【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況① 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による経済活動の収縮から再開に向けて段階的な回復基調で推移しているものの、ウクライナ問題の地政学的リスクの影響、半導体部品の不足による生産活動の停滞、多岐にわたる急速な物価の上昇、グローバルな金融政策の引き締め、外国為替相場の急速な変動など景気に対する様々な悪影響が顕在化しており、先行きが不透明な状況にあります。このような状況の下、当社グループは「お客様視点のものづくり」を基本原点に、新製品開発の促進、提案営業の展開、保守サービスの充実、付加価値の改善等に取り組んでおりますが、鋼材価格の高騰による収益の縮小や製造部品の不足から製造納期の長期化が常態化するなど、予断を許さない事業環境が継続しております。これらに対して収益を改善しようと、製造部品の先行手配や内製化、在庫の適正化、販売価格の見直しなどを展開しておりますが、回復までに一定の時間を要しております。このほか、当社は太陽光発電設備の導入(2022年10月28日稼働)を決定し、社会が求める自然環境への対応と企業活動の共存を図り、持続可能な成長を可能とする企業活動にも取り組んでおります。当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高は2,110百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は176百万円(前年同期比47.6%増)、経常利益は197百万円(前年同期比38.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は160百万円(前年同期比77.1%増)となりました。品目別売上高につきましては、形鋼加工機は1,436百万円(前年同期比10.2%増)、丸鋸切断機は20百万円(前年同期比89.5%減)、金型は212百万円(前年同期比3.7%増)、受託事業・その他は129百万円(前年同期比44.8%増)、部品は259百万円(前年同期比5.2%増)、サービスは51百万円(前年同期比23.8%増)となりました。
なお、当社グループの事業は金属加工機械事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。
② 財政状態の状況(総資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産の残高は6,770百万円となり、前連結会計年度末に比べ30百万円増加しております。これは、主に棚卸資産が382百万円増加したこと、受取手形及び売掛金が247百万円、現金及び預金が165百万円減少したこと等によるものであります。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債の残高は2,333百万円となり、前連結会計年度末に比べ87百万円減少しております。これは、主に支払手形及び買掛金が70百万円増加したこと、短期借入金が100百万円、未払法人税等が65百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は4,436百万円となり、前連結会計年度末に比べ118百万円増加しております。これは、利益剰余金が114百万円、その他有価証券評価差額金が3百万円増加したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は730百万円となり、前連結会計年度末に比べ141百万円減少しております。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果、獲得した資金は32百万円となりました(前年同期は631百万円の獲得)。この主な要因は、減価償却費が115百万円(前年同期は105百万円)、仕入債務が69百万円の増加(前年同期は83百万円の増加)、売上債権が247百万円の減少(前年同期は146百万円の減少)、棚卸資産が382百万円の増加(前年同期は80百万円の減少)、補助金収入が49百万円(前年同期は該当無し)、税金等調整前四半期純利益が248百万円(前年同期は142百万円)、法人税等の支払額又は還付額が137百万円の支払(前年同期は15百万円の還付)等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果、獲得した資金は34百万円となりました(前年同期は45百万円の獲得)。この主な要因は、有形固定資産の取得による支出が12百万円(前年同期は12百万円)、無形固定資産の取得による支出が9百万円(前年同期は18百万円)、補助金の受取額が49百万円(前年同期は該当無し)、定期預金の支出入が24百万円の収入(前年同期は95百万円の収入)等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果、支出した資金は207百万円となりました(前年同期は211百万円の支出)。この主な要因は、短期借入金の支出入が100百万円の支出(前年同期は400百万円の支出)、長期借入金の支出入が10百万円の支出(前年同期は263百万円の収入)、リース債務の返済による支出が50百万円(前年同期は48百万円)、配当金の支払額が45百万円(前年同期は27百万円)等によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定」の内容について、重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等に重要な変更及び新たに定めた事項はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費はありません。