【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済状況は、個人消費などの持ち直しにより緩やかに回復している一方で、世界的な金融引き締めや中国経済の先行き懸念、物価上昇、金融資本市場の変動等、先行きの不透明さを抱えての推移となりました。当社グループを取り巻く事業環境は、公共投資は底堅く推移しているものの、企業間競争の激化や原材料価格の高騰により、厳しい環境が続きました。このような状況のもとで当社グループは、新市場および既存市場における受注の確保、拡大に取り組んでまいりました。その結果、当連結会計年度の業績は、受注高は22,996百万円(前年同期比8.7%減)、売上高は12,446百万円(前年同期比3.6%増)となりました。損益につきましては、原材料価格が高騰する中、原価低減に努め、経常利益は452百万円(前年同期比89.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は283百万円(前年同期比39.4%減)となりました。なお、当社グループの事業の特徴として売上および利益計上が下半期に集中する傾向にあります。
各セグメントの業績は、次のとおりであります。①環境事業環境事業につきましては、受注高は4,867百万円(前年同期比38.8%減)、売上高は4,046百万円(前年同期比10.3%減)、セグメント損失は394百万円(前年同期182万円の損失)となりました。②バルブ事業バルブ事業につきましては、受注高は8,005百万円(前年同期比5.9%増)、売上高は5,761百万円(前年同期比17.1%増)、セグメント利益は856百万円(前年同期比85.4%増)となりました。③メンテナンス事業メンテナンス事業につきましては、受注高は10,123百万円(前年同期比4.7%増)、売上高は2,639百万円(前年同期比1.9%増)、セグメント損失36百万円(前年同期61百万円の損失)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は35,465百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,610百万円減少しました。主な変動項目としましては、現金及び預金が5,884百万円、電子記録債権が1,733百万円減少しており、受取手形、売掛金及び契約資産が1,429百万円増加しております。負債合計は10,917百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,523百万円減少しました。主な変動項目としましては、電子記録債務が2,627百万円、支払手形及び買掛金が1,444百万円減少しており、契約負債が1,317百万円増加しております。電子記録債務、支払手形の減少の主な要因は、下請代金支払遅延等防止法上の下請事業者に対する支払方法を現金へ変更したことによります。純資産合計は24,547百万円となり、前連結会計年度末に比べ87百万円減少しました。主な変動項目としましては、自己株式取得等により自己株式が328百万円増加しております。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ5,734百万円減少し、5,733百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、マイナス4,382百万円(前年同期はマイナス1,571百万円)となりました。仕入債務の減少4,512百万円、棚卸資産の増加1,257百万円などの資金減少項目が、契約負債の増加1,317百万円などの資金増加項目を上回ったことによります。仕入債務の減少の主な要因は、下請代金支払遅延等防止法上の下請事業者に対する支払方法を現金へ変更したことによります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出420百万円などがあり、マイナス426百万円(前年同期はマイナス398百万円)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得による支出360百万円、配当金の支払額297百万円などがあり、マイナス925百万円(前年同期はマイナス546百万円)となりました。 (3) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループで定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更又は新たに発生した事項はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、207百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。