【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当社グループは、「インターネットを活用し 健康と生活の質を向上させることにより 笑顔を増やします。」をミッションとして掲げております。このミッションの下、歯科医療プラットフォームビジネスを軸に、口腔周りから全身の健康を導き、笑顔溢れる世界を創るヘルステック企業として事業を展開しております。
また、生活者がより良い治療を自ら選択でき、事業者が持続的な成長を享受できるサービスを提供することにより、世界中の人々の健康と成長を生涯にわたって支援する事業への展開を目指しております。この目標を達成するために、インターネットを活用したサービスの提供にとどまらず、歯科器材・医薬品の卸、医薬品の開発・製造やタイにおける歯科医院の運営をしております。
こうしたなか、当社グループは、既存事業のさらなる効率化を進めるとともに歯科業界でのメディカルネット経済圏を構築し、歯科医療業界のデジタル化の中核を担うプラットフォームの確立を進めております。さらに、口腔周りから始まる健康寿命増進プラットフォームビジネスという新たなサービスの構築に取り組み、事業を拡大したことにより売上高は前年同四半期比で増加いたしました。一方で、事業拡大のための人材採用を強化したことにより人件費が増加し、営業利益は前年同四半期比で減少いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,342,045千円(前年同四半期比17.2%増)、営業利益は169,788千円(前年同四半期比4.5%減)、経常利益は194,049千円(前年同四半期比5.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は115,771千円(前年同四半期比0.4%減)となりました。
なお、前第3四半期連結会計期間において、2022年3月31日に行われたNU-DENT Co., Ltd.及びD.D.DENT Co., Ltd.との企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っております。この暫定的な会計処理の確定に伴い、前第2四半期連結累計期間の数値については、遡及適用後の数値で比較分析を行っております。
セグメントの業績は以下のとおりであります。
① メディア・プラットフォーム事業
メディア・プラットフォーム事業は、「口腔周りから健康な社会の実現」のため、価値ある情報の提供を目的に、当社グループが運営するポータルサイトを通して生活者に有益な歯科情報や美容情報、ヘルスケア情報をお届けしております。当第2四半期連結累計期間において、生活者によりよい情報をお届けするための歯科系新メディアをリリースしたことに加え、Googleのアルゴリズムの変動への対応が進んだことや、歯科自由診療への需要が高まったことで、歯科クリニックの広告出稿意欲が高まり売上高は前年同四半期比で増加いたしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は562,129千円(前年同四半期比12.6%増)、セグメント利益は314,565千円(前年同四半期比5.9%増)となりました。
② 医療機関経営支援事業
医療機関経営支援事業においては、SEMサービス及びHP制作・メンテナンスサービス、歯科医院運営、歯科商社事業、医薬品・医薬部外品の製造・販売、歯科医院の事務代行・開業支援・経営支援、不動産販売等を行っております。
1.SEMサービス
クライアントのHPへの訪問数を増やすために、SEOサービス及びリスティング広告の運用代行サービスを行っております。
SEOサービスにおいては、アクセス増加と順位対策を同時に行える新サービスの提供を開始し、継続的な収益の獲得に努め、また、リスティング広告においては、多様化・細分化するユーザーニーズに応えるべく、従来のYahoo!、Googleのリスティング広告、LINEに加え、TikTok広告などの運用代行を開始するなどサービスの拡充に努めた結果、売上高は前年同四半期比で増加いたしました。
2.HP制作・メンテナンスサービス
主に「からだ」・「健康」・「美」に関連する事業者(歯科医院、エステサロン等)をクライアントとしてHP制作・メンテナンスサービスを提供しております。近年、SNSの利用者が増え、専門知識がなくとも手軽に情報を発信できるようになった背景もある中で、受注制作案件を確実に積み上げ、売上高は前年同四半期比で増加いたしました。
3.歯科医院運営
タイ・バンコクの連結子会社及び連結子会社(孫会社)において歯科医院を3院運営しております。2022年3月に連結子会社(孫会社)化したFukumori Dental Clinic Co., Ltd.を中心に人材育成、組織改革を行いました。その結果、3院ともバンコクの頼れるインターナショナルクリニックへの成長を遂げ、売上高は前年同四半期比で増加いたしました。
4.歯科商社事業
国内の連結子会社と連結子会社(孫会社)の2社、及びタイ・バンコクの連結子会社(孫会社)2社において、歯科商社事業を行っております。
特に、東京と大阪の2拠点体制を取っている国内において、大阪での事業が好調に推移したことにより、売上高は前年同四半期比で増加いたしました。
