【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第3四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期累計期間における世界経済は、需要と供給の両面でコロナ危機から回復傾向をたどってきましたが、インフレの昂進と金融引き締めにより景気の回復ペースが鈍化していると見られております。物価上昇を背景に実質可処分所得の低下が指摘されている一方、コロナ危機後に抑制されていたサービス需要の回復などから、消費性向(所得に占める消費の割合)は改善傾向が見られます。コロナ危機下で積み上がった過剰貯蓄も、物価上昇による消費へのダメージの緩和に寄与している模様です。これに対し日本経済は、緩やかな持ち直し傾向にあると見られ、2022年7~9月期の実質GDPは、前期比△0.3%(年率△1.2%)と、4四半期ぶりのマイナス成長となったものの、一時的な輸入急増が主因であり、内需は堅調に推移しております。
このような状況の中、当社の第3四半期累計期間は、世界経済の動向による影響は軽微であり、売上高は前年同期比20%を上回る増収となりましたが、一部調達部材の不具合が製品出荷の停滞を招く状況となりました。製品の市場別では、光計測・新領域事業においては、概ね順調に推移し、前年同期比及び計画を上回りました、半導体事業においては、前述のとおり一部調達部材に不具合が発生し、レーザ製品の出荷が停滞する状況となりました。その結果、前年同期比30%を上回る増収の一方で、通期計画のイーブンペースを下回る結果となりました。ヘルスケア事業においては、原材料価格上昇分の一部について販売価格への転嫁が進み、収益性を維持しつつ前年同期比増収、概ね計画どおりの進捗となりました。
その結果、当第3四半期累計期間の売上高は4,421百万円(前年同期比23.7%増)、営業利益は498百万円(前年同期比0.6%増)、経常利益は540百万円(前年同期比8.2%増)、四半期純利益は380百万円(前年同期比8.4%減)となりました。
なお、当社は、光学事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(資産)
当第3四半期会計期間末における総資産につきましては、前事業年度末に比べ1,210百万円増加し、9,921百万円となりました。これは主に、有形固定資産が791百万円、仕掛品が438百万円、原材料及び貯蔵品が320百万円増加した一方、現金及び預金が883百万円減少したこと等によるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債につきましては、前事業年度末に比べ782百万円増加し、4,905百万円となりました。これは主に、短期借入金が900百万円増加した一方、長期借入金が226百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産につきましては、前事業年度末に比べ427百万円増加し、5,015百万円となりました。これは主に、利益剰余金が380百万円増加したこと等によるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は519百万円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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