【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況 当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症第8波への警戒感が強まる中、感染抑制と社会経済活動の両立に向けた対策により、景気に持ち直しの動きが見られました。しかしながら、ロシアによるウクライナ侵攻に伴うエネルギーならびに食糧価格の上昇に加え、急激な円相場の下落などを背景として、景気の先行きは不透明な状況で推移しました。 こうした情勢のもと、当社グループにおきましては、年初より度重なる印刷用紙の値上げやデジタル化、環境問題への対応に伴い印刷需要が減少しており、その打開策として今後更なる成長が期待されるデジタルマーケティング分野や、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービス事業の強化に取り組んでおります。 この結果、売上高は84億4千6百万円(前年同四半期比4.7%増)、営業利益は1億2千5百万円(前年同四半期比187.8%増)、経常利益は2億5千6百万円(前年同四半期比10.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億3千万円(前年同四半期比23.1%増)を計上しました。
セグメントごとの経営成績は、以下のとおりであります。
①印刷関連事業
原材料価格の高騰が続く厳しい事業環境下、経済活動を支援する各種委託事業の事務局運営などのBPO事業の推進や、デジタルマーケティング分野の強化などにより、売上高は63億7千4百万円(前年同四半期比6.6%増)、営業利益は1億3千6百万円(前年同四半期比114.5%増)を計上しました。②洋紙・板紙販売関連事業企業活動の持ち直しから印刷業者からの用紙受注は回復傾向にあり、売上高は2億6千9百万円(前年同四半期比1.1%増)、営業損失は1千6百万円(前年同四半期は2千5百万円の営業損失を計上)を計上しました。洋紙・板紙の仕入れ価格が上昇していることから、価格修正を推し進めております。③出版・広告代理関連事業 企業活動の持ち直しに伴う広告出稿の回復などにより、売上高は7億2千3百万円(前年同四半期比3.5%増)、営業損失は2千1百万円(前年同四半期は2千2百万円の営業損失を計上)を計上しました。④美術館関連事業 セキ美術館では、行動制限の緩和に伴い道後温泉地区を訪れる観光客が増加し、売上高は1百万円(前年同四半期比8.8%増)、営業損失は1千5百万円(前年同四半期は1千9百万円の営業損失を計上)を計上しました。⑤カタログ販売関連事業 通信販売カタログ掲載商品の見直しによる商品数の減少のため、引き続き物販事業は厳しい状況が続き、売上高は10億7千7百万円(前年同四半期比3.9%減)、営業利益は4千5百万円(前年同四半期比2.7%減)を計上しました。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ4億3千5百万円減少し、170億8百万円となりました。これは主に、仕掛品が4億2千4百万円と前連結会計年度末と比べ1億4千9百万円増加しましたが、機械装置及び運搬具(純額)が11億9千9百万円と前連結会計年度末と比べ2億5千2百万円減少したこと、現金及び預金が37億2千8百万円と前連結会計年度末と比べ2億5千万円減少したこと、受取手形、売掛金及び契約資産が26億1千7百万円と前連結会計年度末と比べ1億6百万円減少したことなどによるものであります。 負債は、前連結会計年度末に比べ3億9千6百万円減少し、26億3百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が8億5千7百万円と前連結会計年度末と比べ1億5千3百万円減少したことや流動負債その他に含まれる前受金が5千6百万円と前連結会計年度末に比べ1億1百万円減少、未払金が2億6千2百万円と前連結会計年度末に比べ8千1百万円減少したことなどによるものであります。 純資産は、前連結会計年度末に比べ3千9百万円減少し、144億4百万円となりました。これは主に、利益剰余金が117億5千3百万円と前連結会計年度末と比べ1億3千万円増加しましたが、その他有価証券評価差額金が2億1千2百万円と前連結会計年度末と比べ1億6千3百万円減少したことなどによるものであります。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動該当事項はありません。
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