【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年11月1日から2023年4月30日まで)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による規制が緩和され、社会経済活動の正常化が進んでおり、景気は緩やかに持ち直しの動きがみられております。しかしながら、ロシア・ウクライナ情勢など地政学的リスクに加え、円安の進行による急激な資源価格の高騰や世界規模での物価上昇など、経済的リスクが高まっており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
ウェディング業界におきましては、社会経済活動の正常化に伴い集客イベント等も再開され挙式・披露宴の施行数は漸増傾向にあります。
このような状況の下、当社グループは、引き続きお客さまと社員の安全・安心を最優先事項と考え、最大限の感染防止対策を徹底した上で挙式・披露宴を実施してまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は9,937百万円(前年同四半期比30.5%増)、営業利益は277百万円(前年同四半期は44百万円の営業損失)、経常利益は304百万円(前年同四半期比80.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は112百万円(同7.8%減)となりました。
なお、セグメント別の業績は次のとおりであります。
① 婚礼事業
新型コロナウイルス感染症による様々な規制が緩和されるなか、引き続き感染防止対策を徹底したうえで挙式・披露宴を実施してまいりました。また、当連結会計年度(2023年4月)に「The迎賓館 偕楽園 別邸」(水戸支店)をオープンいたしました。
その結果、売上高は9,511百万円(前年同四半期比30.0%増)、営業利益は365百万円(前年同四半期は34百万円の営業損失)となりました。
② 介護事業
当連結会計年度(2023年3月)に「アイケアライフ伊万里」(伊万里2号店)がオープンしたこと等により売上高は276百万円(前年同四半期比1.5%増)となりましたが、開業費用等により営業損失は10百万円(前年同四半期は2百万円の営業利益)となりました。
③ 食品事業
売上高は120百万円(前年同四半期比66.7%増)、営業利益は23百万円(同76.2%増)となりました。
④ フォト事業
前連結会計年度(2021年11月)にフォト事業を展開する子会社を設立し、当連結会計年度(2023年3月)に「studio clori.NAGOYA」(名古屋支店)をオープンいたしました。
その結果、売上高は107百万円となりましたが、開業費用等により営業損失は65百万円(前年同四半期は11百万円の営業損失)となりました。
⑤ 結婚仲介事業
前連結会計年度(2021年11月)に結婚仲介事業を展開する子会社を設立し、売上高は4百万円(前年同四半期は0百万円の売上高)、営業損失は32百万円(同10百万円の営業損失)となりました。
(2)財政状態の状況
総資産は、前連結会計年度末に比べ1,209百万円減少し19,042百万円となりました。これは主に、現金及び預金が2,494百万円減少し、有形固定資産が1,262百万円増加したことによるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ676百万円減少し10,404百万円となりました。これは主に、短期借入金が2,050百万円、未払法人税等が709百万円、流動負債その他が361百万円それぞれ減少し、長期借入金が2,344百万円、資産除去債務が128百万円それぞれ増加したことによるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ532百万円減少し8,637百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益112百万円の計上による増加、剰余金の配当299百万円による減少の他、自己株式の取得及び売却により自己株式が345百万円減少したことによるものであります。以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ0.1ポイント上昇し45.2%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2,490百万円減少し3,309百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、498百万円(前年同四半期は767百万円の収入)となりました。主な収入要因は、税金等調整前四半期純利益351百万円、減価償却費496百万円、前受金の増加額302百万円であり、主な支出要因は、未払消費税等の減少額672百万円、法人税等の支払額992百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1,618百万円(前年同四半期比329.1%増)となりました。主な支出要因は、有形固定資産の取得による支出1,665百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、359百万円(前年同四半期比8.5%増)となりました。主な収入要因は、長期借入れによる収入2,670百万円であり、主な支出要因は、短期借入金の純増減額2,050百万円、長期借入金の返済による支出325百万円、自己株式の取得による支出399百万円、配当金の支払額298百万円であります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)仕入及び販売の実績
①仕入実績
当第2四半期連結累計期間における仕入実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称
当第2四半期連結累計期間
(自 2022年11月1日
至 2023年4月30日)
仕入高(千円)
前年同四半期比(%)
婚礼事業
1,990,558
135.4
食品事業
52,213
195.2
(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.婚礼事業については、施行組数が増加したことから、仕入実績が増加しております。
3.食品事業については、販売数が増加したことから、仕入実績が増加しております。
④販売実績
当第2四半期連結累計期間における販売実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称
当第2四半期連結累計期間
(自 2022年11月1日
至 2023年4月30日)
販売高(千円)
前年同四半期比(%)
婚礼事業
9,511,515
130.0
食品事業
120,320
166.7
(注)1.婚礼事業については、施行組数が増加したことから、販売実績が増加しております。
2.食品事業については、催事などの実店舗販売により販売数が増加したことから、販売実績が増加しております。
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