【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間(2022年9月21日~2023年3月20日)におけるわが国経済は、ウィズコロナの下で個人消費や設備投資の持ち直しにより、景気回復の傾向がみられました。一方で、世界的な金融引き締めを背景とした海外景気の下振れや、物価の上昇、供給面での制約等の影響により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 みそ業界におきましては、無添加みそや減塩みそ等、付加価値商品の構成比の増加がみられるものの、市場全体では厳しい状況が続いております。豆乳業界におきましては、コロナ禍が続く中で消費者の健康志向が高まっていることから、無調整豆乳を中心に市場は底堅く推移しております。 このような環境の中で、当社グループは「健康で明るい生活へのお手伝い」を企業理念に定め、安全で安心できる製品の供給、企業活動を通じた社会貢献及びコスト削減に努め、経営基盤の強化に取り組んでまいりました。 この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は、利益重視の販売戦略へ転換したことにより147億98百万円(前年同期比3.2%減)となりました。また、主原料である大豆をはじめとする原材料費の高騰、電力費、水道光熱費等の増加により、営業損失1億27百万円(前年同四半期は1億82百万円の利益)、経常損失97百万円(前年同四半期は1億89百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失2億80百万円(前年同四半期は1億5百万円の利益)となりました。セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
① みそ事業生みそ等の売上が減少したため、売上高は、22億58百万円(前年同期比8.0%減)となりました。
a.生みそ利益重視の販売戦略へ転換するため、品目数の削減を行った結果、出荷数量は前年同期比8.7%減となりました。売上高は、17億90百万円(前年同期比6.8%減)となりました。
b.調理みそ売上高は、ほぼ前年並みの1億75百万円(前年同期比2.5%減)となりました。
c.即席みそ利益重視の販売戦略へ転換するため、品目数の削減を行った結果、売上高は、1億97百万円(前年同期比19.3%減)となりました。
d.液状みそ利益重視の販売戦略を展開したため、売上高は、94百万円(前年同期比12.5%減)となりました。
② 豆乳飲料事業豆乳及び飲料の売上が減少したため、売上高は、113億54百万円(前年同期比1.5%減)となりました。
a.豆乳価格改定の影響により出荷数量は前年同期比8.8%減となりました。主力製品である「調製豆乳カロリー45%オフ1000ml」等は順調に推移いたしました。売上高は、100億42百万円(前年同期比1.6%減)となりました。
b.飲料昨年はメディア露出の影響で出荷が急増した、アーモンド飲料の売上が減少したため、売上高は、13億11百万円(前年同期比0.8%減)となりました。
③ その他食品事業チルド製品が順調に推移したものの、利益重視の販売戦略への転換に伴い、鍋スープの売上が減少したため、売上高は、11億77百万円(前年同期比8.8%減)となりました。
④ 技術指導料その他技術指導料として、売上高7百万円(前年同期比13.6%減)を計上いたしました。 財政状態の状況は、次のとおりであります。
① 資産流動資産は、112億43百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億6百万円減少いたしました。減少の主な要因といたしましては、受取手形及び売掛金の減少7億65百万円等によるものであります。 固定資産は、151億65百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億81百万円減少いたしました。減少の主な要因といたしましては、機械装置及び運搬具の減少2億87百万円等によるものであります。 この結果、資産合計は、264億9百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億88百万円減少いたしました。
② 負債流動負債は、122億8百万円となり、前連結会計年度末に比べ44百万円増加いたしました。増加の主な要因といたしましては、支払手形及び買掛金の減少6億30百万円、未払金の減少3億15百万円に対し、短期借入金の増加6億円、その他に含まれる有償支給取引に係る負債の増加5億11百万円等によるものであります。 固定負債は、79億50百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億48百万円減少いたしました。減少の主な要因といたしましては、長期借入金の減少4億57百万円等によるものであります。 この結果、負債合計は、201億58百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億4百万円減少いたしました。
③ 純資産純資産合計は、62億51百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億83百万円減少いたしました。減少の主な要因といたしましては、利益剰余金の減少3億48百万円等によるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ5億69百万円減少し、17億45百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、2億6百万円の支出(前年同期は12億円の収入)となりました。これは、棚卸資産の増加額7億1百万円等の支出によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、4億15百万円の支出(前年同期は6億2百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出4億11百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、56百万円の収入(前年同期は4億49百万円の支出)となりました。これは、長期借入金の返済による支出6億65百万円等に対し、短期借入金の純増加額6億円、長期借入れによる収入2億円等によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、55百万円であります。 なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動に重要な変更はありません。