【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
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財政状態及び経営成績の状況 1.経営成績当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、社会活動に緩やかな回復の兆しがみられる状況になりましたが、急激な為替の乱高下や物価の上昇等により依然として先行き不透明な状況が続いています。世界経済においても、金融引き締めに伴う欧米景気後退懸念や急激な為替の変動、ウクライナ問題に起因する地政学リスクの継続、中国における新型コロナウイルス感染拡大等、下振れリスクが認められる状況です。このような環境下、当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は30,919百万円(前年同四半期比28.2%増)、営業利益は1,904百万円(前年同四半期比27.1%増)、経常利益は1,651百万円(前年同四半期比5.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,189百万円(前年同四半期比8.1%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりです。
①化成品ゴム関連商品では、欧米からの輸入品の仕入価格の高騰、円安などの影響があったものの、自動車向けや家電・情報機器向けなど幅広い産業で合成ゴムや副資材の需要は引き続き堅調に推移しました。化学品関連商品では、環境配慮型商材をはじめとした新規取扱商材の拡販や新たな商流獲得などで売上は過去最高を記録しましたが、主力商材で円安による仕入価格高騰の影響を受けました。ライフサイエンス関連商品では香料や染料は好調でしたが、主力のフィルム関連ビジネスが苦戦するとともに、一部商品の納期遅延等による物流の影響を受けました。この結果、売上高は10,222百万円(前年同四半期比18.4%増)、セグメント利益(営業利益)は587百万円(前年同四半期比1.8%減)となりました。 ②機械資材産業資材関連商品は、半導体・部品不足等に起因する日系自動車メーカーの減産が前期比で幾分緩和し、堅調に推移しました。機械・環境関連商品は、木質バイオマス関連事業で前期から繰り延べとなっていた本体案件を計上しましたが、飼料加工機器関連では本体案件の計上が少なく、業績は低調でした。科学機器関連商品は、バイオ関連機器が利益貢献したものの、納期遅延などの影響を受けました。資源開発関連商品は地熱開発機材が好調を継続し、海洋開発分野では掘削船装備・機材の大型整備案件が利益に貢献しました。この結果、売上高は11,536百万円(前年同四半期比36.6%増)、セグメント利益(営業利益)は1,323百万円(前年同四半期比40.5%増)となりました。
③海外現地法人Sanyo Corporation of Americaは、自動車業界の労働者不足による影響を受けつつも、化成品分野の需要は好調に推移し業績は伸長しました。三洋物産貿易(上海)有限公司は、リチウムイオン電池用関連部材などが好調でしたが、中国国内の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け低調でした。Sanyo Trading Asia Co., Ltd.(タイ)は、一部バーツ安の影響を大きく受けましたが、タイ国内の自動車の生産台数増産等により増収増益となりました。Sun Phoenix Mexico, S.A. de C.V.は、北米の自動車の生産台数増産等により売上は好調でしたが、仕入価格の高騰や販管費の増大により業績は前年同期を下回りました。Sanyo Trading India Private Limitedは、為替差損の影響等で業績は低迷しました。PT.Sanyo Trading Indonesiaは、営業利益は好調に推移したものの、ルピア安の影響を受け業績は落ち込みました。この結果、売上高は9,043百万円(前年同四半期比28.9%増)、セグメント利益(営業利益)は387百万円(前年同四半期比15.3%増)となりました。
2.財政状態(資産)流動資産は、現金及び預金の増加や、商品及び製品の増加等によって、前連結会計年度末比4,800百万円増加し、59,933百万円となりました。固定資産は、当第1四半期連結会計期間に株式を取得し連結子会社化した㈱コスモ・コンピューティングシステムに係るのれんの計上や、投資等により投資その他の資産が増加したため、前連結会計年度末比1,090百万円増加し、8,817百万円となりました。この結果、当第1四半期連結会計期間末における総資産は68,751百万円(前連結会計年度末比5,891百万円の増加)となりました。
(負債)流動負債は、借入金の増加等により、前連結会計年度末比5,508百万円増加し、27,521百万円となりました。固定負債は、投資有価証券の時価上昇に伴う繰延税金負債の増加等により、前連結会計年度末比68百万円増加し、1,701百万円となりました。この結果、当第1四半期連結会計期間末における負債は29,223百万円(前連結会計年度末比5,576百万円の増加)となりました。
(純資産)親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加があったものの、為替の変動により為替換算調整勘定が減少しました。この結果、当第1四半期連結会計期間末における純資産は39,527百万円(前連結会計年度末比314百万円の増加)となりました。
(2)
優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(3)
研究開発活動
金額が僅少であるため、記載を省略しています。