【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間(2022年9月21日~2023年6月20日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に起因する行動制限の解除により、経済活動の正常化が進み、個人消費や設備投資の持ち直しの動きがみられました。一方で、世界的な金融引き締めが続く中での海外景気の下振れや、物価上昇等の影響により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。みそ業界におきましては、無添加みそや減塩みそ等、付加価値商品の構成比の増加がみられるものの、市場全体では厳しい状況が続いております。豆乳業界におきましては、消費者のリピート購入や、料理への活用等により需要が拡大している無調整豆乳を中心に、市場は底堅く推移しております。 このような環境の中で、当社グループは「健康で明るい生活へのお手伝い」を企業理念に定め、安全で安心できる製品の供給、企業活動を通じた社会貢献及びコスト削減に努め、経営基盤の強化に取り組んでまいりました。 この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は、利益重視の販売戦略へ転換したことにより226億66百万円(前年同期比0.9%減)となりました。また、主原料である大豆をはじめとする原材料費の高騰、電力費、水道光熱費等の増加により、営業損失1億52百万円(前年同四半期は1億77百万円の利益)、経常損失1億16百万円(前年同四半期は2億2百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失3億5百万円(前年同四半期は1億13百万円の利益)となりました。セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
① みそ事業生みそ等の売上が減少したため、売上高は、33億31百万円(前年同期比6.9%減)となりました。
a.生みそメディア露出の影響で「味の饗宴 無添加生」の出荷が急増しました。みそ事業全体では、利益重視の販売戦略を展開したため売上単価は上昇したものの、数量が減少し、売上高は、26億39百万円(前年同期比5.2%減)となりました。
b.調理みそ利益重視の販売戦略を展開したため、売上高は、2億60百万円(前年同期比6.5%減)となりました。
c.即席みそ利益重視の販売戦略へ転換するため、品目数の削減を行った結果、売上高は、2億95百万円(前年同期比15.6%減)となりました。
d.液状みそ利益重視の販売戦略を展開したため、売上高は、1億35百万円(前年同期比17.7%減)となりました。
② 豆乳飲料事業豆乳及び飲料が堅調に推移したため、売上高は、176億73百万円(前年同期比0.9%増)となりました。
a.豆乳主力製品である「調製豆乳カロリー45%オフ1000ml」等が順調に推移したため、売上高は、156億57百万円(前年同期比1.0%増)となりました。
b.飲料アーモンド飲料の出荷が減少したものの、オーツミルク等が好調に推移したため、売上高は、20億16百万円(前年同期比0.001%増)となりました。
③ その他食品事業チルド製品が堅調に推移したものの、鍋スープについては、利益重視の販売戦略への転換により売上が減少したため、売上高は、16億53百万円(前年同期比6.4%減)となりました。
④ 技術指導料その他技術指導料として、売上高7百万円(前年同期比36.5%減)を計上いたしました。
財政状態の状況は、次のとおりであります。
① 資産流動資産は、123億36百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億86百万円増加いたしました。増加の主な要因といたしましては、原材料及び貯蔵品の増加8億4百万円等によるものであります。 固定資産は、149億99百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億47百万円減少いたしました。減少の主な要因といたしましては、機械装置及び運搬具の減少4億53百万円等によるものであります。
この結果、資産合計は、273億36百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億38百万円増加いたしました。
② 負債流動負債は、130億91百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億27百万円増加いたしました。増加の主な要因といたしましては、その他に含まれる有償支給取引に係る負債の増加7億62百万円等によるものであります。 固定負債は、80億12百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億86百万円減少いたしました。減少の主な要因といたしましては、長期借入金の減少3億83百万円等によるものであります。
この結果、負債合計は、211億4百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億40百万円増加いたしました。
③ 純資産純資産合計は、62億32百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億1百万円減少いたしました。減少の主な要因といたしましては、利益剰余金の減少3億73百万円等によるものであります。
(2) 経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、83百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、研究開発活動に重要な変更はありません。