【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間(2023年6月1日~2023年8月31日)の業績は、売上高25億18百万円(前年同期比5.7%減)、経常利益2億19百万円(前年同期比1.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億54百万円(前年同期比2.4%増)となりました。
当第1四半期連結累計期間のセグメント別の状況は以下のとおりであります。
(不織布事業)
エレクトロニクス分野では、自動車関連の需要は復調の兆しを見せるも、通信機器関連の需要低迷や、中国の工場稼働率の低下の影響を受け、売上高、利益面とも前年同期を下回りました。
メディカル分野では、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により、感染対策の衛生材料および、マスク需要が減少したため、売上高、利益面とも前年同期を下回りました。
コスメティック分野では、国内販売は復調するも、東アジア市場向けの販売が低調であったため、売上高、利益面とも前年同期を下回りました。
除染関連分野につきましては、大きな採用実績がなく、売上高、利益面とも前年同期を下回りました。
小津(上海)貿易有限公司では、コスメティック分野の商流変更があったこと、中国の工場稼働率が低調であったことから、売上高、利益面とも前年同期を下回りました。
ウエットティシュ等の製造販売を営む株式会社ディプロでは、原材料価格等の高止まりへの対応を行った結果、前年同期に比べ、売上高は横ばい、利益面は改善しました。
アグリ分野を担う日本プラントシーダー株式会社では、海外販売が伸び悩んだものの、国内販売が堅調推移したため、前年同期に比べ、売上高は横ばい、利益面は増加いたしました。
これらの結果、売上高は24億75百万円(前年同期比5.6%減)、セグメント利益は1億36百万円(前年同期比3.0%減)となりました。
(その他の事業)
その他の事業(除菌関連事業および不動産賃貸業)につきましては、売上高は42百万円(前年同期比15.0%減)、セグメント利益は5百万円(前年同期比61.3%減)となりました。
(注)日本プラントシーダー株式会社の決算期は2月末日のため、当第1四半期連結累計期間には2023年3月から2023年5月の実績が、株式会社ディプロおよびエンビロテックジャパン株式会社(除菌関連事業)の決算期は3月末日のため、当第1四半期連結累計期間には各社の2023年4月から2023年6月の実績が反映されております。
(2)財政状態の分析
(資産)
資産につきましては、前連結会計年度末に比べて8億68百万円増加し、254億98百万円となりました。主な要因は、「投資有価証券」の増加8億40百万円、「受取手形及び売掛金」の増加1億27百万円であります。
(負債)
負債につきましては、前連結会計年度末に比べて3億42百万円増加し、69億51百万円となりました。主な要因は、「繰延税金負債」の増加2億76百万円、「支払手形及び買掛金」の増加1億33百万円であります。
(純資産)
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べて5億26百万円増加し、185億46百万円となりました。主な要因は、「その他有価証券評価差額金」の増加5億78百万円であります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、8百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループ全体の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。