【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。これに伴い、当第2四半期連結累計期間における売上高は、256百万円減少しております。そのため、当第2四半期連結累計期間における経営成績に関する説明においては、売上高については前第2四半期連結累計期間と比較しての増減額及び前年同期比(%)を記載せず説明しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せないものの、ワクチン接種の進展や行動制限の緩和により、経済活動の正常化に向け、徐々に持ち直しの動きが見られました。しかしながら、東欧情勢の緊迫化等の影響により、資源価格の高騰や金融資本市場の変動が与える影響は不透明であり、引き続き景気の下振れリスクに注視する必要があります。
当社グループが属する不動産業界におきましては、急速な円安が進行するなか、日本市場の相対的な利回りの高さにより、特に海外投資家による日本の不動産投資需要は高水準の状況が継続いたしました。
このような経営環境のもと、当社グループは、東京23区を中心とした自社ブランドの新築マンションとして、「GENOVIA green veil(ジェノヴィア グリーンヴェール)」、「GENOVIA skygarden(ジェノヴィア スカイガーデン)」及び「GENOVIA skyrun(ジェノヴィア スカイラン)」の企画・開発及び販売の拡大、顧客サポート体制の充実、広告宣伝の強化等に取り組み、当第2四半期連結累計期間では27棟、全843戸を販売いたしました。特に、ホールセールにおける1棟販売に注力し、12棟、全720戸の売上計上を達成いたしました。また、仕入につきましても、3棟、全232戸の仕入を行いました。
以上の結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は25,083百万円(前年同期は19,669百万円の売上高)、営業利益は3,319百万円(前年同期比53.2%増)、経常利益は3,104百万円(同52.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,132百万円(同54.5%増)となりました。
セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、従来の報告セグメントの「Good Com Fund」は、新規上場及び上場後IR・資本政策コンサルティングを行う株式会社キャピタルサポートコンサルティングを連結子会社化したことにより、同社事業を当該報告セグメントに含めるとともに、名称を「その他」に変更しております。
① ホールセール
当第2四半期連結累計期間では、法人等に対し、自社ブランド「GENOVIA」シリーズのワンルーム及びファミリータイプを757戸販売いたしました。
以上の結果、売上高は21,502百万円(前年同期は15,861百万円の売上高)、セグメント利益は3,468百万円(前年同期比74.2%増)となりました。
② リテールセールス
当第2四半期連結累計期間では、国内外の個人投資家に対し、自社ブランド「GENOVIA」シリーズのワンルーム及びファミリータイプを86戸販売いたしました。
以上の結果、売上高は2,862百万円(前年同期は2,962百万円の売上高)、セグメント損失は320百万円(前年同期は122百万円のセグメント損失)となりました。
③ リアルエステートマネジメント
当第2四半期連結累計期間では、月末入居率9割超を毎月達成したものの、順調な販売活動により、未販売住戸が減少したことから、賃料収入が減少いたしました。
以上の結果、売上高は731百万円(前年同期は875百万円の売上高)、セグメント利益は186百万円(前年同期比43.8%減)となりました。
④ その他
その他の区分は、今後拡大を目指す新規事業として、新規上場及び上場後IR・資本政策に関するコンサルティング、不動産小口化商品販売事業Good Com Fundで構成されており、売上高は16百万円(前年同期は計上なし)、セグメント損失は29百万円(前年同期は43百万円のセグメント損失)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前年度末に比べ136百万円減少し、20,309百万円(前年度末比0.7%減)となりました。主な要因は、現金及び預金が2,030百万円増加した一方で、販売用不動産が1,862百万円、前渡金が382百万円それぞれ減少したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前年度末に比べ1,672百万円減少し、9,565百万円(前年度末比14.9%減)となりました。主な要因は、1年内返済予定の長期借入金が572百万円、未払法人税等が357百万円それぞれ増加した一方で、長期借入金が1,625百万円、その他の流動負債に含まれる未払消費税等が685百万円、短期借入金が378百万円それぞれ減少したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前年度末に比べ1,535百万円増加し、10,744百万円(前年度末比16.7%増)となりました。主な要因は、配当の支払いにより利益剰余金が616百万円減少した一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が2,132百万円増加したことによるものであります。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は7.9ポイント上昇し、52.9%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、9,983百万円(前年度末比25.5%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、4,114百万円の資金増加(前年同期は6,233百万円の資金増加)となりました。主な要因は、法人税等の支払額が629百万円あった一方で、税金等調整前四半期純利益の計上が3,104百万円、棚卸資産の減少額が1,807百万円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、14百万円の資金減少(前年同期は89百万円の資金減少)となりました。主な要因は、会員権の取得による支出が11百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、2,089百万円の資金減少(前年同期は6,915百万円の資金減少)となりました。主な要因は、長期借入れによる収入が4,014百万円あった一方で、長期借入金の返済による支出が5,217百万円、配当金の支払額が616百万円あったことによるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析について重要な変更はありません。
(9)研究開発活動
該当事項はありません。
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