【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)業績の状況当社グループは事業領域を外食業界に身を置いているため、当第1四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症の影響を強く受けております。そのような状況のなか、当社グループの2つの中核事業である国内最大の中古厨房機器販売と飲食店経営支援では、「飲食店の5年後の生存率を9割にする」の方針のもと、中小規模の飲食店の経営を支援する「Dr.テンポス」に取り組んでまいりました。この結果、当社グループの中核企業である、株式会社テンポスバスターズにおいては、「Dr.テンポス」のサービス案内をきっかけに、お客様との接客時間が増えたことで業績拡大に寄与致しました。当社の情報・サービス事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、飲食店は集客や採用、販促投資が積極的に行えないことから、販促支援事業や、人材派遣事業は厳しい経営環境が続いているものの、一部の事業は回復傾向にあります。また、「ステーキのあさくま」等の飲食事業におきましても、感染症対策を徹底した営業を続けながら、新たな需要創出策として、あっと驚く高原価率48%前後の新商品を試験販売する等に取り組んでまいりました。この結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高が69億0百万円(前年同期比18.4%増)、営業利益は2億64百万円(前年同期は営業損失62百万円)、経常利益は5億30百万円(前年同期は経常損失23百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億46百万円(前年同期比5,795.3%増)となりました。なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という)等を当第1四半期連結累計期間の期首から適用しております。この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高が87百万円、売上原価が37百万円並びに販売費及び一般管理費が49百万円減少しておりますが、営業利益、経常利益および税金等調整前四半期純利益に与える影響はありません。
前連結会計年度より、当社グループ内の業績管理区分の一部見直しに伴い、従来「情報・サービス事業」に計上していた株式会社テンポスドットコムの業績は「物販事業」へ計上しております。 なお、前第1四半期連結累計期間のセグメント情報については、変更後の報告セグメントに基づき作成したものを記載しております。
営業利益
(単位:百万円)
会社名
前第1四半期連結累計期間自 2020年5月1日至 2020年7月31日
当第1四半期連結累計期間自 2021年5月1日至 2021年7月31日
前年同期差
物販事業
349
525
176
情報・サービス事業
△65
△12
53
飲食事業
△327
△232
95
合計
△43
281
324
(注)上記はセグメント単独での実績であり、セグメント情報の実績とは一致いたしません。
事業部門別の概要は以下の通りであります。 なお、事業部門別の売上について、前連結会計年度はまでは外部顧客への売上高を記載しておりましたが、当第1四半期連結累計期間よりセグメントの売上高を記載しております。
①物販事業 物販事業の当第1四半期連結累計期間の売上高は51億95百万円(前年同期比28.4%増)、セグメント利益は5億25百万円(同50.4%増)となりました。
〔店頭・中古厨房機器販売 株式会社テンポスバスターズ〕売上高39億47百万円(前年同期比30.5%増)営業利益4億9百万円(同29.3%増)国内最大の中古厨房機器販売を行う株式会社テンポスバスターズは、物販だけでなく飲食店経営に役立つ情報とサービス「Dr.テンポス」を提供することで、新店オープン顧客(飲食店)の獲得増を目指し、見込管理フォローの徹底、声掛けの徹底および、従業員一人当たり週5時間のZOOM研修に注力してまいりました。この結果、当第1四半期連結累計期間の新店オープンの顧客数は5,932件(前年同期比38.2%増)となりました。また同期間の厨房機器の売上高は、新品機器が51.4%増、テンポスオリジナルブランド機器が63.0%増、中古機器が6.8%増となりました。イス・テーブルなどの家具類の売上高におきましては、ZOOM研修の強化により見込獲得が増加し、売上高は前年同期比60.1%増となりました。新たな取り組みとしましては、株式会社テンポスバスターズに登録している元大工や元内装工事経験者を飲食店に派遣し、飲食店オーナーが大工と一緒に店作りを行うDIYサービスの仕組み作りに注力してまいりました。