【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態および経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行や高水準での賃上げの実施により、個人消費は回復基調で推移しました。世界経済においては、急速な金融引き締めにより、インフレは鈍化傾向にありますが、欧米では複数の金融機関で経営が破綻する等、経済への悪影響も見られました。このような状況のもと当社グループにおいては、販売価格の上昇により売上高は7,596百万円(前年同期比7.7%増)となり、営業利益は257百万円(前年同期比28.0%増)となりました。一方で、為替差益の減少により、経常利益は395百万円(前年同期比16.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は224百万円(前年同期比29.5%減)となりました。セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
① 日本昨年来の取り組みである製品価格是正活動により、全体的に利益率は改善しつつあります。一方で顧客での在庫調整の影響等により、販売数量は前年同期を下回りました。子会社のマツケンにおいては、大型案件の獲得により、廃水処理装置の出荷が好調に推移しました。この結果、当セグメントの外部顧客への売上高は4,968百万円(前年同期比4.9%増)となり、セグメント利益は118百万円(前年同期比14.1%増)となりました。
② 中国ゼロコロナ政策解除により、経済は回復基調にあるものの、雇用回復の遅れや不動産販売の低迷が内需回復の重石となっています。このような状況の中、特殊潤滑油は日系自動車部品メーカの稼働率低下の影響を受け、ホットメルト接着材は空気清浄機用フィルター用途での出荷減により、共に減収となりました。この結果、当セグメントの外部顧客への売上高は670百万円(前年同期比21.5%減)となり、セグメント利益は28百万円(前年同期比40.8%減)となりました。
③ 東南/南アジア特殊潤滑油は自動車生産台数の増加による数量増と販売価格上昇により、ホットメルト接着剤はインドおよびインドネシアでの拡販により、共に増収となりました。この結果、当セグメントの外部顧客への売上高は1,679百万円(前年同期比31.6%増)となり、セグメント利益は85百万円(前年同期比250.2%増)となりました。
④ 北米メキシコでの自動車生産台数の増加による数量増により特殊潤滑油は大幅増収となりました。この結果、当セグメントの外部顧客への売上高は278百万円(前年同期比53.0%増)となりましたが、一般管理費の増加によりセグメント利益は11百万円(前期比23.4%減)となりました。
財政状態は、次のとおりです。当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて104百万円減少し、31,913百万円となりました。これは主に、棚卸資産が145百万円、無形固定資産が159百万円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が321百万円、売上債権が133百万円それぞれ減少したことによるものです。負債は、前連結会計年度末に比べて409百万円減少し、10,369百万円となりました。これは主に、長期借入金が470百万円増加した一方で、仕入債務が316百万円、短期借入金が236百万円、賞与引当金が229百万円それぞれ減少したことによるものです。純資産は、前連結会計年度末に比べて305百万円増加し、21,544百万円となりました。これは主に、為替換算調整勘定が180百万円、非支配株主持分が94百万円それぞれ増加したことによるものです。
(2) 経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、322百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
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