【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類へと引き下げられたことにより、移動制限も緩和され、経済活動は個人消費を中心に緩やかに回復への動きが見られました。しかし、欧米各国の金融引締政策による為替相場の急速な円安進行、原材料価格の高騰等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。世界経済におきましても同様の動きに加え、感染症の動向やウクライナ情勢など、景気を下押しするリスクは依然続くものと思われます。
こうした外部環境の中、ゴルフ業界におきましては、国内外旅行の回復等レジャー需要の分散化、他のレジャー支出への切り替え傾向が強まり、ゴルフクラブ等の販売数量は前年度実績から減少傾向にあります。
このような状況の中、当社は受注獲得に努めてまいりましたが、当初想定していた自社ブランドシャフトの受注が大きく減少したことに伴い、操業度の低下等による原価率上昇からの売上総利益率の低下、さらに物価高による諸経費の上昇が加わり、売上高及び各段階利益ともに大きく減収減益となりました。
その結果、当第2四半期累計期間の経営成績は、売上高1,277,269千円(前年同四半期比25.2%減)となり、営業損失53,717千円(前年同四半期は営業利益339,818千円)、経常損失6,112千円(前年同四半期は経常利益470,161千円)、四半期純損失2,755千円(前年同四半期は四半期純利益323,972千円)となりました。
セグメントごとの経営成績については、下記のとおりであります。
当社は、スポーツ用品関係の専門メーカーとして、ゴルフシャフト等の製造販売を柱とし、ゴルフクラブ組立加工事業を行っております。
したがって、当社は、スポーツ用品関係の専門メーカーであり単一セグメントであるため、記載を省略しております。
(資産)
当第2四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末に比べ676,452千円減少し、5,765,817千円となりました。
主な要因は、流動資産において、棚卸資産が100,545千円増加し、また、有形固定資産が9,068千円増加したものの、売上債権が302,105千円減少し、また、借入金返済等により現金及び預金が453,594千円減少したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末の負債総額は、前事業年度末に比べ431,148千円減少し、925,434千円となりました。
主な要因は、短期借入金が214,498千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末の純資産については、前事業年度末と比べ245,303千円減少し、4,840,383千円となりました。
主な要因は、四半期純損失を2,755千円計上し、また、配当金の支払額258,658千円を計上したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は83.9%となり前事業年度末と比べ5.0ポイント増加しました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べ453,594千円減少し、3,361,334千円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動における資金は、43,487千円の獲得(前年同四半期は321,620千円の獲得)となりました。
主な要因は、法人税等の支払額が170,163千円発生したものの、税引前四半期純利益が5,088千円となり、売上債権が302,105千円減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動における資金は、51,573千円の使用(前年同四半期は108,668千円の使用)となりました。
主な要因は、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出が58,361千円発生したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動における資金は、472,259千円の使用(前年同四半期は340,293千円の使用)となりました。
主な要因は、短期借入金の返済214,498千円と配当金の支払い257,761千円が発生したことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期累計期間における当社の研究開発活動の金額は、6,400千円であります。
なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
ア. 資金の需要の主な内容
当社の資金需要は、主に生産活動のための原材料費、労務費、製造経費、販売費及び一般管理費に係る運転資金及び生産性の向上のための設備投資資金等であります。
イ. 資金の流動性及び調達の可能性
資金の流動性については、手許流動性の確保により不測の事態に対応できるようにしております。
資金の調達については、取引金融機関との良好な関係を維持しつつ、状況に応じて対応可能な体制となっております。
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