既にテンポスバスターズ14店舗で大工の登録が完了しており、DIYの工事受注に向けた営業活動を開始致しましたが、華々しくスタートしたものの、まだ未来が見えてきません。真っ暗闇です。出店、退店情報におきましては、2021年5月に兵庫県神戸市のテンポスバスターズ神戸三宮店を移転リニューアルオープン致しました。これまで、食器・調理道具専門館として営業しておりましたが、リニューアルに伴い、厨房機器やイス・テーブル等も取り扱う総合型店舗として再出発を切りました。これにより、当第1四半期連結累計期間のテンポスバスターズ神戸三宮店の売上高は前年同期比29.2%増となりました。
〔大手外食企業向け厨房機器直販営業 キッチンテクノ株式会社〕 売上高6億83百万円(前年同期比16.5%増)営業利益37百万円(同171.1%増) 巣ごもり需要により業績を伸ばすスーパーマーケットへの厨房機器販売が好調だったこと、東京2020オリンピックの各競技会場24施設への厨房機器を受注したこと、換気に優れた焼肉ロースター機器の販売を強化したことで増収増益となりました。新たな取り組みとしましては、内装設計施工を行う株式会社スタジオテンポスとの同行営業を増やす等して、内装工事も含めた厨房機器の総合受注に向けた営業活動を開始致しました。
〔WEB通販の厨房機器販売及び消費者向け食品販売 株式会社テンポスドットコム〕売上高7億13百万円(前年同期比22.4%増)営業利益23百万円(同5.0%減)国内最大の業務用厨房機器通販サイトを運営する株式会社テンポスドットコムは、ラーメンやイタリアン、カフェ等の業種別の開業支援のウェブページの制作に注力したことで、当第1四半期連結累計期間の業種別開業支援ページの訪問者数は15,938人(前年同期比84.2%増)となりました。閲覧数におきましては前年同期比102.9%増と、2倍以上の結果となりました。その他にも、新規開業支援及び新型コロナウイルス感染症対策のコンテンツの充実に取り組んできたことで、アクセス数に対する購入率(転換率)は前年同期比8.0%の改善、客単価におきましては前年同期比31.0%増となりました。この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高7億13百万円(前年同期比22.4%増)と増収しました。インターネット業界の激しい価格競争により粗利額の減少はあるものの、戦略的な人員の増加等により、営業利益は23百万円(同5.0%減)となりました。しかし今は勝負所と捉え、今後も攻めていきます。また、収益認識会計基準の適用により売上が67百万円減少しておりますが、営業利益に影響はありません。
なお、主な物販事業における各社の実績は以下の通りとなっております。
売上高
(単位:百万円)
会社名
前第1四半期連結累計期間自 2020年5月1日至 2020年7月31日
当第1四半期連結累計期間自 2021年5月1日至 2021年7月31日
前年同期差
株式会社テンポスバスターズ
3,023
3,947
923
キッチンテクノ株式会社
586
683
97
株式会社テンポスドットコム
582
713
130
合計
4,192
5,344
1,151
(注)上記は当社子会社単独での実績であり、セグメント情報の実績とは一致いたしません。
営業利益
(単位:百万円)
会社名
前第1四半期連結累計期間自 2020年5月1日至 2020年7月31日
当第1四半期連結累計期間自 2021年5月1日至 2021年7月31日
前年同期差
株式会社テンポスバスターズ
316
409
93
キッチンテクノ株式会社
13
37
23
株式会社テンポスドットコム
24
23
△1
合計
355
470
115
(注)上記は当社子会社単独での実績であり、セグメント情報の実績とは一致いたしません。
②情報・サービス事業新型コロナウイルス感染症の影響により飲食店は集客や採用、販促投資が積極的に行えない状況です。そのため当社の情報・サービス事業は一部回復を見せているものの厳しい経営環境が続いております。情報・サービス事業の当第1四半期連結累計期間の売上高は7億49百万円(前年同期比34.8%増)、セグメント損失は12百万円(前年同期はセグメント損失65百万円)となりました。
〔内装施工・デザイン 株式会社スタジオテンポス〕 売上高2億11百万円(前年同期比66.8%増)営業利益5百万円(同161.8%増)飲食店は新型コロナウイルス感染症対策の助成金の活用等により、当第1四半期連結累計期間の飲食店の業態変更や改装工事、新店オープン等の請負件数は前年同期比で11.1%増、請負単価は61.0%増となりました。その中でも、既存飲食店は時短営業や休業期間を使った前向きな設備投資の増加により請負件数は12.2%増するなど好調な結果となりました。
