【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態の状況
(流動資産)
当第2四半期会計期間末における流動資産は1,433,212千円となり、前事業年度末と比較して268,193千円の減少となりました。これは主に売掛金及び契約資産の増加59,895千円、仕掛品の増加16,306千円があったものの、現金及び預金の減少308,060千円、原材料及び貯蔵品の減少38,443千円があったことによるものであります。
(固定資産)
当第2四半期会計期間末における固定資産は768,934千円となり、前事業年度末と比較して114,594千円の増加となりました。これは主に有形固定資産の増加94,872千円によるものであります。
(流動負債)
当第2四半期会計期間末における流動負債は630,603千円となり、前事業年度末と比較して106,128千円の減少となりました。これは主に買掛金の増加64,419千円があったものの、その他の流動負債の減少81,693千円、未払法人税等の減少71,666千円によるものであります。
(固定負債)
当第2四半期会計期間末における固定負債は285,275千円となり、前事業年度末と比較して70,435千円の減少となりました。これは主に長期借入金の減少50,676千円、リース債務の減少27,848千円によるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産は1,286,268千円となり、前事業年度末と比較して22,964千円の増加と
なりました。これは主に四半期純利益の計上22,012千円による利益剰余金の増加によるものであります。
(2)経営成績の状況
当社は、「個性と創造性溢れる豊かな社会作りに貢献します。」を経営理念として、システムを活用したモノづくりのDX会社として事業を展開しております。
当社の展開するサービス内容としては、インターネットを利用して行うアパレルや雑貨を主とした商品へのオンデマンドプリントサービス、及びオンデマンドプリントの仕組みであるソフトウエアやハードウエアをアパレルメーカー、印刷会社などの事業者へ提供するソリューションサービスであります。
これらの実現のために、小ロット受注に対応したソフトウエアと、システムで制御できるハードウエアの開発を進め、ワークフローのDX化を推進しております。また、地球環境に対する負荷の低減に向けて、SDGsへの意識が高まるなか、当社も環境に配慮したモノづくりで社会に貢献できるよう努めております。
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の新たな変異株の流行がありながらも、まん延防止等重点措置は解除され各種イベントの開催が再開されるなど、一部持ち直しの動きがある一方、資源価格の上昇や急激な円安の進行による物価の上昇により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような環境の中、オンデマンドプリントサービスでは、自社ECサイトの「オリジナルプリント.jp」につい て、Tシャツ掲載ページのリニューアルによる利便性の向上や、SEO対策によるサイト流入増に注力しました。
ソリューションサービスでは、前期から販売を開始したオンデマンド転写プリンター「Trans Jet」について、独自開発の日本製のインクを搭載することにより品質を改善し、拡販に努めました。
当第2四半期累計期間において、オンデマンドプリントサービスの売上高は2,441,467千円(前年同期比1.3%増)となりました。
また、ソリューションサービスの売上高は214,342千円(前年同期比28.3%減)となりました。
以上の結果、当第2四半期累計期間の売上高は2,655,810千円(前年同期比2.0%減)、営業利益は36,416千円(前年同期比89.3%減)、経常利益は36,228千円(前年同期比89.3%減)、四半期純利益は22,012千円(前年同期比91.8%減)となりました。
なお、当社はオンデマンドプリントソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は647,885千円となり、前事業年度末と比較して308,060千円の減少となりました。
当2四半期四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、6,733千円(前年同期は219,404千円の獲得)となりました。
これは主に、減価償却費94,072千円、税引前四半期純利益36,639千円があった一方で、主に未払消費税等の減少を含むその他流動負債の減少88,783千円、法人税等の支払額78,528千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、203,242千円(前年同期は77,898千円の使用)となりました。
これは主に、工場の機械装置の積極的な設備投資による有形固定資産の取得による支出182,188千円、無形固定資産の取得による支出17,806千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、98,084千円(前年同期は141,682千円の使用)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出65,154千円、リース債務の返済による支出33,882千円があったことによるものです。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期累計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当社は、「個性と創造性溢れる豊かな社会作りに貢献します。」という経営理念のもと、最先端の印刷技術とIT技術を活用したオンデマンドプリントソリューション事業を推進し続けることを目的として、高品質かつ高速でTシャツ等への印刷を行うための独自技術の研究に取り組んでおります。
当第2四半期累計期間における研究開発活動の総額は、8,313千円であります。
なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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