【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進んで、景気は持ち直しに向かう動きがありました。しかしながら、ロシアによるウクライナ侵攻、物価上昇、米国での金融機関の破綻もあり、先行き不透明な状況が続いており、予断を許さない状況にあります。このような経済状況の中で、当社グループはビジネス環境の変化に対応するため体質を強化し、積極的な営業活動をしてまいりました。この結果、前年同四半期と比べ、売上高は、184億45百万円と7億48百万円(前年同四半期比△3.9%)の減収、営業利益は、5億32百万円と18百万円(前年同四半期比△3.4%)の減益、経常利益は、5億52百万円と19百万円(前年同四半期比△3.5%)の減益、親会社株主に帰属する四半期純利益は、3億66百万円と5百万円(前年同四半期比△1.4%)の減益となりました。各セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。(化学工業薬品)化学工業薬品は、主力であります半導体を含むエレクトロニクス産業が商品不足や中国への輸出禁止など厳しい状況が続いておりましたが、前年同四半期を上回りました。また、同関連機器は、前年同四半期を下回りました。この結果、売上高は、全体で92億13百万円と4億51百万円(前年同四半期比△4.7%)の減収、セグメント利益(売上総利益)は、8億9百万円と37百万円(前年同四半期比△4.4%)の減益となりました。(臨床検査試薬)臨床検査試薬は、競争激化の影響や新型コロナウイルス感染症関連の検査試薬が減少したことなどにより、前年同四半期を下回りました。また、同関連機器は、前年同四半期を下回りました。この結果、売上高は、全体で74億58百万円と3億18百万円(前年同四半期比△4.1%)の減収、セグメント利益(売上総利益)は、7億87百万円と5百万円(前年同四半期比0.7%)の増益となりました。(食品)食品は、原料不足や新型コロナウイルス感染症による製造量減少などの影響がありましたが、前年同四半期を上回りました。この結果、売上高は、16億71百万円と44百万円(前年同四半期比2.7%)の増収、セグメント利益(売上総利益)は、1億25百万円と2百万円(前年同四半期比1.7%)の増益となりました。(その他)その他は、花き、種苗等が減少したことにより、前年同四半期を下回りました。この結果、売上高は、1億1百万円と23百万円(前年同四半期比△18.8%)の減収、セグメント利益(売上総利益)は、リベートの増加もあり33百万円と1百万円(前年同四半期比5.0%)の増益となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ、3億17百万円増加し、178億37百万円となりました。また、負債につきましては、前連結会計年度末に比べ、4百万円増加し、108億42百万円、純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ、3億13百万円増加し、69億94百万円となりました。主な内容は以下のとおりであります。(資産)資産の増加の主な要因は、現金及び預金が1億49百万円減少したものの、商品が1億15百万円、ソフトウエア仮勘定が81百万円、投資有価証券が79百万円、建物及び構築物が62百万円増加したことによるものであります。(負債)負債の増加の主な要因は、未払金が1億16百万円減少したものの、短期借入金が82百万円、電子記録債務が61百万円、支払手形及び買掛金が53百万円増加したことによるものであります。(純資産)純資産の増加の主な要因は、利益剰余金が2億63百万円増加したことによるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、1億49百万円減少し、11億19百万円となりました。当第2四半期連結累計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、取得した資金は、1億85百万円(前年同四半期は、9億83百万円の取得)となりました。これは主に、法人税等の支払額1億86百万円、棚卸資産の増加額1億15百万円、売上債権の増加額99百万円があったものの、税金等調整前四半期純利益5億51百万円があったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、支出した資金は、2億88百万円(前年同四半期は、83百万円の取得)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出1億89百万円、有形固定資産の取得による支出79百万円があったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、支出した資金は、46百万円(前年同四半期は、1億2百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入れによる収入11億66百万円があったものの、短期借入金の返済による支出10億83百万円、配当金の支払額1億3百万円があったことによるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。
(4)研究開発活動該当事項はありません。