〔POSシステム及びASP販売 株式会社テンポス情報館〕 売上高1億46百万円(前年同期比11.0%増)営業利益7百万円(前年同期は営業損失6百万円) 中食需要や飛沫感染防止対策のニーズに応えたテーブルオーダーシステムや、モバイルオーダーシステム、セルフレジの販売数増加により、当第1四半期連結累計期間の月額利用料金の売上高は前年同期比19.2%増となりました。新たな取り組みとしましては、飲食店向けに「IT導入補助金」を活用した、上記機器の営業活動に注力致しました。他にも、株式会社テンポスバスターズ従業員向けのPOSレジ販売の研修受講者を40名から80名に拡大し、営業マン育成に注力してきたことで、商談件数は65.5%増、その内の成約売上高は29.0%増する等、売上増に寄与致しました。テンポスバスターズ従業員の教育ができ次第、伸びる余地は相当あるとみています。
〔金融サービス及び不動産仲介 株式会社テンポスフィナンシャルトラスト〕 売上高1億92百万円(前年同期比42.8%増)営業利益15百万円(前年同期は営業損失3百万円) ワクチン接種の浸透と、東京2020オリンピック・パラリンピックへの期待感が重なり、クレジット事業の取扱高は、前年同期比27.9%増、カード利用手数料は41.3%増と大きく伸びる結果となりました。不動産事業におきましては、ここ数年取り組んできたインターネット情報の活用強化などにより、営業利益は4百万円を超える事業へと軌道にのってきました。この結果、当第1四半期連結累計期間の営業利益は15百万円(前年同期は営業損失3百万円)となり、第1四半期連結累計期間においては過去最高の営業利益となりました。
〔集客支援 株式会社プロフィット・ラボラトリー〕 売上高27百万円(前年同期比7.7%増)営業損失4百万円(前年同期は営業損失12百万円) 株式会社プロフィット・ラボラトリーは、当社グループの中でも強く新型コロナウイルス感染症の影響を受けている会社です。主力事業のFAXDMサービス「満席FAX」が大幅に減収していることから、人材派遣やIT企業向けのBtoB見込開拓FAXDMサービス「ミコゲット」の拡販や、前第4四半期から開始した飲食店のデリバリーサイトへの出店登録代行の営業強化に取り組んでまいりました。一方で、経費削減のためにオフィスを移転する等して、営業利益の改善に取り組んでまいりました。
〔人材派遣・人材紹介・請負業務 株式会社ディースパーク〕 売上高1億47百万円(前年同期比22.7%増)営業損失23百万円(前年同期は営業損失43百万円) 主要顧客である商業施設や外食企業の人材派遣の受け入れは徐々に回復しているものの、接客販売の長期派遣事業の経営環境は厳しい状況が続いております。そのような中、接客特化型の人材派遣企業から、総合人材サービス企業を目指し、派遣の職種を医療、介護、福祉、運送業等の「エッセンシャルワーカー」に広げ、営業活動に注力してまいりました。この結果、エッセンシャルワーカーの売上高は、派遣事業売上高の21.1%を占める伸びとなりました。前第4四半期から本格稼働した配送請負事業におきましては、関西営業所を開設する等、事業拡大に取り組んでまいりました。
〔WEBサービス・Dr.テンポス新規事業開発 株式会社テンポスフードプレイス〕 売上高29百万円(前年同期比64.1%増)営業損失8百万円(前年同期は営業損失11百万円) 「Dr.テンポス」サービスにおきましては、新たに3つのサービスを開始し、既存サービス35の更新改定、4サービスの案内停止を行う等、サービスの充実化に取り組んでまいりました。この結果、当第1四半期連結累計期間の「Dr.テンポス」サービスの獲得件数は29,246件(前年同期比66.0%増)となりました。今後も「Dr.テンポス」は、新規事業開発の投資と捉え、人材・資金の投入を継続してまいります。
なお、情報・サービス事業における各社の実績は以下の通りとなっております。
売上高
(単位:百万円)
会社名
前第1四半期連結累計期間自 2020年5月1日至 2020年7月31日
当第1四半期連結累計期間自 2021年5月1日至 2021年7月31日
前年同期差
株式会社スタジオテンポス
126
211
84
株式会社テンポス情報館
131
146
14
株式会社テンポスフィナンシャルトラスト
134
192
57
株式会社プロフィット・ラボラトリー
25
27
1
株式会社ディースパーク
120
147
27
株式会社テンポスフードプレイス
17
29
11
合計
557
755
198
(注)上記は当社子会社単独での実績であり、セグメント情報の実績とは一致いたしません。
営業利益
