【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)
財政状態及び経営成績の状況a 経営成績当第2四半期連結累計期間における経済環境は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和により、社会経済活動の正常化が進んでおりますが、中小企業においては深刻な人手不足など、引続き厳しい状況にあります。また、不安定な国際情勢の影響によるエネルギー価格や原材料の高騰は依然として景気への懸念材料となり、先行き不透明な状況が続いております。 このような状況のもと、当社グループにおきましては、変化の激しい不確実な時代においても、力強く持続的に成長し続けられる会社を数多く輩出すること、また当社グループ自身もそのような会社になるという志をもとに、「サステナグロースカンパニーをもっと。」をグループパーパスとして制定いたしました。そのグループパーパスの実現に向けて、企業の経営課題を一気通貫でサービス提供できる体制へとビジネスを拡張し、グループビジョンであります“中堅・中小企業を中心とした「デジタル」×「総合」経営コンサルティンググループ”を目指してまいります。営業活動におきましては、セミナーや経営研究会、月次支援などのコンサルティング活動が対面での活動に戻りつつあります。また、中小企業向け総合経営コンサルティングを主力としながらも、DXコンサルティングや中堅企業向け総合経営コンサルティングの領域への拡大を推進しております。その結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、売上高13,392百万円(前年同四半期比9.3%増加)、営業利益3,371百万円(同10.1%減少)、経常利益3,428百万円(同9.3%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,271百万円(同12.5%減少)となりました。
①売上高・・・13,392百万円(前年同四半期比9.3%増加)売上高におきましては、経営コンサルティング事業において、月次支援及びプロジェクトのコンサルティングが増収となりました。また、デジタルソリューション事業におけるクラウドソリューションも堅調に推移し、増収となりました。その結果、売上高は前年同四半期と比べて9.3%増加の13,392百万円となりました。
②営業利益・・・3,371百万円(前年同四半期比10.1%減少)営業利益におきましては、売上原価は8,274百万円(前年同四半期は7,035百万円)となり、コロナ禍での行動制限の緩和によるコンサルティング活動再開により旅費交通費が増加し、また、積極的な人材採用による採用費や人件費が増加しました。そして、販売費及び一般管理費は1,746百万円(同1,473百万円)となりました。その結果、営業利益は前年同四半期と比べて10.1%減少の3,371百万円となりました。
③経常利益・・・3,428百万円(前年同四半期比9.3%減少)経常利益におきましては、営業外収益が64百万円(前年同四半期は36百万円)、営業外費用が7百万円(同5百万円)となりました。その結果、経常利益は前年同四半期と比べて9.3%減少の3,428百万円となりました。
④親会社株主に帰属する四半期純利益・・・2,271百万円(前年同四半期比12.5%減少)親会社株主に帰属する四半期純利益におきましては、法人税等合計が1,131百万円(前年同四半期は1,178百万円)となり、前年同四半期と比べて12.5%減少の2,271百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、第1四半期連結会計期間より、当社グループの報告セグメントを「経営コンサルティング事業」、「ロジスティクス事業」、「デジタルソリューション事業」の3つのセグメントに変更しております。これにより、変更後の区分により作成したものを記載しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
①経営コンサルティング事業経営コンサルティング事業におきましては、セミナーからの受注が大幅に増加し、研究会会員からの受注も増加、コンサルティング契約社数も順調に増加しております。その結果、前年同四半期と比べて増収となりました。利益面におきましても、対面での活動増加による旅費交通費や、積極的な販促活動におけるWEB販促費用などのコストコントロールを行い、増益を達成することができました。その結果、売上高は9,452百万円(前年同四半期比9.5%増加)、営業利益は3,238百万円(同2.2%増加)となりました。
②ロジスティクス事業ロジスティクス事業におきましては、物流コンサルティング業務は、物流企業向け研究会の会員数増加及びセミナー開催が復調したものの、荷主企業向けコンサルティングのプロジェクト受注が伸びず減収となりました。物流BPO業務は、ネット通販事業のオペレーション業務が好調に推移したことにより増収となりました。利益面におきましては、人材採用強化による人件費の増加により減益となりました。その結果、売上高は1,907百万円(前年同四半期比2.7%増加)、営業利益は173百万円(同30.1%減少)となりました。
③デジタルソリューション事業デジタルソリューション事業におきましては、WEB広告運用代行サービス、クラウドソリューション及びITコンサルティングが堅調に推移したため増収となりました。しかし、エンジニアを中心に人材確保のための先行投資による人材採用費及び人件費増加を売上高の増収でカバーできず、利益面では減益となりました。HRソリューション事業につきましては、新規受注の増加などにより堅調に増収となりました。その結果、売上高は2,024百万円(前年同四半期比15.2%増加)、営業損失は126百万円(前年同四半期は営業利益198百万円)となりました。
b 財政状態(資産の部)当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて239百万円増加し、33,250百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,326百万円減少し、20,956百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べて1,566百万円増加し、12,293百万円となりました。これは主にのれん、投資その他の資産のその他に含まれる保証金及び定期預金の増加によるものであります。
(負債の部)当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて84百万円増加し、5,394百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べて36百万円増加し、5,103百万円となりました。これは主に賞与引当金の増加及びその他に含まれる預り金の減少によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べて48百万円増加し、291百万円となりました。これは主に繰延税金負債の増加によるものであります。
(純資産の部)当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて155百万円増加し、27,855百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の増加、剰余金処分による利益剰余金の減少によるものであります。
(自己資本比率)当第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べて0.1ポイント増加し、81.8%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて1,186百万円減少し、15,844百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は2,485百万円(前年同四半期は2,182百万円の資金の獲得)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益を3,403百万円計上し、法人税等の支払額が1,257百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は1,412百万円(前年同四半期は384百万円の資金の獲得)となりました。これは主に定期預金の預入による支出が600百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が617百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は2,263百万円(前年同四半期は1,344百万円の資金の使用)となりました。これは主に配当金の支払額が1,476百万円によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
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