【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が第5類感染症に位置づけられたことで一層社会活動の制限は緩和されてきており、個人消費マインドも持ち直しの動きが見受けられました。また円安や賃上げなどの影響による全体的な商品・サービスの価格上昇が続いており、インフレ傾向で推移いたしました。一方、賃金以上に商品・サービス価格が上昇しているといった消費の下押しリスクの側面もあるため、引き続き留意が必要な状況であります。建設業界としては、慢性的な人手不足が続く中での各企業の賃上げや労働環境の改善の動きにより、企業間での人材獲得競争は激しさを増しております。また木材価格においてはウッドショックによる急激な高騰からの下落傾向にあるものの、資材全体としては価格上昇が続いているといった厳しい状況下にあります。他方、当社グループ事業に関係の深い住宅業界におきましては、国土交通省発表による2022年7月~2023年6月累計の新設住宅着工戸数は、戸建てが前年同期比91.2%、分譲マンションが前年同期比107.3%、住宅市場全体としては前年同期比98.5%とやや弱含みで推移いたしましたが、商環境に関しましては、インバウンドや個人消費回復により景況感は良好に推移いたしました。このような状況のもとで、当社グループは「世界に誇れる独創的建物サービスで社会と感動を分かち合う」という理念にもとづき、「全ての建物に“キャンディル”」というビジョンを実現すべく、持続的な事業の成長とさらなる企業価値の向上を目指して、激しく移り変わるお客様のニーズや時代の変化に寄り添いながら、2021年に新しく閣議決定されました「住生活基本計画」に沿ったサービスの拡充に取り組み、住宅関連・商業施設関連サービスの売上拡大に努めてまいりました。また、グループが保有する経営資源を有効活用し、経営の合理化・効率化を推進するため、2023年4月1日付けで当社の連結子会社間にて会社分割(吸収分割)を行い、株式会社キャンディルテクトの「リペアサービス」「住環境向け建築サービス」を、株式会社キャンディルデザインへ承継いたしましたが、事業の最適化に向けて各種調整を行い、順調な滑り出しとなりました。資材・エネルギー価格の高騰、人材獲得競争の激化などの厳しい経営環境の中、社会活動の緩やかな回復、また営業施策の奏功や業務提携効果により、当社グループのサービス提供機会は増加し、売上高は一段と回復傾向を示し、売上総利益の増加などにより営業利益は大幅に増加いたしました。この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は9,232,220千円(前年同期比109.4%)、営業利益は396,473千円(前年同期比163.3%)、経常利益は387,367千円(前年同期比187.1%)、法人税等調整額を32,936千円計上したため、親会社株主に帰属する四半期純利益は202,017千円(前年同期比332.5%)となりました。なお、当社グループでは組織再編及びM&Aの実施に伴い発生したのれん償却費を販売費及び一般管理費に144,167千円計上しており、これを加えたのれん償却前経常利益は531,534千円(前年同期比151.3%)、のれん償却前親会社株主に帰属する四半期純利益は346,185千円(前年同期比168.9%)となりました。
当社グループは、建築サービス関連事業の単一セグメントとしておりますが、サービス分野別の状況は以下のとおりであります。① リペアサービス当第3四半期連結累計期間におけるリペアサービスの連結売上高は3,274,786千円(前年同期比104.2%)となりました。株式会社バーンリペアは主に戸建てを中心にリペアを提供しておりますが、住宅市場の需要を積極的に取り入れたことで、同社のリペアサービスの売上高は2,673,079千円(前年同期比105.4%)と回復基調で推移いたしました。株式会社キャンディルテクトに所属しておりました集合住宅を中心とするリペア部門は、2023年4月1日付けの会社分割により株式会社キャンディルデザインへ承継いたしました。株式会社キャンディルテクトの第2四半期連結累計期間のリペアサービスの売上高は410,037千円、株式会社キャンディルデザインの当第3四半期連結会計期間のリペアサービスの売上高は191,669千円であり、当該2社を合算した当第3四半期連結累計期間のリペアサービス売上高は601,707千円(前年同期比99.2%)となりました。② 住環境向け建築サービス当第3四半期連結累計期間における住環境向け建築サービスの連結売上高は2,234,206千円(前年同期比107.9%)となりました。株式会社バーンリペアは主に戸建てを中心に定期点検、検査、小型修繕、各種施工、リコール対応を提供しておりますが、定期点検数の増加や単価上昇などにより、同社の住環境向け建築サービスの売上高は1,788,472千円(前年同期比110.7%)となりました。株式会社キャンディルテクトに所属しておりました集合住宅を中心とする検査部門は、2023年4月1日付けの会社分割により株式会社キャンディルデザインへ承継いたしました。株式会社キャンディルテクトの第2四半期連結累計期間の住環境向け建築サービスの売上高は305,951千円、株式会社キャンディルデザインの当第3四半期連結会計期間の住環境向け建築サービスの売上高は139,781千円であり、当該2社を合算した当第3四半期連結累計期間の住環境向け建築サービスの売上高は445,733千円(前年同期比97.8%)となりました。③ 商環境向け建築サービス当第3四半期連結累計期間における商環境向け建築サービスの連結売上高は2,919,919千円(前年同期比110.6%)となりました。商環境向け建築サービスは主に商業施設などの内装工事、家具組立て、揚重を提供しておりますが、商環境の市場回復に伴うホテルや商業施設の内装工事需要などを取り込んだ結果、増収となりました。④ 商材販売当第3四半期連結累計期間における商材販売の売上高は459,484千円(前年同期比100.3%)となりました。商材販売は主にリペア材料やメンテナンス材料を販売しておりますが、前年同期並みに推移いたしました。⑤ 抗ウイルス抗菌サービス当第3四半期連結累計期間における抗ウイルス抗菌サービスの売上高は343,823千円(前年同期比268.4%)となりました。抗ウイルス抗菌サービスは室内の壁面・天井、水まわり、床などの各種コーティングを提供しておりますが、業務提携効果や家電量販店などとの協業により水まわりコーティング案件が好調に推移し、増収となりました。
(2)財政状態に関する説明(総資産)当第3四半期連結会計期間末における資産合計は5,920,880千円となり、前連結会計年度末に比べ559,518千円の減少となりました。流動資産は3,352,465千円となり、前連結会計年度末に比べ397,115千円の減少となりました。これは、主に現金及び預金が342,360千円減少したこと、受取手形及び売掛金が75,839千円減少したことなどによります。固定資産は2,568,414千円となり、前連結会計年度末に比べ162,403千円の減少となりました。これは、主にのれんが144,167千円減少したこと、繰延税金資産が32,936千円減少したことなどによります。(負債)当第3四半期連結会計期間末における負債合計は3,239,126千円となり、前連結会計年度末に比べ724,421千円の減少となりました。流動負債は2,303,309千円となり、前連結会計年度末に比べ492,259千円の減少となりました。これは、主に短期借入金が458,335千円減少したこと、未払法人税等が82,206千円減少したこと賞与引当金が74,464千円減少したことなどによります。固定負債は935,817千円となり、前連結会計年度末に比べ232,162千円の減少となりました。これは、主に長期借入金が232,497千円減少したことなどによります。(純資産)当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は2,681,753千円となり、前連結会計年度末に比べ164,903千円の増加となりました。これは、主に利益剰余金が146,939千円増加したことなどによります。この結果、自己資本比率は45.3%(前連結会計年度末比6.4ポイント上昇)となりました。
