およびドバイへの販売ルート構築が進むとともに、並行して調達先の開拓が進んでおります。販売と調達の両面でグローバルな取引環境を整備することで、将来の為替変動にも柔軟に対応できる取引体制の構築を目指しております。
また、個人向けオンラインチャネルにおいては、親会社の株式会社ショーケースが持つオンライン領域での強みを活かしたSEO対策等の販売促進施策が功を奏し、特にリユースパソコンの売れ行きが好調に推移したことで、売上高・利益ともに当初の想定を上回りました。
これらの結果、売上高1,239百万円(前年同四半期827百万円)、販売台数は29,415台(前年同四半期19,833台)となりました。
(その他の事業)
当第1四半期累計期間におけるその他の事業におきましては、売上高6百万円(前年同四半期4百万円)となりました。
(財政状態の状況)
① 総資産
当第1四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末と比べて220百万円減少し、1,697百万円となりました。
これは主に、売掛金が379百万円、商品が58百万円増加したものの、現金及び預金が666百万円減少したことによるものであります。
② 負債
当第1四半期会計期間末の負債は、前事業年度末と比べて185百万円減少し、679百万円となりました。
これは主に、短期借入金が200百万円減少したことによるものであります。
③ 純資産
当第1四半期会計期間末の純資産は、前事業年度末と比べて34百万円減少し、1,017百万円となりました。
これは、利益剰余金が34百万円減少したことによるものであります。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
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