【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大がありましたが、ウィズコロナの生活様式が浸透し、国内消費に持ち直しの兆しが見られました。しかしながら、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や、急速な円安の進行、世界的な物価高騰など、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。当社が属する日用品の卸売市場におきましては、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による巣籠り消費に関連していると推測される需要の反動減が引き続き見られただけでなく、原油価格の高騰や一部の原材料や資材の供給が不安定になり、商品が欠品・値上がりするなど、今後の消費活動への影響が懸念され、依然として厳しく不透明な状況が続いております。このような環境のもと、当社では企業理念である「時代と共にその形を変え、真にその商ゐを継承して発展させる」ことを実現させるべく、新たな生活様式に寄り添いながら持続可能で安定的な成長を続けていくため、既存事業だけではなく、2023年中にローンチ予定のライブコマース型クラウドファンディング事業の準備を含む事業活動に取り組んでまいりました。その結果、当第3四半期累計期間における業績は売上高2,098,173千円、営業損失32,406千円、経常損失32,254千円、四半期純損失17,194千円となりました。なお、当社は、2021年6月25日開催の定時株主総会において「定款一部変更の件」が承認され、決算期を3月31日から2月末日に変更いたしました。これにより、当第3四半期累計期間(自2022年3月1日 至2022年11月30日)と比較対象となる前第3四半期累計期間(自2021年4月1日 至2021年12月31日)の期間が異なるため対前年同四半期増減率については記載しておりません。当社の事業セグメントは、「第4 経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおり、単一の事業セグメントでありますが、販売チャネルを区分した売上高の概況は次のとおりであります。
① TV通販当販売チャネルには、TV通販番組にて販売するため、TV通販番組運営会社に対する商品の売上が含まれます。ビューティ&ヘルス系商品のゴムを使用したピーリングタオル「ゴムポンつるつる」、クリーン系商品の掃除用クロス「パルスイクロス」、クリーン系商品のボトルの中では液体なのに噴射した瞬間ジェルに変化するカビ取り剤「スパイダージェル」が売上を牽引しましたが、前年同期の巣籠り消費に関連していたと推測される消費者の購買行動による影響の反動減と、ウクライナ情勢による世界経済への影響(原材料の高騰や円安)により、輸入商品の企画・開発が想定よりも進まなかったことから、メディアで取り上げられる商品数が減少し、広告シャワー効果の影響が薄まったことが尾を引き、当第3四半期累計期間の売上高は、891,363千円となりました。
② ベンダー販売当販売チャネルには、量販店において店頭で販売するため、量販店に対する商品の売上が含まれます。ビューティ&ヘルス系商品のゴムを使用したピーリングタオル「ゴムポンつるつる」、インテリア系商品の軽量な晴雨兼用の折り畳み傘「Gゼロポケット傘」等の商品が売上を牽引いたしましたが、前述のとおり、前年同期の巣籠り消費に関連していたと推測される消費者の購買行動による影響の反動減と一部取引先店舗の来店者数が依然としてコロナ前の水準に戻っておらず、当第3四半期累計期間の売上高は、474,369千円となりました。
③ インターネット通販当販売チャネルには、インターネット上のショッピングモールでの商品の売上が含まれます。ビューティ&ヘルス系商品のゴムを使用したピーリングタオル「ゴムポンつるつる」、クリーン系商品のボトルの中では液体なのに噴射した瞬間ジェルに変化するカビ取り剤「スパイダージェル」等の商品が売上を牽引いたしましたが、前述のとおり、ウクライナ情勢による世界経済への影響(原材料の高騰や円安)により、輸入商品の企画・開発が想定よりも進まなかったことから、メディアで取り上げられる商品数が減少し、広告シャワー効果の影響が薄まったことにより、当第3四半期累計期間の売上高は、595,240千円となりました。
④ セールスプロモーション当販売チャネルには、企業等からのプロモーション活動や社内教育の依頼に基づいた実演販売士の派遣による売上が含まれます。引き続き新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、前事業年度からイベント案件数の回復には至らないものの、動画制作案件の受注が寄与したことにより、当第3四半期累計期間の売上高は、89,261千円となりました。
⑤ デモカウ当販売チャネルには、当社が消費者へ直接商品を販売するための当社直営店舗「デモカウ」及びECサイト「デモカウ」の売上が含まれます。お客様及び従業員の安心安全を確保するため新型コロナウイルスの感染対策を徹底した上で営業活動を行い、ビューティ&ヘルス系商品の滑車を使った骨盤ベルト「骨盤整隊カシャーン」及びビューティ&ヘルス系商品のゴムを使用したピーリングタオル「ゴムポンつるつる」等の商品が売上を牽引しましたが、オミクロン株の感染拡大の影響から、依然として来店者数がコロナ前の水準に戻っておらず、売上高は低迷することとなりました。またECサイトにおいてはビューティ&ヘルス系商品の滑車を使った骨盤ベルト「骨盤整隊カシャーン」及びクリーン系商品の掃除用クロス「パルスイクロス」などが売上を牽引しましたが、前述の理由等により、当第3四半期累計期間の売上高は、47,924千円となりました。
⑥ その他当販売チャネルには、社内販売制度に基づいた売上が含まれます。当第3四半期累計期間の売上高は、14千円となりました。
(2) 財政状態の分析当第3四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べて72,331千円減少し、3,230,925千円となりました。流動資産は、前事業年度末に比べて108,438千円減少し、3,120,108千円となりました。主な要因は、現金及び預金が432,253千円増加した一方で、棚卸資産が241,651千円、売掛金が112,881千円減少したことによるものであります。固定資産は、前事業年度末に比べて36,106千円増加し、110,817千円となりました。主な要因は、無形固定資産が22,908千円増加したことによるものであります。当第3四半期会計期間末における負債総額は、前事業年度末に比べて55,081千円減少し、355,465千円となりました。流動負債は、前事業年度に比べて52,629千円減少し、333,132千円となりました。主な要因は、買掛金が54,927千円、未払消費税等が44,072千円増加した一方で短期借入金が157,500千円、未払金が5,921千円、未払費用が2,967千円減少したことによるものであります。固定負債は、前事業年度に比べて2,452千円減少し、22,332千円となりました。主な要因は、退職給付引当金が2,347千円減少したことによるものであります。 当第3四半期会計期間末における純資産は、四半期純損失の計上により利益剰余金が17,194千円減少したことにより、前事業年度末に比べて17,250千円減少し、2,875,459千円となりました。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当第3四半期累計期間において、当社の経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動該当事項はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績当第3四半期累計期間において、販売の実績に著しい変動がありました。その内容については、「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績の状況」をご参照ください。
(8) 経営成績に重要な影響を与える要因当第3四半期累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
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