【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当社は、消費者にとって価値のある商品づくり、人づくり、店づくりを目指し、「よりいいものをより安く」提供し、「三代目茂蔵」のブランド力を強化・確立することで、売上高及び利益の向上を図ってまいります。
当第3四半期累計期間において、商品につきましては、買いやすい価格帯に設定した新商品開発や既存商品の規格見直しを強化し、顧客数の確保と売上高の拡大に取り組んでまいりました。
当第3四半期累計期間の売上高は2,096,932千円(前年同四半期比5.2%減)、営業損失は21,827千円(前年同四半期は営業利益6,925千円)、経常損失は19,317千円(前年同四半期は経常利益7,012千円)、水海道工場を売却したことによる固定資産売却益82,449千円を特別利益として計上したことにより、四半期純利益は35,308千円(前年同四半期は四半期純損失13,489千円)となりました。
なお、水海道工場売却に伴い、資産のグルーピングを見直した結果、小山工場賃貸収入・費用を営業外収益・費用として計上することといたしました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
(小売事業)
当セグメントにおきましては、「三代目茂蔵」ブランドを「工場直売所」から「豆腐専門店」へと、転換を推し進めております。
当第3四半期累計期間におきましては、引き続き開店から12時までの時間帯に「朝市」を開催し、顧客の来店頻度向上を図りつつ更なる顧客数確保のため店頭商品の大幅な見直しを行ってまいりました。
出店につきましては条件や店舗形態等の見直しを行い、出店準備を継続して進めております。
これらより1店舗平均の顧客単価は前年同四半期比99.2%、1店舗平均の顧客数につきましては、顧客の来店頻度向上を目的とした「朝市」の開催、店頭商品の大幅な見直し等により全時間帯で増加し、同117.8%となりました。
以上の結果、小売事業の売上高は店舗数減少の影響等もあり1,826,208千円(前年同四半期比5.9%減)となりましたが、1店舗平均の売上高は前年同四半期比117.0%となりました。セグメント利益(営業利益)につきましては、仕入価格の上昇による売上総利益率の低下や人件費の上昇等により65,173千円(前年同四半期比29.7%減)となりました。
(その他事業)
その他事業は、小売加盟店及び業務用得意先への卸売事業並びに通販事業であります。
その他事業の売上高は270,724千円(前年同四半期比0.7%減)、セグメント利益(営業利益)は20,475千円(前年同四半期比20.8%減)となりました。
なお、当第3四半期累計期間の出店状況は、次のとおりであります。
(単位:店)
前事業年度末店舗数
増加
減少
当第3四半期末店舗数
小売事業
「三代目茂蔵」(直営店)
35
-
3
32
その他事業
「三代目茂蔵」(加盟店)
281
131
23
389
合計
316
131
26
421
②財政状態の分析
(資産)
当第3四半期会計期間末における資産の残高は、前事業年度末と比較して86,462千円増加し1,439,104千円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加134,659千円、水海道工場を売却したことによる長期未収入金の増加319,668千円、一方で水海道工場売却及び減価償却等による有形固定資産の減少388,135千円等によるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債の残高は、前事業年度末と比較して51,153千円増加し341,942千円となりました。主な要因は、買掛金の増加42,731千円、未払金の増加14,338千円、未払法人税等の増加7,408千円及び長期借入金の減少14,775千円等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産の残高は、前事業年度末と比較して35,308千円増加し1,097,162千円となりました。これは四半期純利益35,308千円の計上により利益剰余金が35,308千円増加したことによるものであります。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。