【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は当四半期連結会計期間の末日現在において当企業グループが判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」をご参照ください。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の行動制限の緩和やイベント割等により個人消費に回復傾向が見られたものの、不透明なウクライナ情勢や急速に進行した円安に伴う物価の上昇等から依然として厳しい状況が続いております。
このような状況下、当企業グループはより一層の効率化を図るとともに、本格的な事業再開に向けた環境整備に努めて参りました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間は、売上高57,596百万円(前年同期比11.6%増)、営業損失1,166百万円(前年同期は営業損失3,552百万円)、経常利益1,158百万円(前年同期は経常損失2,737百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益6,258百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失3,386百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(映像関連事業)
配給は、邦画10作品、洋画2作品、アニメ11作品、シネマ歌舞伎、METライブビューイング、松竹ブロードウェイシネマと、多様な作品を公開しました。9月公開の「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEスターリッシュツアーズ」が興行収入15億円を超える大ヒットとなった他、6月公開の「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」、7月公開の「映画『ゆるキャン△』」の2本が興行収入10億円を超える大ヒットとなりました。
興行は、昨年及び一昨年と新型コロナウイルス感染症の影響等により興行収入は落ち込みましたが、「ONE PEACE FILM RED」や「トップガン マーベリック」等複数の大ヒット作品が生まれ、興行面において回復基調が見られます。
テレビ制作は、地上波にてスペシャルドラマ「二十四の瞳」「続 遙かなる山の呼び声」、BS放送にて時代劇「無用庵隠居修行6」を制作しました。
CS放送事業等は、松竹ブロードキャスティング株式会社が、近年拡大する動画配信サービスの影響もあり、多チャンネル放送市場は厳しい状況が続いておりますが、収益確保に努めております。
BS放送事業は、BS松竹東急株式会社が、BS260chにて3月に無料放送局を開局し、オリジナル番組を含む多彩な番組を編成し、認知度向上に努めております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は29,785百万円(前年同期比4.3%増)、セグメント損失は1,519百万円(前年同期はセグメント損失1,706百万円)となりました。
なお、収益認識に関する会計基準の適用により、売上高が3,203百万円減少し、セグメント損失は167百万円縮小いたしました。
(演劇事業)
新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、感染予防を徹底し、お客様の安全、安心に配慮した興行を行ってまいりました。しかしながら、7月から8月にかけてオミクロン株の流行に伴う感染者数の増加に伴い、一部の公演が中止となりました。
歌舞伎座は、感染防止策のガイドラインを遵守して興行を執り行い、収益の改善に努めました。11月より「十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」の公演が行われ、盛況を博しました。新型コロナウイルス感染症の影響としては、舞台関係者の新型コロナウイルス感染者の急増に伴い、「七月大歌舞伎」にて公演途中から全ての公演を中止といたしました。八月興行以降も休演者が出る状況がありましたが、代役を立てるなどの対応で、出来る限り公演を継続できるよう努めました。
新橋演舞場は、4月と5月の「滝沢歌舞伎ZERO 2022」、8月の「流星の音色」、9月と10月の「少年たち あの空を見上げて」の他、11月の「薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-」が好成績を収めました。新型コロナウイルス感染症の影響として、7月「藤山寛美三十三回忌追善 喜劇特別公演」と8月の「流星の音色」は一部公演中止といたしました。
大阪松竹座は、「七月大歌舞伎」、10月新作の「Jホラー歌舞伎」等の歌舞伎公演、4月「毒薬と老嬢」、5月「藤山寛美三十三回忌追善 喜劇特別公演」ほかの演劇公演、3・6・8月の関西ジャニーズJr.による各公演など、多彩な番組を上演しました。8月「関西ジャニーズJr. Space Journey」と9月「アンタッチャブル・ビューティー」はそれぞれ新型コロナウイルス感染症の影響により一部公演を中止といたしました。
南座は、7月「坂東玉三郎 特別舞踊公演」、8月に「坂東玉三郎 特別公演」、9月に「超歌舞伎2022」、10月に「藤山寛美三十三回忌追善 喜劇特別公演」を上演し、収益に貢献しました。
その他の直営劇場以外の公演としては、3月のサンシャイン劇場「行先不明」が好評を博し、日生劇場では4月にミュージカル「ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」、9月「夏の夜の夢」を上演し高収益を確保しました。また、4年ぶりに浅草で10月から11月にかけて平成中村座が公演され、好評を博しました。
巡業は、7月に「松竹歌舞伎舞踊公演」、11月には「松竹特別巡業」を全国各地で巡演し、収益を確保しました。
シネマ歌舞伎では、「月イチ歌舞伎2022」にて6月から毎月、人気の名舞台を上映いたしました。METライブビューイングは、9月にアンコール上映を4都市で開催、11月25日より2022-23シーズンの公開が始まりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は16,816百万円(前年同期比49.5%増)、セグメント損失は1,299百万円(前年同期はセグメント損失3,597百万円)となりました。
(不動産事業)
不動産賃貸では、各テナントとの良好な関係を構築するとともに、主要物件の高稼働による安定収益を確保し、概ね計画通りの収益に貢献しました。また、将来の街づくりの一環となる東銀座のエリアマネジメントにおいては、一般社団法人と協議会を設立し地域との連携強化を図り、コロナ禍でも可能なイベント活動や地域貢献にも注力しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は9,136百万円(前年同期比0.8%増)、セグメント利益は4,193百万円(同2.8%増)となりました。
(その他)
プログラム・キャラクター商品は、「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」「映画『ゆるキャン△』」「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」等の作品を中心に収益に貢献しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は1,858百万円(前年同期比32.2%減)、セグメント損失は374百万円(前年同期はセグメント損失140百万円)となりました。
なお、収益認識に関する会計基準の適用により、売上高が407百万円減少しております。セグメント損失への影響はありません。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ7,076百万円減少し、181,705百万円となりました。これは主に有形固定資産が減少したこと等によるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ13,374百万円減少し、94,573百万円となりました。これは主に借入金が減少したこと等によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ6,297百万円増加し、87,131百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益等によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分
析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した内容に、重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当企業グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要
な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、当企業グループの従業員数に著しい増減はありません。
(8)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書の「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却の計画」記載の内容から重要な変更はありません。
(9)経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営成績に重要な影響を与える要因
に、重要な変更はありません。
(10)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について著しい変動はありません。
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