5.医薬品・医薬部外品の製造・販売
連結子会社(孫会社)において、医薬品・医薬部外品の製造・販売を行っております。主力製品の販売強化により、売上高は前年同四半期比で増加いたしました。
6.歯科医院の事務代行・開業支援・経営支援・不動産販売
歯科医院の開業から経営支援までのワンストップサービスを提供しております。不動産事業の本格稼働に加え、経営支援サービスの契約数が順調に増加いたしました。また、積極的な人材の採用も継続し、結果として売上高は前年同四半期比で増加いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は1,708,274千円(前年同四半期比20.8%増)、セグメント利益は68,226千円(前年同四半期比32.5%増)となりました。
③ 医療BtoB事業
医療BtoB事業においては、歯科医療従事者のための総合情報サイト「Dentwave.com」での広告ソリューションの提供を中心とし、リサーチ、コンベンションの運営受託等、様々なサービスを行っております。
歯科関連企業の広告出稿動向は、従来、学会や展示会等リアルな場での活用が主でしたが、コロナ禍においてWEB広告の需要が高まり、普及いたしました。現在は学会や展示会の機会も復活し、広告手法の選択肢が増えたことにより、歯科関連企業のWEB広告への投資比率が低下し、売上高は前年同四半期比で減少いたしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は69,829千円(前年同四半期比15.8%減)、セグメント利益は7,154千円(前年同四半期比71.9%減)となりました。
④ その他
管理業務受託事業等においては、経理、人事総務等の管理業務を受託し、サービスを提供しております。
当第2四半期連結累計期間の売上高は1,812千円(前年同四半期比増減なし)、セグメント利益は1,812千円(前年同四半期比増減なし)となりました。
(2)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、3,568,619千円となり、前連結会計年度末に比べ101,259千円(前連結会計年度末比2.9%増)の増加となりました。主な増減要因は以下のとおりであります。
資産合計は、前連結会計年度末に比べ101,259千円増(前連結会計年度末比2.9%増)の3,568,619千円となりました。これは主に、現金及び預金が119,024千円、長期前払費用が24,352千円減少いたしましたが、受取手形及び売掛金が129,768千円、商品が99,499千円増加したためであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,235千円増(前連結会計年度末比0.1%増)の1,539,575千円となりました。これは主に、未払金が41,811千円、長期借入金が14,436千円減少いたしましたが、買掛金が25,334千円、短期借入金が50,807千円増加したためであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ100,023千円増(前連結会計年度末比5.2%増)の2,029,043千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益115,771千円の計上と、剰余金配当22,613千円を行ったためであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ119,024千円減少し、1,394,325千円(前連結会計年度末比7.9%減)となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と主な要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果減少した資金は130,900千円(前年同四半期は59,445千円の資金の増加)となりました。これは税金等調整前四半期純利益の計上、仕入債務の増加があったものの、売上債権の増加、棚卸資産の増加、未払金の減少、為替差損益の計上、法人税等の支払があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は14,267千円(前年同四半期は32,156千円の資金の減少)となりました。これは有形固定資産の取得による支出があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果増加した資金は14,100千円(前年同四半期は906千円の資金の減少)となりました。これは長期借入金の返済による支出、配当金の支払があったものの、短期借入金の純増があったことによるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は704千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
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