【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
当第2四半期会計期間末の総資産は15,336百万円となり、前事業年度末に比べ459百万円増加しました。内訳は、流動資産が414百万円の増加、固定資産が44百万円の増加であります。
流動資産増加の主な要因は、税引前四半期純利益の計上による営業キャッシュ・フロー増加により現金及び預金が121百万円増加したこと及び板紙製品価格改定の効果により受取手形及び売掛金が258百万円増加したことであります。また、固定資産増加の主な要因は、減価償却による有形固定資産の減少104百万円に対して、保有銘柄の株価上昇により投資有価証券が156百万円増加したことであります。
負債は4,580百万円となり、前事業年度末に比べ158百万円増加しました。内訳は、流動負債が170百万円の増加、固定負債が12百万円の減少であります。
流動負債増加の主な要因は、未払費用が224百万円増加したことであります。また、固定負債減少の主な要因は、繰延税金負債17百万円の減少であります。
純資産は10,756百万円となり、前事業年度末に比べ301百万円増加しました。主な要因は、利益剰余金185百万円の増加及びその他有価証券評価差額金104百万円の増加であります。
以上の結果、自己資本比率は前事業年度末の70.3%から70.1%となりました。
b.経営成績
当第2四半期累計期間における経営成績につきましては、新型コロナウイルス感染症はウィズコロナの社会経済活動への移行が進む中、国内景気は緩やかに持ち直し、段ボール原紙を中心とした板紙の需要も概ね堅調に推移しました。
また、板紙の原料である古紙及び主な燃料であるLNGの単価が上昇し、利益を圧迫することが見込まれたため、前期に実施した製品価格改定の浸透に努めましたが、コスト上昇をカバーするには至りませんでした。
この結果、当第2四半期累計期間の売上高は5,426百万円(前年同四半期比7.1%増)、営業利益は286百万円(前年同四半期比32.4%減)、経常利益は327百万円(前年同四半期比28.3%減)、四半期純利益は225百万円(前年同四半期比28.6%減)となりました。
各セグメントの経営成績は次のとおりであります。
○板紙事業
当事業関連では、得意先の構成の変化等により、販売数量が前年同四半期比3.3%減少しましたが、前期に実施した製品価格改定が一定程度浸透したことにより、売上高は4,691百万円(前年同四半期比7.3%増)で増収となったものの、原燃料価格の高騰により、セグメント利益は286百万円(前年同四半期比32.2%減)と減益になりました。
○美粧段ボール事業
当事業関連では、主力の青果物向け製品及び通信機器関連品が比較的順調に推移したことに加え、インクジェットデジタルプリンター品の販売も拡大しており、売上高は735百万円(前年同四半期比5.6%増)で増収となったものの、原燃料及び資材価格の高騰により、セグメント損失0百万円(前年同四半期はセグメント利益0百万円)と減益になりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末に比べて121百万円増加し、5,150百万円(前年同四半期比3.9%増)となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、384百万円の収入(前年同四半期は806百万円の収入)となりました。主な要因は、税引前四半期純利益327百万円、減価償却費153百万円、仕入債務の増加197百万円、その他負債等の増加224百万円の増加要因と、売上債権の増加258百万円、法人税等の支払額204百万円の減少要因によるものであります。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、215百万円の支出(前年同四半期は169百万円の支出)となりました。主な要因は、利息及び配当金の受取額37百万円の増加要因と、有形固定資産の取得による支出247百万円の減少要因によるものであります。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は47百万円の支出(前年同四半期は48百万円の支出)となりました。主な要因は、配当金の支払額39百万円によるものであります。
なお、当社の資金需要のうち主なものは、製品製造のための原材料・燃料の購入のほか、労務費・経費、設備投資等でありますが、当社はすべて自己資金でまかなっており、現状キャッシュ・フローについて大きな懸念はないものと認識しております。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、11百万円であります。
なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。