【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、世界的なインフレの進行や中国ゼロコロナ政策継続、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、急激な円安進展など不安定な状況にあります。このような環境の中、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、次のとおりであります。
(イ)財政状態(資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産は、768億85百万円(前連結会計年度末744億92百万円)となり、23億92百万円増加いたしました。これは主に、受取手形及び売掛金の増加(11億38百万円)、商品及び製品の増加(25億74百万円)によるものであります。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債は、420億76百万円(前連結会計年度末420億35百万円)となり、40百万円増加いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金の減少(63億43百万円)はあったものの、短期借入金の増加(53億87百万円)によるものであります。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産は、348億9百万円(前連結会計年度末324億57百万円)となり、23億51百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金の増加(8億67百万円)、為替換算調整勘定の増加(11億90百万円)によるものであります。なお、自己資本比率は、前連結会計年度末の43.3%から44.9%となりました。
(ロ)経営成績(売上高)当第2四半期連結累計期間は、車載向け外資系半導体と調達マネジメントサービスの好調に加え、円安の影響等もあり、752億82百万円(前年同期比20.1%増)となりました。
(販売費及び一般管理費)当第2四半期連結累計期間は、主に給与手当等の増加(1億51百万円)、旅費交通費の増加(55百万円)により、前第2四半期連結累計期間と比べ、2億87百万円増加の46億91百万円(前年同期比6.5%増)となりました。
(営業利益)当第2四半期連結累計期間は、主に販売費及び一般管理費の増加による減少(2億87百万円)はあったものの、売上増等に伴う売上総利益の増加(18億27百万円)により、前第2四半期連結累計期間と比べ、15億40百万円増加の25億89百万円(前年同期比146.9%増)となりました。
(経常利益)当第2四半期連結累計期間は、主に為替差損の増加による減少(2億69百万円)はあったものの、営業利益の増加(15億40百万円)により、前第2四半期連結累計期間と比べ、8億93百万円増加の20億93百万円(前年同期比74.4%増)となりました。
(親会社株主に帰属する四半期純利益)当第2四半期連結累計期間は、主に税金等調整前四半期純利益の増加による法人税等の増加(1億51百万円)はあったものの、経常利益の増加(8億93百万円)により、前第2四半期連結累計期間と比べ、6億99百万円増加の15億91百万円(前年同期比78.4%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当第2四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。
①産業インフラ事業インダストリアルソリューション事業本部の半導体製造装置用制御機器の売上増により、売上高は144億99百万円(前年同期比3.1%増)、セグメント利益は5億84百万円(前年同期比51.1%増)となりました。
②エンタープライズ事業調達マネジメント事業本部の売上増および円安の影響により、売上高は278億5百万円(前年同期比31.6%増)、セグメント利益は16億60百万円(前年同期比203.6%増)となりました。
③モビリティ事業当社の子会社であるスター・エレクトロニクスの売上増により、売上高は64億63百万円(前年同期比25.1%増)、セグメント利益は6億48百万円(前年同期比124.7%増)となりました。
④グローバル事業PC需要減に伴う電子部品の減少に対し、事務機器用ユニット製品の売上増により、売上高は265億14百万円(前年同期比18.8%増)、セグメント利益は2億81百万円(前年同期比3.7%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて2億19百万円減少し、77億76百万円となりました。 ①営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果、使用した資金は45億96百万円(前年同期比49.4%増)となりました。これは主に仕入債務の減少、棚卸資産の増加により資金が減少したことによるものであります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果、使用した資金は1億50百万円(前年同期比23.5%増)となりました。これは主に固定資産の取得により資金が減少したことによるものであります。 ③財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果、得られた資金は42億93百万円(前年同期は54百万円の使用)となりました。これは主に配当金の支払により資金の減少はあったものの、短期借入金の純増加により資金が増加したことによるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の金額は、18百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 従業員数当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績当第2四半期連結累計期間において、受注残高が230億78百万円(前年同期比39.4%増)増加しております。これは主にエンタープライズ事業の受注残高が増加したことによるものであります。
(8) 主要な設備当第2四半期連結累計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。また、新たに確定した重要な設備の新設、除却等の計画はありません。