(単位:百万円)
会社名
前第1四半期連結累計期間自 2020年5月1日至 2020年7月31日
当第1四半期連結累計期間自 2021年5月1日至 2021年7月31日
前年同期差
株式会社スタジオテンポス
2
5
3
株式会社テンポス情報館
△6
7
13
株式会社テンポスフィナンシャルトラスト
△3
15
18
株式会社プロフィット・ラボラトリー
△12
△4
7
株式会社ディースパーク
△43
△23
19
株式会社テンポスフードプレイス
△11
△8
2
合計
△74
△8
65
(注)上記は当社子会社単独での実績であり、セグメント情報の実績とは一致いたしません。
③飲食事業
飲食事業の当第1四半期連結累計期間の売上高は11億9百万円(前年同期比16.3%減)、セグメント損失は2億32百万円(前年同期はセグメント損失3億27百万円)となりました。
〔飲食店経営 株式会社あさくま〕売上高11億45百万円(前年同期比12.1%減)営業損失1億58百万円(前年同期は営業損失3億16百万円) あさくまグループは、「お客様に食を通じて感動を提案するエンターテイメントレストラン」という不変的な考えのもと、ステーキハウスとしての品質とお値打ち感のある商品を提供してまいりました。そのような中、ボリューム感があり、お値打ち感のある「もりもりハンバーグ」及び「ぶつ切りステーキ」(お肉の量が250グラム)に、サラダ・スープ・ライス又はパンが付いて、それぞれ税抜880円、1,080円でご提供する等の販売活動に注力してまいりました。この結果、お客様から好評頂いたため、「やっぱりあさくま」を出直し展開してまいります。250gの「ぶつぎりステーキ(サラダバー付き)」1,280円、180gのハンバーグにびっくりするほどの具だくさん「もりもりハンバーグ(サラダバー付き)」1,280円、300gの「トンテキ(サラダバー付き)」1,280円、250gの「びっくりハンバーグ(サラダバー付き)」1,280円等、これらのコンセプトは、「お肉をたっぷり食ってけー!しかもサラダ食べ放題だよ!」です。2021年4月18日にステーキのあさくま星崎店にて厨房からの失火により店舗が全焼となり、お客様、近隣の皆様並びに関係機関の皆様に対し、ご迷惑をお掛けしたことを深く反省するとともにお詫び申し上げます。このことから全店舗において厨房を中心に防火点検を行いました。当第1四半期連結累計期間における店舗数は、株式会社あさくまは直営店67店舗(FC店5店舗を含む)、株式会社あさくまサクセッションは直営店10店舗となりました。そのため、あさくまグループの総店舗数は77店舗(FC店5店舗を含む)となります。
〔飲食店経営 株式会社ドリームダイニング〕売上高24百万円(前年同期比5.8%増)営業損失12百万円(前年同期は営業損失15百万円)商業施設を中心に海鮮丼「海鮮王」「大阪・堂島とろ家」を展開する株式会社ドリームダイニングは、新たな取り組みとして、枚方店(大阪府枚方市)にてデリバリー専門「竜田から揚げ店 鶏唐王」を開始しました。今後も新たな業態の開業を視野に売上拡大に向けて取り組む等、商業施設の集客に依存しないビジネスモデルの確立に取り組んでまいります。
(2)財政状態の分析当第1四半期連結会計期間末の総資産は165億55百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億79百万円減少しました。その内容は、以下のとおりであります。(流動資産) 当第1四半期連結会計期間末における流動資産の残高は135億14百万円となり、前連結会計年度末に比べて3億83百万円減少いたしました。この主因は現金及び預金が1億29百万円、受取手形及び売掛金が1億34百万円減少したことによります。(固定資産) 当第1四半期連結会計期間末における固定資産の残高は30億40百万円となり、前連結会計年度末に比べて3百万円増加いたしました。この主因は投資有価証券が58百万円増加したことと、繰延税金資産が61百万円減少したことによります。(流動負債) 当第1四半期連結会計期間末における流動負債の残高は45億21百万円となり、前連結会計年度末に比べて6億21百万円減少いたしました。この主因は支払手形及び買掛金が1億36百万円、未払法人税等が4億75百万円減少したことによります。(固定負債) 当第1四半期連結会計期間末における固定負債の残高は5億70百万円となり、前連結会計年度末に比べて20百万円減少いたしました。この主因は長期借入金が20百万円減少したことによります。(純資産) 当第1四半期連結会計期間末における純資産の残高は114億63百万円となり、前連結会計年度末に比べて2億62百万円増加いたしました。この主因は利益剰余金が2億51百万円増加したことによります。
