【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。また、新型コロナウイルス感染拡大が及ぼす影響については、前事業年度の有価証券報告書に記載の内容から重要な変更はありません。
当第2四半期累計期間における、新型コロナウイルス感染拡大による影響については、下記の(2)経営成績に関する説明に記載しております。
(1)財政状態の分析
(総資産)
総資産は、前事業年度末に比べ759百万円減少し、1,890百万円となりました。
(流動資産)
流動資産は、前事業年度末に比べ833百万円減少し、469百万円となりました。
これは主として、現金及び預金が733百万円、受取手形及び売掛金が101百万円それぞれ減少したことなど
によるものであります。
(固定資産)
固定資産は、前事業年度末に比べ73百万円増加し、1,421百万円となりました。
これは主として、有形固定資産が79百万円増加したことなどによるものであります。
(流動負債)
流動負債は、前事業年度末に比べ338百万円減少し、371百万円となりました。
これは主として、1年内返済予定の長期借入金が28百万円増加した一方、支払手形及び買掛金が130百万
円、その他が232百万円それぞれ減少したことなどによるものであります。
(固定負債)
固定負債は、前事業年度末に比べ70百万円減少し、430百万円となりました。
これは主として、長期借入金が28百万円、役員退職慰労引当金が38百万円それぞれ減少したことなどによる
ものであります。
(純資産)
純資産は、前事業年度末に比べ350百万円減少し、1,088百万円となりました。
これは主として、利益剰余金が341百万円減少したことなどによるものであります。
この結果、当第2四半期会計期間末の自己資本比率は57.6%となりました。
(2)経営成績に関する説明
当第2四半期累計期間(2022年5月1日~10月31日)のわが国経済は、2022年7~9月期の国内総生産(GDP)が年率換算で1.2%減であり、新型コロナウイルス感染症流行の第7波などの影響で個人消費が伸び悩んだことにより、4四半期ぶりのマイナス成長に落ち込みました。また、当印刷業界におきましては、10月の紙・板紙の国内出荷量が前年同月比3.1%減となり、需要の戻りは鈍い状況でありました。
このような経営環境の下、当社の当第2四半期累計期間における経営成績は次のとおりとなりました。学校アルバム部門の売上高につきましては、主に卒業式後納品のアルバムとなりますが、前年同期間比12.7%減の456百万円となり、一般商業印刷部門の売上高につきましては、前年同期間比9.6%減の208百万円となりまして、全売上高は前年同期間比11.7%減の665百万円となりました。
また、損益面につきましては、主として人員減少による労務費の削減、前期に固定資産の減損損失を計上したことによる減価償却費の減少等により製造原価が減少し、営業損失349百万円(前年同期間比120百万円損失減)、経常損失338百万円(前年同期間比122百万円損失減)、四半期純損失341百万円(前年同期間比13百万円損失減)と損益改善いたしました。
(新型コロナウイルスの感染流行が経営成績に及ぼす影響について)
1.学校アルバム部門
2023年4月期・通期につきましては、現在の第8波の感染が長引くか新たな変異株の出現による感染
が拡がった場合は、編集の遅れのため卒業アルバムの納品がずれ込む可能性があり、通期の業績予想に
影響が出てまいります。
2.一般商業印刷部門
上記の第8波の動向や新たな変異株の出現・流行次第では、経済活動が停滞して印刷需要の回復が難
しくなり、一般商業印刷部門の業績に影響が出てまいります。
(季節変動について)
当社の年間売上高のおよそ78%を占める学校アルバム部門は卒業時期の2月、3月に売上が集中いたしますので、この第2四半期累計期間の売上高は年間売上高の2分の1前後にはなりませんし、損益につきましても固定費等の発生が先行いたしますので、第2四半期累計期間においては、現在のところ損失となることが避けられず、上記のような損益状況となります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、次に記載するキャッシュ・フローにより前事業年度末の残高より733百万円減少し、215百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において営業活動の結果使用した資金は、535百万円(前年同期間比42.3%増)とな
りました。これは、主に税引前四半期純損失によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において投資活動の結果使用した資金は、193百万円(前年同期間比8,474.5%増)と
なりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において財務活動の結果使用した資金は、3百万円(前年同期間比90.9%減)となりま
した。これは、主に長期預り保証金の償還によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の
分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について変更を行っており、新型コロナウイルス
感染拡大に伴う会計上の見積りにつきましては、前事業年度の有価証券報告書においては「2023年4月期の半ば
までには通常の経済活動を取り戻す」との前提にしておりましたが、重症化率の低下やワクチン接種の普及が進
む一方で、第8波到来の危惧もあり、様々な状況等をふまえて再検討し、半年延長して「2023年4月期の末まで
には通常の経済活動を取り戻す」との前提において、固定資産に関する減損損失の認識要否の判断及び繰延税金
資産の回収可能性の判断等の会計上の見積りを行っております。
(6)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
また、前事業年度に掲げた課題については、当第2四半期累計期間も引き続き取り組んでおります。
(7)研究開発活動
当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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