【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。「経営成績等の状況の概要」における前連結会計年度との比較は、当該会計基準等を適用する前の前連結会計年度の数値を基礎に算定しております。
詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
①経営成績の状況
当業界におきましては、原材料・部品の供給不足等によるサプライチェーンの問題に改善の兆しが見られるものの、パソコンやスマートフォン等の需要減少に伴う半導体メモリーを中心とした在庫調整、米国の対中輸出規制強化の影響への懸念が高まりました。一方、IoT、5Gなどの情報通信技術や自動車のEV化や自動運転化等を背景に、半導体製造装置の需要が拡大しました。
このような状況の中で、当社グループにおきましては、半導体関連装置の受注は好調に推移しました。部品調達につきましては、まだ部品納期の長期化が解決していない部品があるものの、部品の先行手配や生産システムでの対応等により、生産体制を強化いたしました。
また、ベトナム及び中国の子会社において、新工場の完成により生産能力が拡大いたしました。これにより、中国顧客向け製品の現地生産供給体制を強化いたしました。
その結果、為替変動の影響も受け、増収増益となり、当連結会計年度の経営成績は、売上高94,518百万円(前期比41.1%増)、営業利益26,418百万円(前期比67.1%増)、経常利益30,344百万円(前期比70.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益21,384百万円(前期比66.7%増)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
半導体・FPD関連装置事業の売上高は93,332百万円(前期比40.9%増)、セグメント利益は26,823百万円(前期比65.9%増)となりました。
ライフサイエンス事業の売上高は1,186百万円(前期比57.6%増)、セグメント利益は89百万円(前期比727.7%増)となりました。
②財政状態の状況
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は、99,986百万円となり前連結会計年度末に比べ33,531百万円増加いたしました。主な要因といたしましては、棚卸資産の増加、売上債権の増加及び現金及び預金の増加によるものであります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は、26,496百万円となり前連結会計年度末に比べ4,661百万円増加いたしました。主な要因といたしましては、建物及び構築物の増加によるものであります。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は、33,044百万円となり前連結会計年度末に比べ4,552百万円増加いたしました。主な要因といたしましては、短期借入金の増加によるものであります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の残高は、18,643百万円となり前連結会計年度末に比べ9,066百万円増加いたしました。主な要因といたしましては、長期借入金の増加によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は、74,795百万円となり前連結会計年度末に比べ24,573百万円増加いたしました。主な要因といたしましては、利益剰余金の増加によるものであります。
以上の結果、総資産は126,482百万円となり、前連結会計年度末に比べ38,192百万円増加し、自己資本比率は前連結会計年度末の51.4%から53.9%に増加しております。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、期首残高より4,660百万円増加となり、当連結会計年度末には28,292百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、支出した資金は1,920百万円(前期は3,016百万円の収入)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益30,352百万円であり、支出の主な内訳は、棚卸資産の増加額16,801百万円、売上債権の増加額8,601百万円及び法人税等の支払額6,991百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、支出した資金は5,151百万円(前期は916百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出4,510百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、得られた資金は10,742百万円(前期は3,578百万円の収入)となりました。これは主に、長期借入金による収入18,200百万円及び長期借入金の返済による支出6,664百万円によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごと及び品目別に示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当連結会計年度
(自 2022年3月1日
至 2023年2月28日)
品目
生産高(百万円)
前年同期比(%)
半導体・FPD関連装置事業
半導体関連装置
53,402
129.8
FPD関連装置
5,482
174.8
モータ制御機器
107
121.8
計
58,993
133.0
ライフサイエンス事業
897
174.9
合計
59,890
133.4
(注)金額は、製造原価によっております。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごと及び品目別に示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当連結会計年度
(自 2022年3月1日
至 2023年2月28日)
品目
受注高(百万円)
前年同期比(%)
受注残高
(百万円)
前年同期比(%)
半導体・FPD関連装置事業
半導体関連装置
89,044
101.7
55,868
117.2
FPD関連装置
3,089
43.5
705
17.8
計
92,133
97.4
56,573
109.6
ライフサイエンス事業
1,180
172.4
301
148.3
合計
93,314
97.9
56,875
109.7
(注)金額は、販売価格によっております。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごと及び品目別に示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当連結会計年度
(自 2022年3月1日
至 2023年2月28日)
品目
販売高(百万円)
前年同期比(%)
半導体・FPD関連装置事業
半導体関連装置
80,839
140.3
FPD関連装置
6,340
171.4
モータ制御機器
163
131.9
部品・修理 他
5,989
124.7
計
93,332
140.9
ライフサイエンス事業
1,186
157.6
合計
94,518
141.1
(注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先
前連結会計年度
(自 2021年3月1日
至 2022年2月28日)
当連結会計年度
(自 2022年3月1日
至 2023年2月28日)
販売高
(百万円)
割合(%)
販売高
(百万円)
割合(%)
Applied Materials,Inc.
16,636
24.8
16,908
17.9
Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
6,796
10.1
9,984
10.6
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、必要となる見積りに関しては、過去の実績等を勘案し、合理的と判断される基準に基づいて行っております。
②当連結会計年度の経営成績等に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度における経営成績に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
③資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、建物及び機械装置等の設備投資によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
当連結会計年度末における有利子負債の残高は32,824百万円、ならびに当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は28,292百万円であります。
