【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況 ① 経営成績の分析当第1四半期連結累計期間(2023年6月1日~2023年8月31日)におけるわが国の状況は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症へ移行されたことにより、景気は緩やかな回復傾向となっております。その一方で、エネルギー価格・原材料価格の高騰による物価上昇などの影響により、依然として先行き不透明な状況が続いております。当社グループが属する医療業界におきましては、3年におよぶコロナ禍において、診療報酬の特例的な上乗せ、病床確保料の支給、感染防止対策等の費用補助、ワクチン接種・検査費用の公費負担など、医療提供体制維持のために継続的な支援が行われてきた中、診療や検査の増加等もあり、医療機関の医業収益は改善の傾向が見受けられます。一方、「物価やエネルギー費などの急騰」や「賃金増の原資確保」により医業費用が増加傾向にある中、2024年度の次期診療報酬改定の基本方針策定に関する議論が始まっております。医療機関の経営状況は依然として厳しい状況が続いていることから、安定的な医療提供体制の確保への対応が求められています。このような状況の中、当社グループでは、コロナ禍において営業活動にいまだ一定の制約はあるものの、グループの事業会社7社が、各々の営業活動を行ってまいりました。中核事業である医療機器販売業においては、前年度末からの需要等の影響により検査用機器等の設備投資需要が前年同期よりも増加したこと、また、検査・手術件数の回復による診療材料の売上が回復・増加したことによる医療機器消耗品が増加したこと等により、当第1四半期連結累計期間における売上高は140億21百万円(前年同四半期比4.1%増)となりました。利益面につきましては、販売費及び一般管理費の増加により、営業利益は1億96百万円(前年同四半期比24.4%減)、経常利益は2億13百万円(前年同四半期比22.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億62百万円(前年同四半期比1.8%減)となりました。なお、2023年7月25日付で、ネットワーク構築、ソフトウェア受託開発等を事業内容とする株式会社クロスウェブの全株式を取得し、連結子会社としました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。なお、各セグメントの売上高はセグメント内の内部売上高を含んでおります。〈医療機器販売業〉医療機器販売業のうち一般機器分野では、一般医療機器備品やCT、MRI等の画像診断機器や放射線診断装置及び超音波診断装置の売上により15億7百万円(前年同四半期比5.0%増)となりました。一般消耗品分野では、汎用消耗品及び手術関連消耗品の売上により61億59百万円(前年同四半期比4.4%増)となりました。内視鏡、サージカル、循環器等により構成される低侵襲治療分野では、電子内視鏡手術システム等の内視鏡備品や、腹腔鏡システム等のサージカル備品、血管内治療、内視鏡関連消耗品の売上により34億25百万円(前年同四半期比0.4%増)となりました。整形、理化学、眼科、皮膚・形成、透析により構成される専門分野では、透析関連機器や整形外科関連の売上により26億8百万円(前年同四半期比7.4%増)となりました。医療情報、設備、医療環境等により構成される情報・サービス分野では、設備保守メンテナンスの売上により2億96百万円(前年同四半期比9.8%増)となりました。 この結果、医療機器販売業の売上高は139億97百万円(前年同四半期比4.1%増)、セグメント利益は4億55百万円(前年同四半期比6.5%減)となりました。
〈医療機器製造・販売業〉医療機器製造・販売業におきましては、主としてグループ開発製品である整形外科用インプラントを製造・販売しており、売上高は73百万円(前年同四半期比3.0%増)、セグメント利益は7百万円(前年同四半期比47.8%増)となりました。
〈医療モール事業〉医療モール事業におきましては、主として賃料収入により売上高は17百万円(前年同四半期比5.6%増)、セグメント利益は1百万円(前年同四半期比663.1%増)となりました。
② 財政状態の分析(資産の部)当第1四半期連結会計期間末の総資産は225億86百万円となり、前連結会計年度末に比べて19億82百万円減少いたしました。流動資産は、主に現金及び預金の減少により、前連結会計年度末に比べて19億27百万円減少し、175億89百万円となりました。固定資産は、前連結会計年度末に比べて55百万円減少し、49億96百万円となりました。
(負債及び純資産の部)当第1四半期連結会計期間末の負債は、電子記録債務の減少等により、前連結会計年度末に比べて20億34百万円減少し、146億9百万円となりました。また、純資産は、前連結会計年度末に比べて51百万円増加し、79億76百万円となり、自己資本比率は35.2%となりました。 (2) 経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。
#C9265JP #ヤマシタヘルスケアHD #卸売業セクター