【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)が判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類へ引き下げられ、経済活動の正常化が進み、緩やかな回復傾向が見られました。その一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化に起因する原燃料価格の高止まりや物価上昇など、先行き不透明感が強まっております。
主要取引先である建設機械業界においては、前期に引き続き需要が堅調に推移しております。このような環境下、当社グループは引続き受注の拡大に努めるとともに、保有している生産能力を最大限に活用し、製品需要に対応してまいりました。
その結果、当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の経営成績は、下記のとおりとなりました。
当第1四半期連結累計期間は、売上高30億27百万円(前年同期比5.5%減、1億77百万円減)、経常利益4億5百万円(前年同期比6.8%増、25百万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益9億23百万円(前年同期比310.2%増、6億98百万円増)となりました。
売上高におきましては、販売数量が減少したことから前年同期と比較して減少いたしました。収益面では、原材料・エネルギー価格の上昇および例年以上の賃上げによる人件費等の増加がありましたが、コスト上昇に対応した販売価格の見直しを実施した結果、前年同期と比較し、各利益が増加いたしました。
主要な事業部門別の概況は以下のとおりであります。なお、当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)は単一セグメントであるため、セグメントごとに記載しておらず、事業部門別に区分して記載しております。
「建設機械部門」
建設機械部門の売上高は、28億98百万円(前年同期比4.7%減、1億41百万円減)となりました。
「自動車関連部門」
自動車関連部門の売上高は、33百万円(前年同期比2.4%減、0百万円減)となりました。
「産業機械部門」
産業機械部門の売上高は、20百万円(前年同期比29.4%減、8百万円減)となりました。
「その他部門」
その他部門の売上高は、74百万円(前年同期比25.8%減、25百万円減)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ3億7百万円増加し、174億46百万円となりました。これは主に、現金及び預金が15億90百万円、電子記録債権が1億90百万円減少したものの、有価証券が14億99百万円、投資有価証券が5億5百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比べ23百万円減少し、26億58百万円となりました。これは主に、固定負債その他が1億16百万円、流動負債その他が60百万円増加したものの、賞与引当金が1億8百万円、買掛金が56百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末と比べ3億31百万円増加し、147億88百万円となりました。これは主に、為替換算調整勘定が6億83百万円減少したものの、利益剰余金が8億14百万円、その他有価証券評価差額金が2億円増加したこと等によるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。