【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の拡大等による行動規制緩和などにより、景気に持ち直しの動きが見られたものの、エネルギー資源や原材料価格の高騰によるインフレ懸念や急激な円安が進行するなど、変動の大きな状態が続きました。 このような中、ITインフラ整備やDX等に対し、民需、官需とも積極的な投資もあり、慢性的なIT人材不足となっていることも相まって、当社の先端エンジニアリング事業においては、オンサイト型開発支援業務、受託開発業務とも売上高を増加させることができました。 一方で、高いIT投資等の需要に応えるため、当社は積極的にエンジニアを採用したことに伴い、売上原価は増加しましたが、稼働率の改善や一人当たり売上高の向上に取り組んだことにより売上総利益率は良化しました。販売費及び一般管理費は、エンジニアの採用増に伴い増加し、営業外費用は、2022年9月の株式上場に伴う一時的な上場関連費用が発生したことにより増加しました。これらの結果、売上高は8,324,606千円(前期比14.9%増)、営業利益は611,390千円(同78.9%増)、経常利益は615,204千円(同69.4%増)、当期純利益は442,252千円(同60.3%増)となりました。なお、当社は先端エンジニアリング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
② 財政状態の状況(資産)当事業年度末の流動資産合計は、前事業年度末と比べ761,086千円増加し、3,631,732千円となりました。主な要因は、現金及び預金が642,085千円増加し、売掛金及び契約資産が151,925千円増加し、電子記録債権が13,922千円減少したこと等によるものであります。 固定資産合計は309,980千円となり、前事業年度末に比べ20,302千円増加いたしました。 この結果、総資産は3,941,712千円となり、前事業年度末に比べ781,388千円増加いたしました。
(負債)
当事業年度末の流動負債合計は、前事業年度末と比べ275,212千円増加し、1,272,224千円となりました。主な要因は、未払法人税等が127,495千円増加し、未払費用が76,567千円増加したこと等によるものであります。 固定負債合計は221,761千円となり、前事業年度末に比べ14,160千円増加いたしました。これは主に役員退職慰労引当金が14,628千円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は1,493,985千円となり、前事業年度末に比べ289,372千円増加いたしました。
(純資産)
当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末と比べ492,015千円増加し、2,447,726千円となりました。これは当期純利益442,252千円の計上、剰余金の配当137,916千円の支出等によるものであります。
この結果、自己資本比率は62.1%(前事業年度末は61.9%)となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末と比べ642,085千円増加し、2,361,556千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における営業活動の結果、得られた資金は599,941千円(前事業年度は64,015千円の増加)となりました。これは主に税引前当期純利益を614,421千円計上したこと、法人税等の支出73,261千円、売上債権の増加138,003千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動の結果、使用した資金は6,766千円(前事業年度は12,206千円の減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出4,095千円、その他投資の増加による支出4,199千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動の結果、得られた資金は48,910千円(前事業年度は255,071千円の減少)となりました。これは主に配当金の支払による支出137,916千円、自己株式の売却による収入187,680千円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a 生産実績当社の提供する事業の性格上、生産実績の記載に馴染まないため、記載を省略しております。
b 受注実績当社は、提供するサービスの大部分がオンサイト型開発支援であるため、受注実績については記載を省略しております。
c 販売実績当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。なお、当社は先端エンジニアリング事業の単一セグメントであります。
セグメントの名称
販売高(千円)
前期比(%)
先端エンジニアリング事業
8,324,606
14.9
合計
8,324,606
14.9
(注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先
前事業年度
当事業年度
(自 2020年12月1日 至 2021年11月30日)
(自 2021年12月1日 至 2022年11月30日)
販売高(千円)
割合(%)
販売高(千円)
割合(%)
株式会社アルファシステムズ
1,043,599
14.4
1,339,478
16.1
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであり、将来に関する事項は不確実性を重視しており、実際の結果と異なる可能性もありますのでご留意ください。
① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a) 経営成績の分析当社の当事業年度の経営成績について、売上高は8,324,606千円(前年同期比14.9%増)となりました。新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の拡大等による行動規制緩和などにより、景気に持ち直しの動きが見られたものの、エネルギー資源や原材料価格の高騰によるインフレ懸念や急激な円安が進行するなど、変動の大きな状態が続きました。このような中、ITインフラ整備やDX等に対し、民需、官需とも積極的な投資もあり、慢性的なIT人材不足となっていることも相まって、当社の先端エンジニアリング事業においては、オンサイト型開発支援、受託開発業務とも売上高を増加させることができました。売上原価は6,291,106千円(同13.7%増)となりました。顧客のエンジニアに対する高い需要に応えるため積極的にエンジニアを増員したことにより労務費は増加しましたが、旺盛な需要に支えられる形でエンジニアの待期期間が減少したことにより稼働率が向上し、売上高に対する構成比率は75.5%(同0.8%減)となりました。販売費及び一般管理費は1,422,109千円(同4.0%増)となりました。顧客のエンジニアに対する高い需要に応えるためのエンジニア採用に伴い採用関連費が増加したことにより、売上高に対する構成比率は17.1%(同1.8%減)となりました。営業利益及び経常利益は、売上高の増加により増益になりました。営業利益は611,390千円(同78.9%増)、経常利益は615,204千円(同69.4%増)となり、当期純利益は442,252千円(同60.3%増)となりました。
(b) 財政状態の分析財政状態の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載しております。
(c) 経営成績に重要な影響を与える要因当社の経営成績に重要な影響を与える要因としては、景気動向や市場環境の変化、法的規制、同業他社、人材等の様々なリスク要因があると認識しております。詳細については「第2[事業の状況]2[事業等のリスク]」をご参照ください。
(d) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2[事業の状況]1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等](4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社の当事業年度のキャッシュ・フローの状況の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。当社の資本の財源及び資金の流動性については、以下のとおりとなります。資本政策につきましては、内部留保の充実を図るとともに、経営基盤の長期安定に向けた財務体制の強化及び事業の継続的な拡大発展を実現させることと、株主への利益還元を考慮し、実施していくこととしております。また、株主還元の方針については「第4[提出会社の状況]3[配当政策]」に記載しております。
当社の資金需要の主なものは、主たる事業である先端エンジニアリング事業に係る人件費の他、販売費及び一般管理費の採用紹介料、人件費等の事業に係る運転資金であります。当社は必要になった資金について、内部留保と営業活動によるキャッシュ・フローで賄っております。また、借入金等の負債はございません。当事業年度末における有利子負債はリース債務のみとなっており、その残高は602千円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は2,361,556千円となっております。なお、必要資金を適時に確保する体制として、金融機関と当座貸越契約を締結しております。
③ 重要な会計上の見積もり及び当該見積もりに用いた仮定当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりまして、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発資産・負債の開示、報告期間における収益・費用の報告値に影響を与える見積及び予測を行わなければなりません。見積特有の不確実性が存在するため、結果として見積と実績が異なる場合があります。当社の財政状態及び経営成績にとって重要であり、かつ、相当程度の経営判断や見積を必要とする重要な会計方針について、以下のとおり説明いたします。
(a) 貸倒引当金(債権の回収可能性)当社は、売上債権その他これに準ずる債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、又、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。相手先の財政状態が悪化しその支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生することにより、当社の業績又は財政状態に影響を与える可能性があります。
(b) 繰延税金資産繰延税金資産の回収可能性に関しては、「第5[経理の状況]1[財務諸表等][注記事項](重要な会計上の見積り)」に記載しております。
(c) 役員退職慰労引当金当社は、役員の退職慰労金の支出に備えるため、当社内規に基づき役員の在任期間に対応する役員退職慰労引当金を計上しております。
(d) 受注損失引当金
受注損失引当金に関しては、「第5[経理の状況]1[財務諸表等][注記事項](重要な会計上の見積り)」に記載しております。
(e) 固定資産の減損損失
当社は、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要となる可能性があります。
④
経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等の分析経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 [事業の状況]1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等] (4) 」に記載のとおり、売上高成長率及び経常利益成長率を経営指標として重視しております。また、エンジニア数、稼働率、一人当たり売上高を経営指標の目標達成状況を計るためのKPIとしております。
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