【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、令和5年2月期第3四半期に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっております。
(1)経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大や原油価格の上昇に伴う原材料価格の高騰の継続、ユーティリティコストの増大、円安の進行など景気の先行きが不透明な状況が続いております。このような状況のもと当社グループは、お客様への製品の安定供給を第一に努めてまいりました。営業面では、「掴めるくん®」及び「吸湿くん®」などの機能包材や「MARUTOエコプロダクツ(環境対応品)」「丸東パッケージプロモーション(販売促進策)」の提案を行ってまいりました。また、原材料価格の高騰に対しては、その一部を製品価格に反映する活動を行ってまいりました。生産面では、原材料価格の上昇分を内部で吸収する努力を行うとともに、原材料調達が困難な状況においてもお客様への安定供給を果たすべく、協力会社を含め一丸となって製品を製造する取り組みを行ってまいりました。また一方で、海外子会社の業績が円安の進行などの影響から予想よりも伸長したものの、第2四半期連結累計期間までの厳しい収益を改善するまでには至りませんでした。この結果、当第3四半期連結累計期間において売上高は、137億4千7百万円(前年同期比9.6%増)となりました。損益面では、営業利益3億9千9百万円(前年同期比29.4%減)、経常利益5億1千1百万円(前年同期比19.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、3億5千7百万円(前年同期比18.8%減)となりました。
(2)財政状態の状況当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて27億7千9百万円増加し、178億8千万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加や建設仮勘定の増加によるものであります。負債は、前連結会計年度末に比べて23億3千5百万円増加し、93億5千2百万円となりました。これは主に、長期借入金の増加によるものであります。純資産は、前連結会計年度末に比べて4億4千4百万円増加し、85億2千8百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加などによるものであります。
(3)研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は61百万円であります。