【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、前第3四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期との比較分析は行っておりません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、経済活動は正常化に向けて回復基調で進み、景気は緩やかな持ち直しの動きが見られました。一方、ウクライナ情勢の長期化に伴うエネルギー価格の高騰や物価上昇に加え、主要各国における金利上昇による世界経済の停滞など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループは当連結会計年度を成長加速期の2期目として、積極的な投資を行い、長期ビジョン達成に向けた道筋を作ることを目指し、国内事業の収益基盤強化、海外事業の成長拡大、新事業の創造に取り組みました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高7,736百万円、営業利益601百万円、経常利益604百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益447百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、各事業セグメントの売上高には、事業セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。
① 住設・建材EC事業
国内におきましては、継続購入促進策の実施により既存顧客の稼働数が増加したことに加え、WEB広告をはじめとした各種の集客施策により登録会員数が増加したこと、また、高単価商材の販売や市況影響による段階的な値上げ、クロスセルの促進などにより購入単価が上昇し、第2四半期連結累計売上高は過去最高となりました。急激な為替の変動や資材価格の高騰により粗利率が若干低下しておりますが、取引先との仕入価格交渉や販売価格の調整等により通期では一定の水準に回復する見込みです。主力の洗面カテゴリでは、前期に発売した当社らしいミニマルデザインのミラーボックス≪スミス≫や、スタイリッシュなフロートタイプの洗面台≪フィオレット≫の売上が非常に好調なほか、売上構成比率で第3位の建具カテゴリも大きく売上を伸ばしております。
海外におきましては、中国での強いコロナ規制により数カ月ビジネスが滞った影響もありましたが、販売代理店を通じた案件獲得や展示会への出展、SNSを利用したブランド認知の獲得など、各国において需要創造を進めております。
以上の結果、売上高7,133百万円、セグメント利益919百万円となりました。
② 住宅事業
住宅事業におきましては、連結子会社であるベストブライト社において、資材価格高騰による影響を吸収しきれず営業損失となりましたが、販売体制を刷新し、新たな販売パートナーの開拓や物件のPRポイント明確化による訴求など各種施策を展開して販売拡大に取り組んでおります。また、新たに建築する物件ではサンワカンパニーの人気商品を採用するなど、顧客満足度の高い住宅を提供することで付加価値を高め、適正な利益の確保に努めてまいります。
一方、当社と加盟工務店が一体となって自由設計でデザイン性の高い住宅設計を可能としていくサービス≪ASOLIE≫では、新規加盟工務店が順調に増加しており、加盟工務店がデザインコードを利用して建築した≪ASOLIE≫の家が完成したほか、加盟工務店へ向けた住設・建材の売上も増加しております。
以上の結果、売上高606百万円、セグメント損失48百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末の財政状態は次のとおりであります。
① 資産
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ718百万円増加し、8,362百万円となりました。その主な要因は、棚卸資産の増加332百万円、売掛金の増加202百万円、差入保証金の増加127百万円があったことによるものであります。
② 負債
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ417百万円増加し、5,261百万円となりました。その主な要因は、短期借入金の増加556百万円があった一方で、長期借入金の減少82百万円、賞与引当金の減少47百万円、未払法人税等の減少47百万円があったことによるものであります。
③ 純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ300百万円増加し、3,101百万円となりました。その主な要因は、利益剰余金の増加262百万円、新株予約権の増加27百万円があったことによるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より23百万円減少し、1,363百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は77百万円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益604百万円、減価償却費70百万円、株式報酬費用57百万円を計上した一方で、法人税等の支払額245百万円、売上債権の増加額196百万円、棚卸資産の増加額332百万円を計上したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は239百万円となりました。これは主に、差入保証金の差入による支出127百万円、資産除去債務の履行による支出55百万円、有形固定資産の取得による支出35百万円、定期預金の預入による支出30百万円を計上したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は294百万円となりました。これは主に、短期借入れによる収入1,100百万円を計上した一方で、短期借入金の返済による支出543百万円、配当金の支払額184百万円、長期借入金の返済による支出77百万円を計上したことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の
分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。