【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社グループは、第1四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、地政学リスクの長期化により不安定な国際情勢が継続しております。欧米や中国経済の減速懸念の可能性がある中、資源価格やエネルギーコストの高騰に加え、各国の金融引締め政策により、先行き不透明な状況が続いております。これに対し日本経済は、個人消費増加やインバウンド拡大による経済活動が再開し、景気は緩やかに回復しております。一方で円安の進行や物価上昇により、引き続き予断を許さない状況となっております。
このような状況の中、当社グループの第2四半期連結累計期間は、世界経済の動向による影響は軽微でありましたが、第1四半期に引き続き売上高はやや弱含みとなりました。製品の市場別では、半導体事業においては、前期第3四半期より顕在化している一部調達部材の合格率低下の影響が残り、売上高は低調に推移しました。当第2四半期において、不具合の原因究明に取り組み、その不良原因の物理的メカニズムを解明しました。その知見を基に、材料と構造を大幅に見直した合格率の高い改良版をベンダーで試作し、その試作品の長期信頼性評価を当社で進めております。ヘルスケア事業においては、当第2四半期は持ち直し、第2四半期累計期間においては計画を上回りました。新領域事業においては、概ね順調に推移しました。
また、当社グループは、2023年3月1日にイスラエルの結晶メーカーであるRaicol Crystals Ltd.の株式を100%取得し、子会社化いたしました。同社は、第1四半期連結会計期間末日(2023年3月31日)をみなし取得日としているため、第1四半期連結会計期間においては貸借対照表のみ連結し、当第2四半期連結会計期間より損益計算書についても連結しております。なお、Raicol Crystals Ltd.の売上高は、全て新領域事業に計上しております。
その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は3,323百万円、営業損失は89百万円、経常損失は3百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は47百万円となりました。
なお、当社グループは、光学事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は18,873百万円となりました。その主な内訳は、現金及び預金が1,299百万円、仕掛品が2,783百万円、原材料及び貯蔵品が1,338百万円、機械装置及び運搬具が4,125百万円、のれんが2,866百万円等であります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は13,748百万円となりました。その主な内訳は、支払手形及び買掛金が271百万円、短期借入金が2,400百万円、1年内返済予定の長期借入金が893百万円、長期借入金が8,317百万円等であります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は5,125百万円となりました。その主な内訳は、資本金が1,754百万円、資本剰余金が2,211百万円、利益剰余金が1,026百万円等であります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、1,292百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は1,528百万円となりました。これは主に減価償却費251百万円が生じた一方で、売上債権の増加額344百万円、棚卸資産の増加額523百万円、仕入債務の減少額226百万円が生じたこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は5,725百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出1,065百万円、貸付けによる支出1,284百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出3,386百万円が生じたこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果7,091百万円の収入となりました。これは主に短期借入金の純増加額1,800百万円、長期借入れによる収入6,000百万円が生じた一方で、長期借入金の返済による支出733百万円が生じたこと等によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は433百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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